インフルエンス
著者:近藤史恵氏
文藝春秋
なんだか不思議な作品でした
頭の片隅で
こんなことある?
と冷静に考えながらも
グイグイ惹き込まれて先に進みたくなる
きっかけは大人が悪いにしても
中には『いい大人』もいたんじゃないかな
それでも誰にも本当のことを打ち明けることができず、ずっと綱渡りというか不安定なまま生き続ける
一見、現実的なストーリーだけど
どこか非現実的で
軌道修正するタイミングはなかったのかなー
手を差し伸べてくれる大人もいたはずなのに
どこでボタンをかけ違えたのか
人生のほとんどを
なんの期待もせず
あきらめて
達観して
なんだか無力感でいっぱいになる読後でした