五百年以上の歴史を持つ「うれしの茶」。

「肥前吉田焼」「温泉」という嬉野が持つ伝統文化を

新たな切り口で私たちに届けてくれるプロジェクト【嬉野茶時】。

2年前、このANAインターコンチネンタルホテル東京の『雲海』で出会い

その間時折、美味しいお茶と美しい所作で茶を淹れる

皆さんに機会にも恵まれました。

そして、今年2020年、ふたたび同じ場所『雲海』にて再会することができました。

 

2年前の記事はこちら。ご興味のある方は是非ご覧ください。

『嬉野茶時(うれしのちゃどき)』は、茶匠やこのプロジェクトに参加した

嬉野茶を愛する茶農家の方たちが独自のティーセレモニーとい形で

美味しいお茶を届けてくれます。

この日はメディア発表会ということで、嬉野茶時の特別なプレゼンテーションと

特別メニューを楽しませていただきました。

 

オリジナルの立礼スタイルの茶卓を作り、

「肥前吉田焼」で淹れてくれる嬉野茶。

 

美味しいお茶を淹れる基本は、「正確な分量」「湯の温度」そして「時間」。

ひとつひとつの動作が無駄なく動けるよう

必要な道具が全て納められた茶卓では

その所作が優雅に流れていきます。

 

そんな嬉野茶時が提案する嬉野茶、そして佐賀の恵みを使い

嬉野の春を感じることのできる特別懐石が

5月31日までANAインターコンチネンタルホテル東京の

美しい日本庭園を望む『雲海』にて楽しめます。

昼:会席コース「佐賀の空」¥8,500
夜:会席コース「佐賀の宵」¥16,000
うれしの茶3種のティーペアリング  ¥3,000/5種の日本酒ペアリング ¥5,000

※別途消費税10%とサービス料13%を加算

 

【昼:会席コース「佐賀の空」¥8,500】

※季節によって内容が変更になるようです。

雨水(食前茶)/お茶の出汁 (うれしの濃厚氷出し茶)

茶時(前菜)/立春升盛り 季節の一口いろいろ

春寒(御椀)/みつせ鶏すーぷ 笋羹(しゅんかん)仕立て

東風(造り)/本鮪 玄海真鯛 芽物いろいろ

名物(豆腐)/嬉野温泉湯どうふと佐賀の野菜 

春霞(食事)/佐賀牛炭火焼き小丼 白石蓮根の霞汁 香の物

夢(水菓子)/うれしの挽き茶の五倍あいすくりーむと佐賀の果実 濃茶そーす

 

【夜:会席コース「佐賀の宵」¥16,000】

※季節によって内容が変更になるようです。

雨水(食前茶)/お茶の出汁 (うれしの濃厚氷出し茶)

茶時(前菜)/春待ち野菜と名残のふぐ  山菜 女山大根霞和え

春寒(御椀)/みつせ鶏すーぷ 笋羹(しゅんかん)仕立て

東風(造り)/南からの恵み 芽物いろいろ

茶時(八寸)/立春升盛り 季節の一口いろいろ

伝統(焼物)/佐賀牛炭火焼きと雲丹 柚子胡椒 香の物

名物(豆腐)/嬉野温泉湯どうふと佐賀の野菜

春霞(食事)/竹崎蟹のおこわ・雲海自家製唐墨 白石蓮根のかすみ餡掛け 赤出汁 香の物夢(水菓子)/うれしの挽き茶の五倍あいすくりーむと佐賀の果実 濃茶そーす

 

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今回はコースの中からえりすぐりの料理をチョイス。

うれしの茶と共に、特別会席の一部を賞味させていただきました。

 

雨水(食前茶)/お茶の出汁 浅蒸し茶

氷だしで2時間くらいかけて抽出されたお茶。

 

氷のみの低温でじっくり抽出されたお茶は

まるで出汁のような旨味しか感じません。

美味しいお茶を体に取り込みスタートです。

 

立春升盛り

鬼きんこ真丈射込み/うれしの茶振り海鼠このこ和え/飯蛸大船煮 菜種昆布〆

鯛の子玉子寄せ/百合根茶巾嬉野春山の香り/鞘巻き海老真砂和え/天豆艶煮

 

青ほうじ茶

強火でロースト感のあるほうじ茶は、

旨味と甘味が楽しめました。

 

 

