今回は、ある非常勤職員さんの声です。


◎仕事をしていて嬉しかったこと

 朝、お迎えに行ったときに、「あなたの顔が見られて嬉しいわ。名前をフルネームで覚えてくれて、下の名前  

で呼ばれるなんて何十年ぶりかしら」と手を強く握りしめて下さいました。とても嬉しかったです。


 入浴介助をしている菜、「あなたは洗髪や、背中の洗い方が上手だわ」と誉められたとき、嬉しかったです。


 クリスマス会の職員の出し物で、木琴や踊りの練習を自宅でやり、全体で合わせる時間がなく、当日2~3回合わせただけで、不安を感じながら本番で演奏しました。そしたらお客様から「とても面白く、楽しかった」と言って頂いて、とっても嬉しくなりました。お客様、気を使って下さったのかな?



  ※写真は本文と関係ありません。さくらの里の日常の風景です。


◎印象に残っているお客様

 川崎大師の風鈴市のツアーで、車イスのお客様の付き添いをした際のこと。とってもたくさんの風鈴の屋台を回り、お客様が気に入った風鈴をご購入されました。暑かったので、涼しいお店に入り小休止しました。お客様のソフトクリームを買ってきたら、「あなたの分も買ってきて」とおっしゃって下さいました。もちろん勤務中ですのでお断りしましたが、お客様は「あなたに何も買ってあげられなくて申し訳ない」と何回もおっしゃいました。そのお気持ちが、その優しさが、とても心に印象深く残っています。


◎仕事をしていて悲しかったこと

 絵がお上手な男性のお客様がいらっしゃいました。絵が完成するとサインをして、他のお客様にプレゼントしていました。とても人気者になっていましたが、体調が悪くなり、お休みされるようになりました。その後入院され、早く復帰されるといいなと思っていたのですが、ご逝去されたとの連絡が入りました。とても辛く悲しかったです。もう何年も前のことですが、頂いた絵は今でも大切にしています。