2022年2月4日にオープンした鶯谷の『John(ジョン)』に行ってきました。古民家でデザートをコース仕立てでいただけるセンス溢れるお店でした。

 

 

店名である『John(ジョン)』はシェフパティシィエ兼オーナーパティシィエが好きなアーチストにちなみ命名。こだわりのある方でご自身で制作されたものが所々に。店内にもさまざまな手作りのものがあったのですが、この看板の手作りだとか。

 

 

こちらの民家で営業されています。訪問した時には外で迎えてくださいました。

 

 

お店は、お庭のある素敵な日本家屋。ゆくゆくは新たな展開をしたいとのことで、2年間限定ということで営業を開始したとのことですが、人気が出てやめられなくなっちゃうんじゃない?と、個人的には思っています。細部に手をつけたいところもたくさんありとのことでしたので、2年間でどう進化するかが楽しみです。

 

 

玄関で靴を脱いでスリッパを履き店内へ。

 

テーブルなどもアンテイークの家具屋さんで脚だけを購入され、DIYしたそうですが、風合いが出るよう吹き付けにこだわったり、ぬくもり溢れる空間になっていました。

 

予約は3組のみ。2つお部屋があり、手前のお部屋は上のお写真でテーブル席。奥がこちらで掘り炬燵(こたつにはなっていませんが)の席が1つあります。

 

掘り炬燵のお部屋にはロッキングチェアも置いてあってそれだけで癒されます。塀の上を猫が歩いていたりのどかな光景を見ることができました。

 

懐かしい小物もいっぱい。地球儀って子供の頃はどの家庭にでもありましたよね。

 

所々にお花などが生けてあって、ほっとする〜。

 

 

障子の一角には一目で古いとわかる昔の新聞の切り抜きが貼り付けてありました。

 

私は4席あるテーブルで今回一人でデザートを堪能させていただきました。現在のところ、ゆったり召し上がっていただきたいということで、1テーブルにはお一人のみの利用ということになっていました。ゲストは私ともう一人のみのだったのですが、二人だけということで、少しお話したところ何だか意気投合してしまい、帰りには別のカフェで二人でお茶するという流れに。まあまだオープンしたてのお店で出会うほどですから似たところがあるのも納得ですね。

 

コースは月替わりで6品税込3800円。飲み物は別オーダーです。「味覚の旅」がコンセプトのお店ですが、二月は「白い冬の旅」がテーマ。冬の景色広がるメニューで、寒い景色を思わせる文字が並んでいました。

 

 

ツユヒカリ

ドリンクはコーヒー500円、ハーブティー500円、日本茶600円のいずれか。

ツユヒカリは静岡の日本茶でしたがちょっとしっかりしたお味でスタートにオススメということでオーダーさせていただきました。グラスも可愛いですね。

 

冬山

チーズ、イチゴ、発酵ミルク

雪の上に枯れ木があるイメージですね。ちなみにこちらのお皿も店主のご自作。

 

 

野草をチョコレートに混ぜ枯れた枝を作ったそうです。雪の部分はフロマージュブランにヨーグルトのパウダーをかけて。下には赤ワインのジュレやいちごのソースなどが入っていて、食べた時には甘い味わいやちょっとほろ苦い味などがしました。

 

 

ミカン、ほうじ茶、キャラメル

やはり冬はこたつとみかんですよね。しかしながら少し焼かれて出てきました。実は手前の部分がキャラメルのクリームが挟まれたお餅。ふわふわの泡が正に雲ですね。

 

焼きみかんのしたにはみかんのソース。下にはほうじ茶のクリームが敷いてありました。口の中に入れると広がるほろ苦さとみかんのフレッシュな香りがマリアージュ。

 

 

焚き火

ごぼう、ポロネギ、マスタード

運ばれてきた瞬間にいい香り〜。ウイスキーの樽を燻製チップにして最後に薫香を纏わせたシフォンケーキで、焚き火の香りを感じます。下にはごぼうのフリットとビーツのパウダーと、シフォンケーキが正に焚き火に焼かれているように見えますね。

 

ベーコン、エシャロット、マスタードが練り込んで焼かれたシフォンケーキには、下仁田ネギのピュレが添えてあり、こちらをつけながらいただきました。

 

 

釜炒り発酵茶青獅子

これまた素敵なグラスで登場しました。お茶にもこだわっていらっしゃいましたが香りを楽しんでいただいたいとのことで、ワイングラスを使われているそうです。

お茶はちょっとほろ苦さのようなものがありスイーツにもぴったり。

 

いちご、ライチ、ミント

今回のコースのメインですと登場したのが、こちらの球体のデザートでした。球体は杏仁を練り込んだメレンゲ。下萌えでしょうか。ミントのソースが敷いてあります。

 

球体の周りには、レモンバーベナとカモミールのアイス。ソースは3種類で、木苺のソース、いちごのソース、そしてコワントローと牛乳のソースが添えられていました。

 

メレンゲをザクっと割ると、中からはレモンとライチのクリームといちごのコンポートが出てきました。雪が溶け、みぞれになり春の景色が顔をだしたかのようです。

前半の少しほろ苦い味わいとは別に、甘酸っぱい可愛らしい味。サクサクっとしたメレンゲとクリームやコンポートの口溶けと爽やかな後味もよもよかったです。

 

玄冬

カリフラワー

甘いもののお口直しとでも言いましょうか。ここで焼いた蕪を添えた温かなカリフラワーのスープが登場し、ちょっと口の中を変化させていただきました。

 

 

寒明け

最後は。ビジタンティーヌ、みかんのタルト、ラム酒とアプリコットのケーキは胡桃添え、白ワインでマリネしたいちごとラングドシャという4種の小菓子です。

 

横からも見てみましょうか。どれも可愛いですよね。

 

 

とても丁寧に作られたそれぞれのデザートを店主自らご説明くださり、10分間隔でとのことだったのですが、色々質問すると丁寧にお答え下さったので、結構時間がかかったかもしれせませんが、鶯谷でのんびり味覚の旅を楽しませていただきました。お会計はカードでもOKで、最後まで丁寧にお見送りいただきました。

 

 

John(ジョン)

東京都台東区根岸3-6-23-12

080-4299-6816

営業:[金・土・日・祝]12:00〜20:00(L.O18:00)

Johnカフェ / 鶯谷駅入谷駅日暮里駅
昼総合点-