憧れの『飛鳥Ⅱ』。海事プレス社主催のクルーズシップ・オブ・ザ・イヤーを
25年間連続受賞している日本最大のクルーズ客船です。
 
 
この優美なフォルムを見てください。青い空に、青い海にそびえたつ白い船舶。
近年は旅の移動手段も変化していますが、"洋上のオアシス"とうたわれる飛鳥IIは、
旅に出るための手段ではなく、この船で行くことが、旅の目的そのものになります。
船という非日常の世界で、食事やエンターテイメントを楽しんだり、
ゆったりと寛いだりと、まさに極上の休日を過ごせる場所。究極の旅を体験できます。
【船舶概要】 ■船籍/日本 ■全長・全幅/241m×29.6m ■総トン数/50,142GT
■喫水/7.8m ■航海速力 最高21ノット ■横揺れ防止装置/フィンスタビライザー
■乗客数/872名 ■乗組員数 約470名 ■販売客室数/436室(全室海側)
■ベランダ付き客室比率/60% ■船籍港/横浜
 
 
 
飛鳥の中には、様々な施設があります。
プール、ジェットバス、フィットネスセンター、パドルテニスコート、アヴェダサロン&スパ、
フォーシーズン・ダイニングルームをはじめとする5つのレストランやカフェ、
3つのラウンジ、3つのバーがあります。エンターテイメントだって忘れていません。
コンサートや数々のエンターテイメントが楽しめるショーラウンジ、シアター、ダンスホール
カジノ、ゲームや麻雀サロン、体験講座などのイベントスペース、ライブラリー、
コンピュータースペース、和室などどんな長旅でも、有意義な時間を過ごせそうですね。
 
 
メインダイニングのフォーシーズン・ダイニングルーム。
一流のシェフが作る本格的なフランス料理をはじめとして、
旬の食材を活かした和食まで、多彩なメニューが楽しめます。
 
 
 
飛鳥Ⅱのクルージングプランの魅力は、何と言ってもリッチで多彩な旅のスタイル。
日本一周の旅、日本の旬を訪ねる旅、日本の夏祭り、エンターテイメントを楽しめる旅
気軽に船の雰囲気が楽しめる旅、そして家族で楽しめる旅、などなど。
船の上で、そして到着した地でスペシャルな旅が体験できそうですね。
 
 
アジアパシフィックグランドクルーズ(39日間)、
日本一周グランドクルーズ(36日間)をはじめ、南西諸島・台湾クルーズ(14日間)をはじめとし
もっと気軽に船の雰囲気を味わいたい方のためのワンナイトクルーズなどもあります。
 
 
 
私が最も惹かれたのは、船内から花火が楽しめるプラン。
日南花火クルーズ(4日間)、鳥羽・熊野大花火クルーズ(4日間)など。
花火はキレイですが花火の後の渋滞が嫌で見に行くのを敬遠してしまう方も
多いと思います。現に私は秋田も旅していますが、大曲の花火大会はひとごみと
渋滞が嫌でまだ行けず課題になっています。ホテルの部屋をとればいいじゃない
という方もいらっしゃるかと思いますが、だったらもっと飛躍して
飛鳥Ⅱの上で見る花火を選択するというプランもあるかなと思っています。
だって目の前に花火が広がるなんてゴージャスすぎる!!
 
 
 
 
さまざまな旅をチョイスする楽しみもある飛鳥Ⅱのプランですが
私が今回ご紹介するのは、感度の高い女性に向けた
そしてスペシャルなメニューが揃った『ひなまつりA-styleクルーズ』です。
『A-styleクルーズ』は、ゲストエンターテイナーによるショーと、有名シェフのディナー
を堪能できるプレミアムクルーズです。週末を利用した2泊3日のクルーズプランで
お値段も10万円強からあり、OLの私などでも船旅が楽しめる人気のプラン。
2017年3月3日~3月5日には、小野リサさんのボサノヴァコンサートと会員制レストラン
「SUGALABO(スガラボ)」の料理が楽しめる『ひなまつりA-styleクルーズ』が実施されます。
3月3日の夕刻に横浜港を出港し、3月4日にスペシャルコンサートと特別ディナー、
3月5日朝に神戸港に到着する優雅な船の移動ができるクルーズです。
 
