​1. 検査台の「完璧なAB型」


​夕暮れの彩虹中央病院。交通事故で運び込まれた高齢女性、紫田(しだ)さん(80)の緊急輸血対応に検査室が沸き立つ。


血液担当の青井は、流れるような手つきで試験管を並べ、判定を下した。



  • オモテ検査(抗A血清・抗B血清): 抗A(+)、抗B(+)

  • ウラ検査(A1血球・B血球): A1血球(-)、B血球(-)


​「判定、AB型! オモテ・ウラともに一致しています。すぐに交差適合試験に入ります!」


青井の報告に、生化学主任の黒木陽子が鋭い視線を投げかける。


​「青井くん、判定保留。……その抗B試薬の凝集、不自然に弱くない? 鏡検して。あと、紫田さんの既往歴をすぐに確認してちょうだい」


​2. 「化けた」赤血球の正体


​陽子の予感は的中した。紫田さんにはS状結腸癌の既往があったのだ。


「やっぱり。彼女、後天性B(Acquired B)だわ」


​顕微鏡を覗いた青井が息を呑む。本来のAB型なら均一な強凝集が見られるはずだが、抗B試薬との反応は部分凝集で弱かった。大腸癌の影響で増殖した細菌の酵素が、彼女のA型抗原を「B型っぽく」変質させていたのだ。


​「でも主任、後天性Bなら、自分の本来の『抗B抗体』がウラ検査のB血球と反応して、裏不一致が起きるはずですよね? 今回はB血球も凝集してない。やっぱりAB型なんじゃ……」


​3. 生化学が暴く「二重の偽装」


​陽子は無言で、自身の担当である生化学分析機のモニターを指差した。


「これを見て。紫田さんの蛋白分画データよ。ガンマグロブリンが極端に低くなっている。彼女、低ガンマグロブリン血症を併発しているわ。おそらく、背景に悪性リンパ腫が隠れている」


​青井の顔から血の気が引く。


「……つまり、『細菌のせいでBのフリをした赤血球(オモテ)』と、『病気で抗体が作れなくなった血清(ウラ)』が偶然重なって、AB型に見えていた、ということですか?」


​「そうよ。二つの異なる疾患が、検査結果を『偶然のAB型』に仕立て上げたの。彼女の本当の姿は、抗B抗体さえ作れなくなったA型よ。ここでAB型を輸血したら、数日後に遅発性の溶血副作用を起こして、衰弱した彼女の命は終わっていたわ」


​4. 虹を紡ぐ者


​陽子の指摘を受け、白川部長は即座に「A型」での輸血を決定。紫田さんは一命を取り留め、同時に見つかった悪性リンパ腫の治療も開始されることになった。


​数日後、病棟の茶野看護師が検査室を訪れた。


「紫田さん、『検査室の魔女に見つけてもらって、本当の自分(A型)に戻れた』って笑ってたわよ。あんなに大変な状況なのに、前向きな方ね」


​帰り際、青井がぽつりと漏らした。


「後天性Bと低ガンマグロブリン血症のダブルパンチなんて、教科書でも見たことないです。主任はどうして……」


​陽子は自転車の鍵を指で回しながら、ふふっと笑った。


「バラバラのデータが、一人の患者さんの中で繋がる瞬間があるの。それが聞こえるかどうかが、私たちの仕事よ。……さて、今夜はポトフにしましょう。バラバラの野菜が一つになって、美味しくなるようにね」



見直してほしい法律

 

 

 

 

 

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 ​投稿ネタで気になるものがあったので投稿します。

すでに法律は改正されており、「見直してほしい法律」ではなく、「見直してくれてありがとうな法律」なんですが。


猫しっぽ猫からだ猫あたま


医療現場で働く皆さんにはお馴染みの「採血」。

今では当たり前のように行っていますが、実は昔、臨床検査技師には「1回に20mlまでしか抜いちゃダメ」という不思議なルールがあったのをご存知でしょうか?

