悲しいニュースが飛び込んできました。
ハイアット リージェンシー 東京のフレンチレストラン「キュイジーヌ[s]
ミッシェル・トロワグロ」が2019 年 12 月 31 日をもって閉店と。
フランスではなかなか食べられないので、
せめて閉店前にと思い、駆け込みでお伺いしました。
フランスでは51年に渡りミシュラン三つ星を獲得している真のグランメゾン。
東京では、ハイアット リージェンシー 東京に2006年9月にオープン。
「ミシュランガ イド東京」では
初版の 2008 年版より12 年連続で2 つ星を獲得しています。
ウエイティングから見えるガラス張りの厨房。
壁も調理器具もピカピカに磨き上げられています。
前を通ると皆さんしっかり挨拶をしてくださる。
キビキビと仕事をしているシェフたちの様子を楽しみながら席へ向かいました。
乾杯は泡系のドリンクから。
私はノンアルのスパークリングを。
親愛なる友への昼餐
フィンガーフードは3種登場しました。
大根のマリネ オレンジのジュレ
器はヴィネガーでマリネした大根のマリネです。
どんな風に形を作ったのか・・・
て
手でつまむとすぐに崩れてしまいそうで
一口で口の中へ入れてみました。
大根のシャキシャキ感とオレンジの爽やかさ。
ヴィネガーの酸味とわさびの軽い刺激と共にシャキンとした味でスタートです。
自家製ポテトチップス
全くポテトチップスには見えませんが、一口食べると
ポテトチップスですと言った意味がよくわかります。
とても繊細な器のチップスに玉ねぎのピュレ。
その上にトリュフのペーストが添えられています。
口の中で確かにサクッとした歯ごたえとじゃがいもの味わい。
口の中でジャガイモのの引き立つように作られたアミューズグール。
ヘーゼルナッツのクロケット
ヘーゼルナッツの香りがリッチに広がるコロッケです。
ブリオッシュとバターの非常に危険な組み合わせ
帆立貝とワカメ
薄いパイ生地の上に生のホタテと立派なワカメ。
クミンの味が広がり海の恵みにオリエンタルなアクセントがあり
控えめな見た目の印象を覆すギャップ萌えなお料理でした。
ポム・ド・テールのトゥルト 黒トリュフ
素敵な香りと共に美しいパイが登場しました。
パイから香る香りに追い打ちを打つかのように、トリュフが登場しました。
目の前を行き交うだけでトリュフの素敵な香りが漂います。
ジャガイモののスライスにはトリュフがたっぷり仕込んであります。
ここにシャンピニオンのソースを加え、きのこの共演。
甘みのあるジャガイモは、数段ランクアップしリッチな味に。
きのこのソースがジャガイモとトリュフの一体感を増した感じで味じわえました。
オーセンティックなサーモンのオゼイユ風味
スペシャリテ です。大きなサーモンを薄くカット。
見事に入れられた柔らかな火入れ。
オゼイユという爽やかな味のハーブを入れた
白ワインとクリームで作ったソースはレモンも少し入っていて
クリームソースなのにいくらでも食べられてしまいそうな美味しさでした。
セルからシュクルへ
コンクリート色のデザートとお店の方が言っていたのが印象的。
黒ごまのチュイルを退けると中からは
ホワイトチョコレートで作ったキューブ状になったアイスが登場しました。
ヘーゼルナッツと黒ごまという濃厚な食材を使っていますが
そんなに重くない。絶妙なバランスのデザートでした。
あまり綺麗な画像ではないかもですが
中からヨーグルトのような液体が入っていていて
スプーンを入れる流れ出す構造。
フロコン
最後に目の前で雪を散らしてくれる雪の結晶というデザート。
最後は冬をイメージした可愛らしいデザートで締めくくりです。
小菓子
アールグレーのマカロン、ラズベリーと赤ピーマンのタルトで
ビーツとピスタチオのクリームをサンド。
そしてトンカ豆のチョコレートボール。
お茶はハイビスカスのハーブティーをいただきました。
ハイアット リージェンシー 東京の改装により
この場所はアフタヌーンティーなどもできるような
オールでーダイニングなるようです。
現在厨房を任されているギヨーム・ブラカヴァルシェフも
新たな展開を考えられているとか。
日本にある２つ星の名店がその歴史に幕を閉じてしまうのは残念ですが
この地がまた素敵な場所になることを祈りたいと思います。
キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ （フレンチ / 都庁前駅、西新宿駅、西新宿五丁目駅）
昼総合点-