みつせ鶏すーぷ 笋羹(しゅんかん)仕立て 早堀り筍 若芽 木の芽

料理長の吉安氏は、赤坂の有名料亭を経て雲海で料理をされていますが

そんな伝統的な和食の世界を打ち破り、いつもチャレンジングで

魅力あふれる懐石に仕立ててくださいます。

今回は普通に調理したパサついてしまいそうな胸肉を

低温調理でお椀仕立てにし、和食の息を超えた作ってくださいました。

甘味の強い鹿児島県産のタケノコを使い、

木の芽と共に春の風を嬉野茶と共に届けてくださいました。

 

 

東風(造り)/南からの恵み 芽物いろいろ

氷の上には、筍の皮。お造りは春らしい盛り付けで登場しました。

その上に、嬉野のクエを中心に、鮪、イカの盛り合わせ。

 

 

伝統(焼物)/佐賀牛炭火焼きと雲丹 柚子胡椒

メインはやはり佐賀牛ですね。

炭火で風味豊かに焼き上げ、雲丹や蕗の薹との組み合わせ。

 

この美しいお肉を見てください。

ウニのとろける触感と甘さ、そしてサーロインの脂の甘味が

口の中で一気に広がるマリアージュ。

 

レモン緑茶冷茶

レモンピールやレモングラスと合わせてすっきりした煎茶は

お肉の脂をすっきりとってくれます。

 

 

名物(豆腐)/嬉野温泉湯どうふと佐賀の野菜

嬉野の温泉の恵みもこちらでは湯豆腐という形で堪能させていただきました。

ねっとりした白石蓮根。久しぶりに糸を引く伝統的な蓮根や

立派なアスパラガスなど、豆腐も野菜も堪能できる組み合わせ。

胡麻だれとポン酢を合わせたタレですっきりいただきました。

 

竹崎蟹のおこわ・雲海自家製唐墨 白石蓮根のかすみ餡掛け 赤出汁 香の物

御飯はコクのあるおこわで。赤だしにはこれまた白石蓮根。

美味しい蓮根をいろいろなはタイルで堪能させていただきました。

 

竹崎蟹はワタリガニのこと。これを揚げて、雲海自家製の立派なからすみが

とろけるように乗ったお椀になっていました。

少し白石蓮根のシャキシャキ感が残るあんで

竹崎蟹やからすみのコクのある味わいと共に。

 

夢(水菓子)/うれしの挽き茶の五倍あいすくりーむと佐賀の果実 濃茶そーす

最期はお茶を堪能できるデザートで。

五倍あいすくりーむは五倍って苦いのでは?と思ったのですが、

濃~いお茶を楽しむような味わいとフレーバー。

爽やかな果物と共にいただきました。

 

実はこの上から濃厚なお茶をかけて、その熱で抹茶メレンゲが割れる

という仕掛け。最後には、ライブ感のあるパフォーマンスで

お茶を最後まで楽しませていただきました。

 

 

有機紅茶

紅茶ですが柔らかな味わいと優しい甘味がありました。

 

濃煎茶

最期はしつかり入れた煎茶ですっきり。

余韻も長く続き、この日の食事がさらに印象的になること間違いなしですね。

 

佐賀の恵み×うれしの茶 特別会席は、5月31日まで。

うれしの茶3種のティーペアリング  ¥3,000
5種の日本酒ペアリング ¥5,000 と共にお楽しみください。

詳細と予約情報は雲海のページでご確認くださいね。

https://anaintercontinental-tokyo.jp/dine/unkai-restaurant/

 

また雲海の庭園では、「うれしのあったかまあったかまつり2020 宵の美術館」

に合わせランタンも飾ってありました。夜は池の鯉は暗くて見られませんが

ランタンが灯るとさぞかし幻想的。

素敵な雰囲気でお食事が楽しめそうですね。

 

第20回うれしのあったかまつり2020 宵の美術館は、2月11日までの開催。

大鯰がモチーフになっていますが、嬉野温泉は日本三大美肌の湯のひとつ。

温泉街の中心部にある「豊玉姫神社」の豊玉姫は肌がとても白く

有名だったことからなまずが豊玉姫のおつかいとして祀られているそうです。

 

ランタンアーティスト三上真輝氏と多くの嬉野市民が共同で製作した
日本最大規模の432個のランタン空間作品「なまずの寝床」が

今年も嬉野市体育館内に出現するそうですよ。

 

 

 

日本料理「雲海」

東京都港区赤坂 1-12-33 

ANAインターコンチネンタルホテル東京3階

TEL. 03-3505-1111