我が心の底の光
著者:貫井徳郎氏
双葉文庫

少しネタバレあります。


中盤から盛り上がる復讐劇。
一番好きなのは、晄、二十五歳。

復讐相手との関係がみえないけど、そのうち解き明かしてくれるんだろうなーと思いながら読み進み、最後はポカーン・・・うーん

解説を読めばわかるかと思ったけど、私には理解不能でした。

解説の通り、読者の思い込みにまんまと引っかかったのかもしれないけど。

中盤までの盛り上がりが面白いだけに、尻すぼみが残念。

でもページをめくるワクワク感は久しぶりで、貫井さんの他作品も読んでみたいです。

フィクションとは言え、14歳のとき、理不尽なことは、世の中に数限りなくある、と言いきってしまうこと。

実際、10歳に満たない子どもが希望もなく、未来を、自分を、諦める。
自身ではどうにもならないことが現実には多々あるのだから。

親を選ぶことができない子どもたちは、産まれたときの環境でその後の人生が大きく左右される。
 
すべての子どもたちが平等で、夢や希望を抱ける世の中になりますように。