 
SUGALABO オーナーシェフ 須賀洋介
「アイアンシェフ」フレンチの鉄人として、ご存知の方も多いと思いますが、
フランスのリヨンに留学後、フランスと日本で経験を積み、ジョエル・ロブションに師事。
「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション 六本木ヒルズ店」にて26歳でエグゼクティブシェフ
に抜擢される。その後、ラスベガス、ニューヨーク、台湾、パリで新店舗立ち上げの
陣頭指揮を振るい、ジョエル・ロブションの片腕としてレストランビジネスの研鑽を
重ねた稀有な経験を持つ料理人。2015年4月、自身のラボラトリー兼オフィス
「SUGALABO Inc」を東京・神谷町に設立。
様々な地域・分野でのクリエーション活動を行う傍ら、限られた時間のみ会員制の
レストランとして世界の美食家に料理を提供している人気シェフです。
 
 
今回、飛鳥Ⅱのプレス向け食事会が、3月の『ひなまつりA-styleクルーズ』で
スペシャルディナーを監修される須賀シェフのSUGALABOで開催されました。
まさに、ラボ。調理器具や配管のようなバルブが店内に張り巡らされています。
 
 
キッチンが一望できる店内。須賀シェフが腕を振るいます。
 
 
こんな計器のようなメーターも。
日本各地で素晴らしき食材を発掘する旅するシェフは、このレストランをラボとして
クリエーションを広げ、選ばれたゲストを迎えいれているようです。
 
 
今回はプレス向けの食事会ということもあり、須賀シェフからのご挨拶もありました。
実は須賀シェフと飛鳥Ⅱを運航させている郵船クルーズの親会社日本郵船とは
運命的なご縁もあったことが発覚。
実はシェフのおじい様が戦前日本郵船海外航路の船にてシェフをしていたそうです。
おじい様は戦争で船を降りた後は、名古屋で神戸屋という洋食レストランを開業し、
父上は名古屋で別にレストランを経営されとのこと。小さな頃海外航路の話を聞きながら
いつかお父上を飛鳥に乗せてあげたいと思っていたという秘話もお話いただきました。
 
 
早速、『ひなまつりA-styleクルーズ』で腕を振るう、
須賀シェフのお料理をいただいてみましょうか。
メニューは飛鳥Ⅱのシェフたちと最後のツメをされているとのことで
まだいただくことはできませんでしたが、
今回はSUGALABOディナーメニューをいただきました。
特徴のあるメニューを抜粋してご紹介いたします。
 
 
 
長崎 生からすみ最中
まず登場したのは最中。枡にはお米が入れられています。
京都の老舗和菓子店末富さんの最中の皮に
SUGALABOの焼き印がされています。
和食材とフレンチの融合を予感させるスターターです。
 
 
最中の皮を開けてみると、美しいカラスミが。
長崎にある松庫商店の生のカラスミです。
キャビアではなく日本で生産されているカラスミを使うところがニクイ。
ゆで卵の黄身を丁寧に裏ごしして詰めた上に乗っています。
品のある塩味。パリッとした最中の食感と共にいただきました。
 
 
 
鳥取 賀露港 松葉蟹  噴火湾 雲丹
黒い陶器を開けるとまるで和食のようなお料理が登場しましした。
下には汲み上げ湯葉。穂紫蘇と土佐酢のジュレが添えられています。
フレッシュな雲丹と立派な松葉蟹。日本の冬の味覚が凝縮し一皿。
 
 
 
