きいちゃんは教室の中でいつも寂しそうでした。
たいていの時 うつむいてひとりぼっちで座っていました。
(山元 加津子 作)
ずいぶん長いことブログをお休みしてしまいました。
私のブログを楽しみにしていて下さっている方には 本当にお待たせしてしまいました。
朗読セラピストなのに‥絵本セラピストのようだな~なんて思ってしまい。
ブログの書き方を変えようか‥って思っていたら1ヶ月経ってしまいました(笑)
でもやはり 同じ感じでしか表現出来ずにいます。こんな感じですが飽きずにまた
このブログに遊びに来てくださいね。
絵本の中には その時のあなたへのメッセージが届くと私は思っているので、絵本を読んでその言葉を感じて下されば嬉しいです。
この『きいちゃん』を書かれた山本先生は元養護学校の先生です。
そして日本のマザーテレサとも呼ばれている方です。
私が山元先生(かっこ先生とみなさんは呼ばれています)を知ったのは先生のドキュメンタリー映画で『四分の一の奇跡』を 観てからでした。
この映画は世界各地で1400回上映され12万人以上の方々が鑑賞された自主上映作品です。
私たちの『命』の鍵をそっと開いてくれる感動ドキュメンタリー映画。
この映画を観た時の衝撃的な感動と、そしてかっこ先生の凄さは忘れることができません。もう号泣でした。まだお若い先生ですが 細くて華奢でかわいらしくて、そして包容力があり温かなやさしい先生です。
そのかっこ先生が書かれた『きいちゃん』は養護学校の先生時代に経験された
お話しです。
きいちゃんは ちいさい時に高熱が出て手足が不自由になり、訓練を受けるために
施設に入っています。ある日大好きなお姉さんの結婚式があり、きいちゃんは式に出ることをとても楽しみにしていたのですが、お母さんに「結婚式に出ないでほしい」と言われます。
でもきいちゃんのお母さんは いつもきいちゃんのことばかり考えているような方なのです、きいちゃんの喜ぶことは何でもしたいと仰っているのです。でもこの時は ちょっとお姉さんのことを心配してしまったのでした‥。
「私なんて生まれてこなければよかったのに』そうお母さんに言ってしまったきいちゃん。
かっこ先生はきいちゃんに 『おねえさんにゆかたを縫ってプレゼントをしよう』と提案します。
手が不自由なきいちゃんでしたが、針で手を血だらけにしながらも 頑張って一人でゆかたを縫いました。大好きなお姉さんのために‥。
そしてやっとゆかたが出来上がりプレゼントしたのです。
そうしたら‥・。
この「きいちゃん」を私は施設の子どもたちに朗読しました。
あの子たちに強く生きてほしい!
この「きいちゃん」のように強く生き抜いてほしいとの願いを込めて朗読しました。
明るく見えるあの子たちですが、やはり心は固い‥それはしょうがないことかもしれない
家庭に問題があって施設にいるのです。
これから大人になって 社会に出た時にいろんなことがあるでしょう。
嵐のような出来事があるかもしれない、大雨や雷に打たれたような辛い出来事があるかもしれない。そんな時にふっと、ちいさいときに聞いた「きいちゃん」を思い出して欲しい。
私の声を思い出して欲しいとの願いを込めて、あの子達の心に灯を届けました。
ちゃんと届いているかは あの子たちが大人にならないとわからないこと。
その頃には私はもうこの世にはいません。
でも あの子たちが心から笑っていてくれたら、それが私の幸せです。
きいちゃんはきいちゃんとして生まれ きいちゃんとして生きてきました
そしてこれからも きいちゃんとして生きていくのです。
もし名前をかくしたり、隠れたりしなければならなかったら、きいちゃんの生活は
どんなに寂しいものになったでしょうか。
きいちゃんはお母さんに「生んでくれてありがとう」とお話ししたそうです。
(きいちゃんより 山元加津子)