​今回は、知っているようで意外と知らない「20mlの壁」の歴史を紐解いてみたいと思います。


​昔は「20ml」を超えると医師の出番だった

医師法の例外として認められた臨床検査技師の採血業務ですが、長らく厚生省の通達によって『20mlまで』という独自のルールが運用されてきました。

話は1970年(昭和45年)まで遡ります。

この年、臨床検査技師による採血がようやく正式に「臨床検査技師法」で認められたのですが、同時に当時の厚生省からこんな通達が出されました。

​「採血の量は、1回20ml以内を原則とすること」

​なぜこんな決まりがあったのかというと、当時は資格ができて日が浅く、「安全性の確保」や「医師の仕事との線引き」をかなり慎重に行う必要があったからです。

​そのため、もし検査にたくさんの血が必要になっても、20mlを超えた瞬間に「ここからは医師に交代」なんていう、今考えると少し不自由なルールが現場を縛っていました。


通常、血算や生化学程度ならスピッツも2〜3本で10mlほどですが、大変なのは手術前検査などの場合です。血算、生化学、感染症、血液型、凝固、HIV……と検査項目がズラリと並べば、到底20mlでは収まりません。

​しかし当時は、その量を超えた瞬間に「ここからは医師に交代」としなければならない、今考えると非常に不自由なルールが現場を縛っていました。





​2008年、ついに「呪縛」が解けた!

​そんな実態に合わなくなったルールに、ようやく変化が訪れたのが2008年(平成20年)のことです。

​医療の高度化で検体量が必要になったことを受け、厚生労働省から「医師の指示があれば、20mlを超えても技師が採血してOK」という公式な見解が出されました。

​これによって、38年もの間続いてきた「20mlの呪縛」がついに解かれたのです。


​「検査室」から「チーム医療」の主役へ

​この制限がなくなったことを皮切りに、技師の役割はどんどん広がっています。

最近では法改正も進み、採血だけでなく、点滴の準備や特定の検査補助など、医師をサポートする「タスク・シフト」の波がさらに加速しています。

​昔の「20ml制限」を知ると、技師の専門性が長い時間をかけて信頼を勝ち取ってきた歴史がよく分かりますよね。


​最後に

​かつてあった「20mlの壁」。

それは、医療のあり方が今とは違っていた時代の名残かもしれません。

​今、現場で当たり前にできている採血も、実は先輩たちが少しずつ広げてきてくれた道なんだな……と思うと、いつもの業務も少し違って見えてくるかもしれませんね。

​ついに、待ちに待った映画『ラストマン』を観に行ってきました!

ドラマシリーズから大好きだった「チーム・ラストマン」に、大きなスクリーンで再会できて感無量です。



​やっぱり福山雅治、かっこいい!
​もう、これに尽きます。とにかく福山雅治さんがかっこよすぎる…!
​全盲の捜査官・皆実広見という難しい役どころですが、指先の動きや立ち振る舞い一つひとつに気品があって、まさに「唯一無二のスター」という圧倒的なオーラでした。
あのチャーミングな笑顔と、鋭い推理のギャップはスクリーンでも健在!改めて福山さんのファンでよかったと痺れました。

舞台は思い出の函館

​今回の舞台は、北海道・函館。
ちょうど去年の夏の家族旅行で訪れたばかりだったので、スクリーンに映る景色がどれも身近でワクワクしましたニコニコ
​「あ、ここ歩いたところだ!」「この坂、登るの結構大変だったよね」なんて、当時の家族の会話を思い出しながら観る映画は、まるで自分もその場にいるような特別な感覚でした。

​次回のミッションは「ラキピ」!

