先日鎌倉に用事があり、以前よりお伺いしたいと思っていた

『RISTORANTE IL NODO (イル ノード)』さんへ伺いました。

 

 

路地を入ったところにあるまさに隠れ家。

Google Mapを片手に、こんなところ通るんかい・・・って

感じでお店に到着♪

 

 

これは最後にシェフがお見送りしてくださった時の写真ですが

1階には鎌倉でも有名イタリアンの入ったビル。

「くすの木443」というビルの2階にあります。

オーナーシェフの松井昭憲氏はサバティーニに勤務後お店を開業。

日焼けしているのは自家菜園の畑仕事のせいかしら・・・。

今からご紹介する通り、超食材フェチな笑顔の素敵なシェフなのです。

 

 

店内はカウンター6席とテーブル4席。

シェフが一人で料理を作っているので営業中は

真剣な眼差しでお料理をされていて話しかけにくいのですが

上のお写真をご覧のようにとっても優しいシェフなんです。

ゴエミヨ掲載、食べログ2021ではブロンズ、百名店を同時獲得しています。

2018年9月のオープンということですので

順調に人気を得ているレストランですね。

 

 

自家製のリンゴジュース

リンゴの香りやすっきりとした味わいはしっかり残り

酸味の柔らかな自家製ジュース。

 

 

見てください!!

メニューと共にずら〜っと書かれた食材リスト。

この食材を集めだけでも大変だと思うのですが

選りすぐりの食材を使いお料理を作り上げています。

 

 

シェフにお話を伺ったところ、

休みの日の日課は生産者さん巡り。

そのため、奥様に叱られているほどだとか(コッソリ)

それほど、食材を突き詰め、食材の持つ力を

最大限に使い熱量の高いお料理を作ってくれます。

 

 

〜旬のもの〜

かず丸さんのアオリイカ 北海道・長谷川さんのアスパラ

八木下さんのベルガモット

巨大なアオリイカは一晩寝かせてカルパッチョに。

ふわっと薫るベルガモットの芳香。

力強い大地を思わせるお料理には、エシャロットの根っこの苦味や

アスパラの青い味を感じます。初夏を味わうお料理。

 

 

〜貝とチーズ〜

暁春ホタテ 山北 中戸川さんの湘南ポモロン クスクス サワーリーム

これは香りと爽やを楽しむお料理と言っても過言ではないでしょうか。

抜けるハーブの香りが爽やか力強いと思ったら

朝シェフが畑で摘んできたものだとか。

トマトを噛んだ時の青い香りやサワークリームの酸味のあとには

ホタテをソテーした旨味と半生のねっとりした甘味が広がりました。

 

 

〜青 統一〜

小坪漁港の鰆 渡辺農園の晩春キャベツ色々 八木下さんの宿毛小夏

器からも味わいからも全て"青"を楽しむお料理です。

 

 

しっとり焼き上げた鰆の上には

冷たいキャベツのピュレ、発酵したもの、チップを合わせ

同時にキャベツをさまざまな調理法で楽しめます。

干したキャベツのちょっと切り干し大根みたいな、

ぎゅぎゅーっとした食感と味わい、

小夏の香りが楽しい""青"のニュアンスを作り出していました。

 

 

 

イルノードでは、ノンアルペアリングもあったり

自家製ドリンク、お茶、NONなどのジュースもあったりして

お酒がなくても結構楽しめるんですが、

2杯目は、宮崎県高千穂から届いた

烏龍茶「べにふうき」をいただきました。

 

 

 

〜玉ねぎを楽しむ〜

小坪漁港の真コチ 渡辺農園の新玉ねぎ ピーマン

アンチョビ ヘーゼルナッツ 

2種の「玉ねぎを楽しむ」料理がありました。

1種目は、真コチのベニエと新玉ねぎの甘味のあるピュレを合わせています。

ピーマンのエキスの苦味や炙ったきゅうりと

こごみのサラダはアンチョビの入ったバーニャカウダーソースを。

チコリとヨモギのこごみは素揚げし苦味とパリパリ感を、

ヘーゼルナッツが良い感じでニュアンスを出しています。

 

