西麻布にあったモダンフレンチ『Crony(クローニー)』。

2月1日に東麻布に移転し、さらにパワーアップしてリオープンです。

以前は地下の落ち着いた雰囲気のお店でしたが、

今回は2階のお席から東京タワーが望める

ロケーションも楽しめるお店になりました。

カンテサンスご出身のおふたりが、お店の顔にもなっています。

特に小澤氏は日本のソムリエを代表する名ソムリエ。

その場を楽しませてくれる素敵なソムリエさんです。

 

 

エントランスを入るとすぐに厨房があり

みなさんが働いている姿がみられます。

あ、春田理宏シェフを発見しました!!

着実に成長してるい頼もしいシェフのお一人です。

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春田シェフを中心にして

若いチームが次々とクリエーションを生み出して行きます。

 

 

1階の厨房脇にはウェイティングがあり、

こちらで友人を待ちました♪

 

 

メインダイニングは2階に。

ナチュラルてシックな落ち着いた雰囲気で

ゆったりとした空間の中でお食事ができます。

 

 

4名用の個室もありましたが

1階には大きなビッグテーブルもありました。

より使い勝手が多彩になりました。

 

 

北海道三笠市で作られたショープレートに

パリッとハリのあるナプキンとコンセプトシート
などがセッティングしてあります。

 

グリーンの小袋の中からは、コンセプト、本日のメニュー、

クローニーのブレーンリストなどが書かれています。

数々の会社が列挙されたあと、"and You" と。

ちょっと嬉しい気分になりますね。

おまかせコース ¥15,000(税、サービス料10%別)
ペアリング(7 glass) ¥10,000〜

非常事態宣言中でなければ21:30〜バータイムになります。

 

 

柑橘を使った酸味のあるジュースからスタートです。

 

 

CronyのConcept

Crony(クローニー)の日本語の意味は

「永続的な茶飲み友達」。

ずっと一緒にいても心地よく、気兼ねない会話ができる仲間。

この仲間の輪は、日々同じ時間を過ごすスタッフはもちろん

私達を支えてくれているお客様、

生産者の方や各業者の方々が揃って初めて完成します。

そして、この小さな輪の力で美しい地球の環境と

皆で過ごす楽しい時間が永続しますように・・・。

 

 

長田さんの緑茶

お店のコンセプトが物語るよう、

まずは緑茶からスタートしました。

お茶の甘さや風味などが多彩なブレンドでした。

 

 

まずは5種のアミューズグールが登場しました。

 

癸生川のカブ 梅

蕪を乾燥させ、ぺたんこにプレスし

最後に梅のパウダーをかけたもの。

干した蕪の旨味とバターで焼いているため

口の中でバターと蕪独特の風味が広がります。

 

 

横山園芸のお花野菜 日向夏 フォワグラ

エディブルフラワーとよく言われますが

横山園芸ではお花を「お花野菜」と呼んでいるそうです。

 

ファグラがクリームの様な口溶けで

コンフィチュールと合わさりショートケーキを思う感じでした。

 

 

河田ファームの北海黄金のポムスフレ トリュフ

小さなポテトの物体にトリュフが乗っている

贅沢すぎるポテトチップが登場しました。

 

揚げる時に低温から高温に上げ、中身は空洞に仕上げる

スーパーテクニックが必要なポテトチップ。

ポテトの味が濃い上、トリュフの香りが広がる

テクニックも味わいもスーパーなポテトスフレでした。

 

 

卵明舎の卵のパンケーキ 牛ほほ肉 辛味大根

卵明舎の美味しい卵を使って

パンケーキを作っています。

最後は辛味大根の皮と葉のパウダー散りばめて。

 

もった瞬間ずしっと重く、温かいボール状のパンケーキに

ちょっとびっくり。

卵の上質な味の生地の旨味もさることながら

牛ほほ肉と辛味大根が交わりあう美味しさでした。

 

 

牡丹海老 伊予柑 キャビア

噴火湾のぼたんえびをプレスし最後に伊予柑のソースを。

これは何匹くらい海老を使っているんでしょうかね・・。

 

海老をぷりぷりという感じではなく

むっちりした甘さを前面に出しています。

これは、ぷりぷりがなくても美味しいんだ!

という春田シェフの挑戦かしら?

伊予柑ソースが単調になりそうな海老の味を

起伏に飛んだアクセントで楽しませてくれました。

 

 

秋山さんのほうれん草 帆立貝

バターで香ばしくジューシーに焼いたホタテは

これだけでも美味しいです。

 

表面の香ばしさとは違い、中は半生で甘さがあります。

いわば、2種類のホタテの美味しさが味わえます。

風味よく力強いほうれん草は、スープと茹でた2種を合わせて。

このほうれん草が帆立を引き立てながらも

しっかり主張している美味しさがありました。

パセリオイルで風味が一段と上がる、さまざまな表情のあるお料理。

 

 

 水出しの大紅袍

冬ということで、岩茶のようなしっかりとした

味わいながらまろやかな味わいでいいですね。

 

 

岡さんの菊芋 鯖

菊芋の風味のスープを目の前でかけてくれました。

 