そして、今回一番「やられた〜!」と思ったのが、皆実さんがラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガーを食べていたシーン。
​去年の旅行では残念ながらラキピには行かなかったのですが、福山さんが美味しそうに頬張る姿を見たら、もう食べたくて仕方がありません(笑)。
​「皆実さんと同じあの味、次は絶対に現地で食べるぞ!」
と、次回の函館旅行への強い決意を胸に映画館を後にしました。

​まとめ

​ストーリーの重厚さはもちろんですが、函館の魅力を再発見できるという意味でも最高の映画でした。
福山雅治さんのファンの方はもちろん、函館旅行を計画中の方にもぜひおすすめ。
皆さんも、ぜひ劇場で「最強バディ」の活躍をご覧ください飛び出すハート

​皆さま、あけましておめでとうございます。

今日からいよいよ仕事初めという方もおおいのではないでしょうか。
かくいう私も今日が仕事初め。重い腰を上げ、なんとか出勤してまいりました。
​昨年末を振り返ると、本当に「無事に年を越せるのか?」と冷や冷やする毎日でした。
というのも、現在進行中のプロジェクトがいよいよ佳境を迎え、12月のほとんどを資料作りに捧げていたからです。
​最終的に積み上がったコピー用紙は、なんと3,000枚!ゲロー
(まあ、そのうち500枚くらいは私の「うっかりミス」によるボツ原稿なのですが……泣
​この大量の紙束を抱え、取引先へ向かいました。
重さに耐えながら、心の中で「エッホエッホ」と唱えて。
さすが去年の流行語だけあって、この状況にこれほどピッタリな言葉もありませんね。令和のオフィス街を、大量の紙を抱えて「エッホエッホ」と進むオバサン1人……。腕はプルプル、冬なのに汗だく。まさに物理的な「仕事の重み」を噛みしめた瞬間でした。
​でも、その甲斐あって仕事も無事に納まり、正月休みは家族で「桃鉄ざんまい」を楽しむことができました。
物件を買い占め、ボンビーをなすりつけ合う。そんな平和な家族団らんで、しっかりとリフレッシュ完了です。
​それにしても、3,000枚もの資料。
「読む方も大変だろうし、電子ファイルでいいのでは……」と、道中ふと思ったりもしました。
​でも、今の私には「紙」がいいんです。
だって、電子ファイルだと、生成AIに一瞬でミスを指摘されそうじゃないですか(笑)。
​アナログな紙媒体なら、パッと見の「気合」も伝わりますし、AIに即座にダメ出しされるスリルもありません。
時代に逆行していると言われようが、今の私にはこのアナログ感こそが正解。紙媒体バンザイ!です。
​年明け早々、プロジェクトはさらに加速していきそうな気配です。
また忙しい日々が戻ってきますが、まずは体が資本。
​無理は禁物ですが、腰を痛めない程度に踏ん張って、今年も「エッホエッホ」と時代の波を歩んでいこうと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

実は私、かねてより「いつか物語を書いてみたい」という密かな野望を持っていました。

仕事は臨床検査技師という、ちょっとマイナーな医療職。日々、顕微鏡やデータと向き合う中で、頭の中には勝手にストーリーが膨らんでいたんです。

​でも、「いい大人が小説なんて、ちょっと厨二病かな……」と気恥ずかしくて、ずっと下書きに溜めるだけの日々でした。

​が、今年は2026年。新年です!

「どうせアクセス数も少ないんだし、誰に気兼ねすることもないか!」と、新年の勢いに任せて、思い切ってアップすることに決めました。まぁ、恥ずかしくなったら消せばいいんだし


私の仕事現場を舞台にした「なんちゃってお仕事小説」、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。いつまで続くか分かりませんが笑


クマムシくん 宇宙人くん バイキンくん おばけくん

1. 日常の中の「ノイズ」

​午前10時半。

彩虹中央病院の検査室は、検体のラッシュで戦場のような忙しさだった。生化学検査主任の黒木陽子(48)は、自動分析機のモニターを、まるでお気に入りの映画を見るような集中力で眺めている。画面に流れる無数の数値。その中で、一人の患者のデータが陽子の指を止めた。

