ミシュラン1つ星の優しいおもてなしで元気をもらえるフレンチ『REQUINQUER(ルカンケ)』

　白金台にあるフランス料理店『REQUINQUER(ルカンケ)』へ。以前訪問し、いいレストランだしまた行きたいな〜と思っていました。フランス料理好きの友人をお誘いしたところ、行ってみたい〜というお話になり訪問が叶いました。

店名の『REQUINQUER(ルカンケ)』はフランス語で「元気なって」と言う意味。美味しい料理を食べ、美味しいワインを飲み、楽しい会話をし、「元気なって」ほしいという想いも込めて名付けられたんだとか。そのコージーな雰囲気は、気張らずゆったり楽しく食事ができ、まさに元気になれるレストランと言っても過言ではありません。機会があったら皆さんにもこの白金台の隠れ家を訪れていただきたいものです。

『ルカンケ』は白金台のプラチナ通りから小道に入ったところにある一軒家。

フランスの街角のような看板があり、2階がエントランスになっています。

店内は2階の6席程度のフロアと8席ほどのグランドフロアに別れています(コロナ対策で少し間引きしてありました)。今回は3階でお食事しました。

『ルカンケ』は、ミシュランガイド東京2013～2014でビブグルマン、ミシュランガイド東京2015～2022で8年連続一つ星を獲得し、10年連続記載の名店。お料理の美味しさはもちろんのこと、細やかな気配りや温かなサービスが嬉しいお店です。

今回はスタンダードな税込5,500円のランチコースをいただきました。

まずは小石のアミューズブーシュ。皆さん、食べられる石はどれだかわかりますか?

本当の小石に見えるクオリティだから凄いですよね。竹炭を練り込んだパン生地の中には豚のリエットが入っていて、食べると程よい塩味♪

今度は枯葉がいっぱい運ばれてきました。私はすぐに分かりましたが、これ見分けの付かない方もいらっしゃるかも。どちらも凄く精巧にできていました。

この綺麗に葉脈が出たものが食べられるポテトチップ。ジャガイモのの味がしっかりと出ていた美味しいチップスでした。♪ほんと葉っぱにしか見えませんね。

フォアグラのマカロン

苺が乗っててかわいい〜♪

大きさもしっかりしていて食べ応えのあるマカロンでしたが、中にはフォアグラと苺のコンフィチュールが入っていました。フォアグラの甘さと融合し美味しい💕

大根のスープ

大根や玉ねぎを水でじっくり煮込み、お塩だけで味付けしたシンプルな冷たいスープ。野菜のコクや甘味を堪能させていただきました。アクセントにバジルオイル♪

帆立山うど菜の花

早春の訪れを告げるがごとく、山うどにエディブルフラワーを美しく散りばめられ登場しました。ピーラーでスライスされたうどは丁寧にアク抜きしてあるのか、うどの癖というより柔らかな味わいが先立ちます。下に仕込んだ菜の花のソースはちょっとえぐみのような味わいが独活の味と絶妙にマッチ。姿も味もちょっぴりほろ苦い春の訪れ。

カリッ揚げられた帆立は、食べるとその衣のしっかりした味わいと帆立の強い旨味が感じられます。中にはちょっとタルタルみたいなものが仕込んであったのかな。油を使ったコッテリさはうどや菜の花がしっかりカバーしたバランスの良いお料理に。

ヒラメ　白菜金柑

お魚は函館産のヒラメでした。粗くマッシュしたジャガイモは、金柑をたっぷり使い蒸し野菜と合わせてソースのように使われていました。冬野菜の代名詞のような白菜を使いつつ、柑橘の風味が料理に加わり、華やかなお料理に仕上がっていました。

カスレは豆感にピュレを入れ、ちょっとグラタン風に。ピリ辛で登場しました。

仔鴨　カスレ

フランス産の鴨は、皮目も美しく、肉質もしなやかで素敵な火入れ。ソースは、ベリー類を使った甘酸っぱい鴨との相性もいいエーグルドゥースソースでした。

焼き芋　紅玉

季節の味覚である、焼き芋とりんごをデザートにしました。薩摩芋ではないのは、じっくり甘味を出すよう火を入れたからかな。アイスクリームとエスプーマが重なり、ふわっとしたさつまいもの風味が広がります。決して重くなく、ふわふわで風味が楽しめる感じで最後でもくどくない。紅玉はコンポートになっていましたが、葡萄や洋梨のシャーベットなどが加わり、色々な果物の香りや味が楽しめました。シナモンのメレンゲの食感と香りもふわっと立ち、りんごやさつまいもの味との相性もばっちり。