 

〜玉ねぎを楽しむ〜

渡辺農園の新玉ねぎ もんざ丸のシラス 中戸川さんのカレーリーフ

新玉ねぎは半分を丸ごとロースト。

生シラスを発酵させてクリームソースを合わせてソースに。

リコッタチーズと釜揚げシラスを加え、

ケールのパウダーで苦味を、そしてカレーリーフの

ほのかに山椒のようなピリッとした風味を

野菜の甘さに加えたお料理でした。

 

 

 

〜イタリア伝統×旬〜

伝統 常温スパゲッティ ホワイトアスパラ ウニ 畑の人参花とイタパセ

イタリアでは冷製パスタを食べないということで

イタリアでも食べられている常温で作ったスパゲッティを出してくれました。

ほんのり残る温かさ、小麦粉の香りもしっかり残る力強いパスタは

夏らしくケッカソースを絡ませて。

甘いウニの合間から立ち上るイタリアンパセリの香りなど

見た目から想像するより力強い味わいを感じました。

 

 

ストウブの鍋に入って登場したのは、

北海道蝦夷豚のヒレ肉です。

藁で燻製されて登場しました。

 

 

北海道×鎌倉

北海道蝦夷豚ヒレ肉 藁 渡辺農園の人参 シェリービネガー

 

 

希少な蝦夷豚のローストを藁の香りをつけています。

臭みのない赤身豚。味わいはあるもののさっぱりしたお肉です。

これに人参にピュレ、人参のサラダ、人参の葉っぱの素揚げを合わせ

人参も豚と同様主役級のお料理。

シェリービネガーとフロマージュブランを使い

かなり酸の強い初夏にシャキーンと来るような味わいでした。

 

 

〜畑を感じるデザート〜

長谷川さんのアスパラ 八女の熟成茶パンナコッタ 八木下さんのレモン

お茶の風味豊かなパンナコッタには、なんとアスパラガスのソースを。

アスパラガスの間からレモンの酸と香りがしっかり生かされ、

オリーブオイルと塩のアクセントの夏らしいデザートでした。

 

 

〜畑を感じるデザート〜

『神奈川の自然を食す』 小田原谷田さんの木苺

平塚横田さんのバラ 鎌倉のヨモギ

 

 

「神奈川の自然を食す」と書いてありましたが

これはまさに香りをいただくデザートでした。

見た目のばらの花びらのエレガントな雰囲気もまた素敵ですが

何よもそこから香るバラの香り。

数枚の生花びらと素揚げでここまで香るのにもびっくりでした。

 ここに木苺のさっぱりしたジェラート。

自然の大地をイメージしたヨモギの蒸しパン。

まさに、ウエルネスでエレガントな鎌倉のデザートでした。

 

 

コーヒー

この日は途中べにふうきを頂いたので

最後はコーヒーにしてみました。

 

ご覧になった通りの食材フェチなイタリアンでしたが

思ったよりも食材は多用せずどちらかというと、

ここに香りや味わいのエッセンスをしつかり

加えているのが印象的でした。

 

神奈川の食材を中心に、全国からこれはという食材も入手し

まさに鎌倉で味わえるイタリアンを作り出しているイルノード。

 

王道な郷土料理のイタリアンではありませんが

鎌倉らしいお料理が食べたい、

食材の個性際立つイタリアンがいただきたい時におすすめです。

 

 

 

RISTORANTE IL NODO(イル ノード)

 https://www.facebook.com/IL-NODO-イルノード-472525829873165/

神奈川県鎌倉市小町2-6-12 くすの木443 2F3号

0467-38-8296

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RISTORANTE IL NODOイタリアン / 鎌倉駅和田塚駅
昼総合点-