​「青井くん、ちょっと来て。……この赤倉さんの血算データ、再検した?」
​隣で検体を仕分けしていた血液担当の若手、青井蓮(24)が振り返る。「あ、それさっき流しました。MCHCが前回より1.5も低いですけど、33.0ですから。基準値内っすよ。下限ギリギリですけど、装置のアラートも出てません」
​「基準値の問題じゃないわ」陽子の声が険しさを増す。「この患者さん、先月のデータでは34.5だったのよ。一ヶ月でMCHCが1.5も動くなんて普通じゃない。この数値の揺らぎは、血液が『変質』しているサインよ」

​2. オールラウンダーの真価

​効率重視の青井は戸惑っていた。生化学主任である陽子が、なぜ専門外の血液データにここまで固執するのか。だが陽子は、かつて血液検査のスペシャリストとして名を馳せ、検査室全般を渡り歩いてきた「オールラウンダー」だった。
​陽子が標本作製を指示しようとしたその時、内科病棟のベテラン看護師、茶野(ちゃの)から内線が入る。
「黒木さん? 102号室の赤倉さん、顔色が土気色で妙な腹痛を訴えてるの。……そういえば彼、持ち込み荷物の中に、見たこともない海外製のサプリメントを隠し持ってたわ。関係あるかしら?」
​「茶野さん、それよ!」陽子の脳裏で、生化学の異常値と血算の微差が一本の線で繋がった。「すぐにそのサプリを回収して、白川部長に届けて!」

​3. 顕微鏡下の「断末魔」

​陽子は赤倉さんの血液標本を顕微鏡のステージに載せた。生化学主任でありながら、その手つきは現役の血液担当より鮮やかだ。接眼レンズを覗き込んだ陽子の目が鋭く光る。
​「……やっぱり。塩基性斑点赤血球(えんきせいはんてんせっけっきゅう)」
​本来なら滑らかな赤血球の中に、砂を撒いたような青い斑点が無数に浮かんでいた。それは重金属によってヘモグロビン合成が阻害され、細胞が悲鳴を上げている証拠だった。
陽子はそのまま内科部長の白川悟(62)のもとへ駆け込んだ。
「白川先生、赤倉さんのMCHC低下の正体は『鉛中毒』です。顕微鏡で塩基性斑点赤血球を確認しました。茶野さんが回収したサプリに、不純物として高濃度の鉛が含まれているはずです!」
​「鉛中毒だと!?」白川部長が立ち上がる。陽子の全方位的な知見を誰よりも信頼している彼は、迷わず決断した。「ICUか、白川だ。鉛中毒による溶血性貧血の緊急処置を開始する。至急だ!」

​4. 虹を紡ぐ者

​夕方、騒動が落ち着いた頃。茶野が検査室の窓口に顔を出した。
「黒木さん、赤倉さん落ち着いたわよ。あのサプリ、分析したら基準値超えの鉛が出たんですって。私たちが気づかなかったらと思うとゾッとするわ」
​「茶野さんの観察眼と、データの声が一致した結果よ。ありがとう」
陽子は微笑み、白衣を脱いで私服に着替えた。隣では、青井が「……1、2の変動でも、必ず自分の眼で確かめます」と、真剣な眼差しで顕微鏡に向かっている。
​「青井くん。検査室にセクションの壁があるのは機械を分けるためで、患者さんを分けるためじゃないのよ。全部繋がって一人の人間なんだから」
​彩虹中央病院を出ると、冬の冷たい風が頬を打つ。自転車を漕ぎ出し、スーパーへ向かう道中、陽子の頭はすでに夕飯の献立に切り替わっていた。
​「今日はひき肉が安かったわね。赤倉さんの快気祝いを祈って、トマト煮込みにしようかしら。赤い色は、もう見飽きたけれど」
​ペダルを漕ぐ陽子の背中は、どこにでもいる主婦のものだった。だが、その鋭い眼差しは、明日もまた無機質な数値の列から、誰にも聞こえない命の訴えを探し出すだろう。

​あけましておめでとうございます!