陶器の椀物に茶筅水。清らかなるお椀の演出。懐石のお約束ですね。
 
 
秋田 大館 比内地鶏  新潟 松茸
お椀の蓋を開けると中に入っているのは、なんと秋田の郷土料理きりたんぽ。
須賀シェフは、郷土料理をこんな極上の料理に昇華させます。
もちろん、お約束のセリもたっぷり。
そして比内地鶏のエキスが出た極上のブイヨンの中には、きりたんぽの他に
比内地鶏にフォアグラを混ぜた肉団子と舞茸。
比内地鶏と松茸の力強い香りが融合したフレンチきりたんぽでした。
 
 
 
噴火湾 蝦夷鮑  広島 宝韶寿レモン
アワビの肝に発酵バターが香り高いスープに、柔らかな蝦夷アワビが豪華です。
無農薬で作られたレモンは、皮が薄く白い綿の部分まで美味しくいただけるという
広島 宝韶寿レモンが添えられ、フレッシュな香りがしてきます。
入手困難な今金男爵じゃがいもは、ほくほくで甘味があります。
アワビがメインですが、あわびにも負けない個性的で希少な素材が凝縮した一皿。
 
 
宝韶寿レモンも見せていただいたのですが、大きく立派。
素材に敬意を払い、どの素材も輝きを放つ須賀シェフのお料理に深く感銘しました。
 
 
 
秋田 黒毛和牛  京筍 黒トリュフ
メインにはなんと京丹波の筍と木の芽が添えられていました。
ここにも和の融合の世界が広がります。
黒毛和牛は柔らかく、素晴らしい火入れ。
ここに玉子の黄身が添えられて色彩的な美しさも楽しめます。
須賀シェフのお料理は見目美しく、登場した時にはっとした美しさに心奪われます。
後から、グラタンを盛り付けていただき、
直後に須賀シェフから黒トリュフをスライスしていただきました。
素晴らしいトリュフの香りが立ち上ります。
 
 
 
奈良 阪野農園いちご「古都華」
デザートはグランデセールをご紹介いたします。
古都華とルバーブのコンポートに添えられたのは、
今できたばかりのアイスクリームです。
生クリームがフレッシュ。苺と生クリームは鉄板の組合せですが
それぞれの個性がうまく融合したデザートにまとめ上げられていました。
 
 
こんな風に古都華も見せていただきました。
しっかり素材を見せてくれるのはとても楽しいですが
スタッフの方がいつくしむように説明してくださったのが印象的でした。
 
 
素晴らしいお料理を堪能させていだたきました。
フランス料理ですが、和の食材がこんなに楽しいお料理になるなんて。
 
『ひなまつりA-styleクルーズ』の料金は、
一番高いロイヤルスイートは479,000円ですが、
一番リーズナブルなステートは101,000円とリーズナブル。
普段は予約の取れないSUGALABOのお料理・小野リサさんのライブ、
片道ですが神戸までの交通費とホテル代の他にもプールやスパ、
船でのゴージャスな船上ライフを考えたら決してお高くないという印象です。
 
ひなまつりに乗船できる『ひなまつりA-styleクルーズ』。
清涼感と穏やかな歌声に包まれ、船上で春の光を浴びて、美味しいお料理を食べたら
溜まったストレスなんてどこかへ吹き飛んでしまいそうですね。
 
 
最後は素敵なお料理を監修されているSUGALABOの須賀シェフと
素敵なクルーズの旅を企画されている郵船クルーズ株式会社の新居常務。
今回、船旅は手の届かないものだと思っていましたが、
実はちょつと頑張れば、エクスクルーシブな貴重な体験ができちゃうかもと
新鮮な発見のあった説明会でした。私もいつか飛鳥Ⅱで旅したい。
そんな想いがみなさんにも伝わったでしょうか。
 
 
一生に一度は船で長旅をしてみたいものですが、
お手軽なものもあるので、一度経験したら
もしかして癖になって毎年船旅したくなっちゃうかもo(〃^▽^〃)o