ふわっと火の入った鯖は炭の香りをまとわせて。

炭の香りと鯖の旨味が、スライスされた菊芋と一緒にいただくと

ぎゅ〜っと菊芋の味わいが交わり

奥行きが出てきて楽しいものです。

 

 

日本酒のサワーブレッド 酒粕

今まで一切れ単位で出てきたサワーブレッドは

丸ごと焼かれて登場しました。

以前はこれの1/8くらいの大きさだったので

初めて見たこの丸ごと一個の大きさに感動しちゃいました〜♪

 

目の前で食べる大きさを決めて行きます。

お料理が食べ切れなくなりますし、

残ったらお土産にしてくれるので、くれぐれも食べ過ぎ注意ですよ。

 

目の前でカットされたパンは

再度リベイクされて出てきました。

表面は香ばしく焼かれていてねっとりしっとり

独特の香りのクセになる美味しさです。

 

酒粕を使ったこのバターが良く合うんですよ〜。

サワー種と酒粕の風味ば抜群で

美味しくて食べ過ぎちゃんです。

あ、くれぐれも食べ好き注意ですよ(笑)

 

 

お魚には、少し緑茶を合わせていただきました。

 

 

金目鯛 根セロリ

金目鯛は、大きく焼いて真ん中を出してくれて

最後に玉ねぎのバターソースを注ぎ込むと

バターの焦げた感じと玉ねぎの香りが

目の前で広がりいい香り〜♪

 

 

久しぶりに伺いましたが、

春田シェフのご出身のカンテサンスの

火入れに近い感じになっていました。

皮目はパリッと焼いて、中はじんわり火が入っていました。

 

 

ハト ポロネギ トリュフ

お肉は鳩でした。こちらもジュのソースを

テーブルで注いでくださいました。

 

リーキと下仁田ネギ、そしてトリュフのガルにチュールは

熱の入ったねぎの甘味と香ばしさが冬の味覚を運んできてくれました。

 

鴨肉はしっかりした弾力ながら

しっとりと柔らかく火が入っています。

旨味のあるジュのソースがお肉の味をよりふくよかにしてくれました。

 

 

ロックフォール 洋梨

「一口で召し上がってください」とのことだったのですが

口の中にまんまるいボールを放り込むと

中からはロックフォールの冷たい液体状のものが広がりひゃッ。

なんとも楽しいフロマージュが挟みこまれていて

とってもワクワクしちゃいました。

 

 

秋山さんの無農薬の女峰 ミルク

いちごの外側の部分を凍らせたものを

目の前でかけて仕上げてくれました。

 

 

いちご尽くしのデザートは、ミルキーなババロワの上に、

少し酸味のあるいちごの真ん中の部分、いちごのソース

そしていちごの外側をシャーベットにしたもの。

上にはお花野菜が添えてあります。

 

 

長田さんの緑茶 本みりん

可憐なアイスクリームが登場したと思ったら

最後はみりんをかけてくださいました。

 

 

まるでウエディングドレス、いや雪の結晶のような

素敵なデザートが登場しました。

雑味のないミルキーな味わいのアイスクリームには

優しい日本茶の風味が広がります。

パリパリのチップやお茶のクランブルがアクセントと

みりんの風味。最後にはさらにお茶の味が広がりました。

 

一緒に行った友人がお誕生日だったので

お祝いもしていただきました♪

 

 

ミニャルディーズは4種ほど登場しましたが

これはいろいろとサスティナブルな取り組みがなされていました。

 

 

草野さんの蜂蜜マカロン

このお花畑のようなマカロンは、受粉することで自然の維持に

貢献している日本ミツバチの蜂蜜を使っています。

そんな自然のサイクルに寄与しているミツバチの蜜を使った

可愛らしいマカロンでした。

 

 

燻製したカヌレ、塩丸の塩キャラメル

カヌレは燻製されていましたが、これを燻製したのは

ショープレートを削った時にでたくずで燻製していました。

またキャラメルは天日干しをした塩で作られていたり、

 

ガトーショコラ

エアリーなガトーショコラは

フェアトレードのチョコレートを使ったもの。

知的好奇心や自然の循環の大切さなどの意識が高まりますね。

 

 

エルダーフラワーを使った優しい味わいのお茶で。

 

 

東麻布に移転した『Crony(クローニー)』。

シックな佇まいの素敵なお店になりお料理にも少し変化があり

ミニマルな現代料理に華やかさやエレガントな雰囲気が加わり

心踊る瞬間が圧倒的に増えたように思います。

またサスティナブルな発想を取り入れるなどして

さらに時代を取り入れた料理へと昇華しています。

食の最先端をいく東京を代表するお店へとなるが如く

また、以前の店舗で実現できなかった思いがより強く伝わり

さらに魅了するお店になったと感じた初訪問でした。

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Crony(クローニー)

東京都港区東麻布1-20-3

03-6712-5085

日曜日定休その他不定休

 

 

 

 

Cronyモダンフレンチ / 赤羽橋駅芝公園駅麻布十番駅
夜総合点-