2026年、ついに新しい幕開けですね。
今日は、我が家の恒例行事……「お年玉つかみ取り大会」の様子をレポートします。
​我が家のお年玉は、ポチ袋に入れて渡すスタイルではなく、箱の中に現金やいろんなアイテムを詰め込んで、片手でガサッと掴み取るスタイル。
​ただし!大人はタダでは参加できません。
「参加費3,000円」を握りしめて挑むガチンコ勝負なんです(笑)。

​✨ 運命を左右する「レアアイテム」たち

​この箱には、お金以外にこんなワクワクする仕掛けが入っています。
​ ドライアイスコイン 🧊:なんと「もう一度ひける」復活券!
 ​外国のコイン ✈️:お菓子と交換できるラッキーコイン。
​ 金の亀 or 當たり矢 🐢🏹:QUOカード(500円〜2,000円のどれか)確定!
​ はまっこコイン ⚓:大当たり!現金3,000円上乗せ!




​💸 2026年!つかみ取り結果発表

​今年の戦いの記録がこちらです!




​【子どもの結果:4,275円】

「外国のコイン」を執念で掴み取り、お菓子1つをゲット!
昨年が5000円超えだったので、少し少なかったかな…と言いつつも、概ね満足している様子。

【主人の結果:18,209円】

驚異の引きで「ドライアイスコイン」をゲットし、まさかの2回引き!
さらにお菓子も2つ持っていくという、新年早々あまりの大人げなさに家族からブーイングの嵐でした(笑)。

【私の結果:6,268円】

参加費3,000円を差し引いて、純利益は3,268円。
レアアイテムには縁がありませんでしたが、堅実にプラスを確保して一安心です。

​現金だけじゃなく、こういう「当たりアイテム」を混ぜると、家族全員で本気になれるので本当におすすめですよニコニコ
(ただし、主人のように引きが強すぎると波乱が起きますが……笑)

​皆さんはどんなお正月を過ごされていますか?
今年も家族の楽しい思い出など、たくさんアップしていきたいと思います。
​本年もよろしくお願いいたしますルンルン
皆さま、あけましておめでとうございます!
2026年がスタートしましたね。
​新年恒例、NHK『0655』の「新春たなくじ」を今年も全力で撮影しました。
(毎年、スマホを構えてドキドキしますよね……笑)
今年の私の結果は、なんと……
​「自己ベスト大吉!」


​「自己ベスト」を更新する大吉。
なんだか、これまでの自分をさらに超えていけるような、とってもワクワクする言葉です!
​2026年は、仕事もプライベートも、過去の自分に負けないくらい新しいことに挑戦して、最高の1年にしていきたいと思います。

​皆さまにとっても、2026年が「自己ベスト」な素晴らしい年になりますように!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

​「お年玉は預かっておくからね」

子供の頃、そう言って親にポチ袋を回収された記憶、同世代の方ならきっとありますよね。少し寂しかったあの記憶が、大人になってから「複利という名の愛情」が詰まった緑色の通帳として返ってきたとき、私は深い感謝を覚えました。
​ふと思い出したのは、昔の算数で出会った「最大の理不尽」。
そう、あの「水槽問題」です。



​1. 「まず穴を塞げよ!」と突っ込んだあの頃

​「蛇口から水を入れながら、同時に下から抜く。さて、水槽が満水になるのは何分後か?」
そんな問題を見ながら、「なんて無駄なことを。まず下の穴を塞げばいいじゃないか」と心の中で毒づいたものです。
​でも、大人になった今、気づきました。
あの水槽は、まさに私たちの「家計」そのものだったのです。
蛇口は「収入」、下の穴は「生活費」や「税金」、そして「インフレ(物価上昇)」。
私たちは今も、水を入れながら漏れていく水槽を必死に管理しているのです。

2. 昭和の郵貯は「魔法の水槽」

​かつての郵便貯金は、本当に凄かった。
金利が6%や7%あった時代、「72の法則(72÷金利=お金が2倍になる年数)」に当てはめれば、10年ちょっとで勝手にお金が2倍になっていました。
​親が私たちのために選んでくれたのは、蛇口から入れた水が、中で勝手に増えていく「魔法の水槽」でした。親が通帳に込めてくれたのは、単なるお金ではなく、「時間を味方につける」という最強の知恵だったのかもしれません。

​3. 今、親となった私ができること

​今の時代、銀行に預けておくだけでは、水はほとんど増えません。それどころか、物価が上がることで、水槽の水が蒸発するように価値が減ってしまうこともあります。
​今の親が子供のためにできること。それは、現代版の「穴のない水槽」を用意してあげることではないでしょうか。
​例えば「新NISA」のような仕組みは、利益に対して税金がかからない、いわば「排水口(税金)を塞いだ水槽」です。
ここで世界中の成長(世界経済の玉)を少しずつ取り入れることで、かつての郵貯のような「複利のカーブ」を再現できる可能性があります。



​4. 算数は「未来を守る道具」だった

​「赤白の玉を袋から出して戻す」という確率は、投資のリスクを分散する力に。
「植木算」は、正確な計画を立てる力に。
そして「水槽問題」は、効率よく資産を守る力に。
​かつて私が親の通帳を見て感謝したように、いつか我が子が大人になったとき、こう思ってもらえたら。
「お母さんは、私の代わりに、時間を味方につけるための『一番良い水槽』を選んでおいてくれたんだな」
​昭和の教室で教わった算数の答えを、今、親としての行動で出していきたい。そんな風に思っています。


​偶然見つけた1,000円の運試し

​ネットサーフィン中、お得な福袋を探していて偶然見つけたのが、宝島社の「1000円くじ」。

宝島社の付録クオリティの高さは知っていましたが、1,000円(税込)という遊び心のある価格設定に惹かれ、面白半分で購入してみました。

このくじ、面白いのが「1番〜10番のボタン」を選んで購入するシステムなんです。私は直感で「9番目のボタン」をポチリ。何が届くかわからないワクワク感は、大人になっても楽しいものですねニコニコ


​配送と送料のリアル

​注文後、佐川急便の宅配便で届きました。

厚みがあるためポスト投函は不可ですが、手渡しでしっかり届く安心感があります。

  • 本体価格: 1,000円(税込)
  • 送料: 680円合計1,680円ですが、送料無料にするには5,000円以上のまとめ買いが必要とのこと。流石に中身が不明なものを5個買うのは勇気がいるので、お友達と一緒に買って送料を浮かせるのも手かもしれません。

​いざ開封!「9番」から出てきたのは…

​箱を開けてみると、入っていたのはこちら!

「KEI Hayama PLUS(ケイ ハヤマ プリュス) ショルダーバッグ Book」



​実は私、長年愛用していたレスポートサックのショルダーバッグが傷んできていて、「そろそろ買い替えたいな」とぼんやり考えていたところだったんです。

狙ったわけでもないのに、まさか今の私に一番必要な「オシャレで多機能なバッグ」が届くなんて!ラブ

​機能性もバッチリ:7ポケットの威力

​届いたバッグをチェックしてみると、なんとポケットが合計7つも付いています。

  • ​正面:ファスナーが見えない技ありポケット
  • ​背面:オープンポケット×2
  • ​内側:オープンポケット×4

​レスポ派の私にとって、この「小物が迷子にならない収納力」は絶対条件。

サイズも(約)縦20×横28×マチ13cmと、長財布やペットボトルが余裕で入る絶妙な大きさで、大満足のクオリティでした。



検証結果:これって本当にお得なの?

​さて、一番気になる「損得」の検証です。
このブランドムック、定価を調べてみるとなんと 2,739円(税込) でした。
​購入価格: 1,000円(税込)
​定価: 2,739円(税込)
​差額: 1,739円もお得!
​送料の680円を足しても、本屋さんで普通に買うより1,000円以上安く手に入った計算になります。欲しかった形のバッグがこの価格なら、文句なしの「大勝利」です!


​まとめ

​今回挑戦してみて感じたのは、このくじは単なる買い物以上の楽しさがあるということ。
自分では選ばないような素敵なブランドとの出会いや、今回のような「必要なものが向こうからやってくる」不思議な体験。
​送料の壁はありますが、それを差し引いてもこのドキドキ感はクセになります。
私は今回の「9番」ですっかり味をしめたので、次回の1000円くじも絶対また挑戦したいと思います!




​先日、わが家の固定電話に「学校図書センター」と名乗る人物から電話がありました。

実は今年は、子供が「今年は図書委員になった!委員長をやるんだ!」と張り切っており学校関係の連絡かな?と、つい警戒せずに受話器を取ってしまったんです。

​不安を煽る「教育のプロ」風トーク

​電話の相手は、こちらの反応を待たずに流暢に話し始めました。その内容は、親なら誰しもが抱く「学力への不安」を突くものでした。

  • 「今の授業はハイペース。理解しないうちにどんどん進む」
  • 「小学校のテストは単元直後だから点数が取れるだけ」
  • 「中学のテストは範囲が広く、忘れた頃にやるからガクンと点数が落ちる」

​「チャレンジや学習塾とは違う、オリジナルの方法で…」と、有名どころを引き合いに出しながら、こちらの返事もロクに聞かず、ひたすら教材のアピールが続きます。

​「名簿」を問い詰めるとしどろもどろに

​あまりに一方的なので、一番気になっていたことを聞いてみました。

「そもそも、どうしてうちの番号を知っているんですか?」

​すると、相手からは信じられない答えが返ってきたんです。

「1番ずつ順番に、すべてのお宅に『小学6年生のお子様はいらっしゃいますか?』と電話して確認しているんです」


​……そんなわけないでしょう。

何万件あるか分からない番号に片っ端からかけて、ピンポイントで学年まで当てるなんて、あまりにも非効率すぎます。

​さらに踏み込んで「名簿でも出回ってるんじゃないんですか?」と問いかけた瞬間、それまで流暢だった相手が急にしどろもどろに。「え、あ、いや、そういうわけでは……」と、明らかに動揺しているのが伝わってきました。

​頑なに「連絡先」を教えない怪しさ

​これ以上話しても埒が明かないと思い、一旦電話を切ろうとこう伝えました。

「主人に聞いてから折り返したいので、連絡先を教えてください」

​すると、相手は急に態度を変えてこう言いました。

「いえ、こちらからまたお電話しますので。何日の何時ごろならいらっしゃいますか?」

​こちらが「折り返す」と言っているのに、頑なに自分の連絡先(社名や電話番号)は明かそうとせず、あくまで「自分たちが主導権を持って電話をかける」と言い張るのです。

​やましいことがないのなら、堂々と連絡先を名乗ればいいはず。ここで「あ、これはやっぱり怪しい業者だな」と確信しました。

​まとめ:もし電話がかかってきたら

​今回の件で分かりましたが、「学校図書センター」という名称は、学校の公式組織ではありません。その実態は、出所不明の名簿を使って不安を煽る教材販売の営業です。

  • 「学校」を連想させる名前で安心させる
  • 「1番ずつかけている」という真っ赤な嘘をつく
  • 自分の連絡先は教えず、一方的にかけ直そうとする

​こういった電話は、まともに相手をしても時間の無駄です。

もし皆さんのところにもかかってきたら、紛らわしい名前に惑わされず、はっきりと「不要です」と断ってすぐに切ることをおすすめします。皆さんもどうぞお気をつけください!