今、マツコの知らない世界を見ながら、ふと思いました。

なんか面白いマニアックネタをめちゃくちゃ熱く語りたい(笑)

 

そんなわけで(どんなわけで?)

誰に理解してもらえるでもない、ヘモグロビンのステキなネーミングのお話です。

 

猫しっぽ猫からだ猫あたま

 

普段、健康診断などでヘモグロビンの数値を気にすることはあっても、それらに名前がついているなんて想像したことはありますか?

 

実はヘモグロビンには、標準的なタイプとは少しだけ形が違う「異常ヘモグロビン」という仲間たちがいます。「異常」といっても、多くは健康に影響がない個性のようなものですウインク 

 

そして、この子たちの名前が、実はとってもユニークなんです。ぜひとも聞いて下さい爆笑

 

  ​まるで日本地図?地名がついたヘモグロビン


異常ヘモグロビンは、発見された場所や病院の名前をつけるのが慣習になっています。(※Hbはヘモグロビンの略)

 Hb Nagoya(名古屋):私の地元!!ニコニコ

 Hb Hamamatsu(浜松)、Hb Gifu(岐阜):近隣の地名を見つけると親近感がわきますニコニコ

​ Hb Toranomon(虎の門)やHb Showa-no-mori(昭和の森):有名な施設の名前がついていることも。

他にも「豊明」や「安城」「姫路」など、ピンポイントな名前もあって、医学誌を眺めていると日本地図を旅している気分になります。

 

  検査技師のひそかな「胸キュン」

​もちろん、検査機器のモニターにいきなりドーンと名前が表示されるわけではありません。

私たち技師が検査結果の波形をじーっと見ていて、「あれ? 普段ならここにあるはずの山が、ほんの少しズレてる……?」という「わずかな違和感」に気づくのが始まりです。

 

その暗号のようなズレを読み解き、専門的な解析を経てようやく名前が判明するのですが、解析結果が届いてもしもそれが「Hb Fukuyama(福山)」という名前だったりしたら……もう大変ですラブ

 

​仕事中なのに、脳内では完全に「桜坂」が再生され、一気にドラマチックな気分に(笑)

もちろん検体そのものにときめいているわけではありませんが、その「名前」の響きだけで、いつもの検査室が少しだけ華やかになる……これ、この仕事ならではの密かな楽しみなんです


​海外勢はもっとドラマチック!
​海外に目を向けると、もはや映画のタイトルのような名前がズラリ。
 ​Hb Casablanca(カサブランカ):ロマンチックすぎませんか?
 ​Hb Valkyrie(ヴァルキリー):北欧神話の戦乙女。強そうです。
​ Hb Strawberry Hill(ストロベリー・ヒル):急にかわいくなりました。
​マダガスカルで見つかった「Hb J-Antananarivo(アンタナナリボ)」なんて、もはや早口言葉のようです。

 

  ​おわりに


​検査の世界って「怖い」「難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、実はその裏側にはこんなに人間味あふれる、ちょっと面白い世界が広がっています。
​もし次に採血をすることがあったら、「私のヘモグロビンには、どんな素敵な名前が隠れているのかな? まさか、ましゃみたいな名前だったりして……」なんて想像してみると、少しだけ注射の痛みが和らぐ……かもしれません!

​私は長年、検査技師として働いている。

白衣を着て、日々さまざまな分析装置と向き合う「検査のプロ…!?」を自負しているが、実は眼科領域だけは全くの未経験だ。

​私にとって眼科は、いつまで経っても新鮮な驚きに満ちた異世界である。視力検査のランドルト環だって、通い慣れた人は場所を暗記しているというが、私はいつだって初対面の新鮮な気持ちで「……右!」と真剣勝負を挑めるほど、眼科には縁がない。

​そんな私が先日、子供の付き添いで眼科を訪れた際、職業病を激しくくすぐられる「ある事件」が起きた。

​検査室の隅に、その文字は見えた。「D5000auto」。
​我々検査技師にとって、それは聞き慣れた相棒の名前だ。アークレイ社の、HbA1c(糖化ヘモグロビン)を測るための精密な分析装置。しかし、そこに鎮座していたのは、私の知るスマートな機械ではなかった。
​明らかに「人間が顔を乗せるための台」がついている。
​私は思わず心の中で絶叫した。
(なんだこれ!? 血液じゃなくて、顔をセットするのか?)
​一瞬、本気で思ったのだ。最新の眼科医療では、眼底の血管をスキャンするだけでHbA1cを弾き出す、採血不要の超技術が確立されたのではないかと。技師失職レベルの近未来デバイスが、目の前にあるのではないかと。

​……もちろん、そんなわけはなかった。

子供がそこにちょこんと顎を乗せているのを横で見ながら、それが目を癒やすための装置(ワック社の「D5000auto」)だと察した時の、あの何とも言えない脱力感。同じ名前を冠しながら、一方は「数値を暴く」ため、一方は「筋肉をほぐす」ために存在する。眼科領域の奥深さを知った瞬間だった。

​しかし、その混乱の先に、さらに私の心を狂わせる「真の主役」が控えていた。
そう、あの「検眼枠(トライアルフレーム)」である。
現代の眼鏡が「軽さ」や「細さ」を追求する中で、完全に逆行するかのような圧倒的な重厚感。瓶底丸メガネ。さらに複数のレンズをガシャガシャとはめ込み、無骨なダイヤルでミリ単位の調整を刻む、あのスチームパンクな出で立ち。

​実際に受診した子供の顔に乗せられたそのフレームは、100%機能のために設計された究極のガジェットに見えた。技師として最新の自動分析機を使いこなす日々もいいが、あの物理的なレンズの重みを鼻に感じ、ダイヤルを回される悦びに浸ってみたい……。

ほとんど眼科にかかったことがない私だが、あのごつくてカッコいいフレームを装着するためだけに、近々「新鮮な気持ち」で予約を入れてしまおうか、本気で悩んでいる。ブルーライトカット眼鏡が欲しい。検眼してもらえるかなぁ。

(ChatGPTにイメージイラストを作ってもらったが、手の向きがおかしい…)

 

1. 鳴り響くパニック値

夕暮れの彩虹中央病院。生化学分析機の自動サンプラーが規則正しい音を立てる中、突如として室内に警告音が鳴り響き、システムモニターに真っ赤なアラートが点滅した。

「主任! 外来の赤星さんのカリウムが 6.8mmol/L です! 極めて危険なパニック値です。すぐに主治医へ緊急連絡し、心電図の装着を依頼します!」

新人技師の青井蓮が、モニタの数値を指差しながら叫ぶように報告した。カリウム $6.8$。致死的な不整脈を招き、一刻の猶予も許されない絶体絶命の数値だ。

しかし、生化学主任・黒木陽子は椅子をゆっくりと回し、冷静に統合検査システムの画面を切り替えた。

「待ちなさい、青井くん。……血液学のデータを確認して」

「えっ、あ、はい……ええと、一年前の健診では 4.0 ですが、当時の血小板(PLT)はすでに70万 を超えています。……そして今日の実測値は――220万/L。えっ、に、二百二十万!?」

陽子の目が鋭く光る。

「一年前からすでに予兆はあったのね。そして今日、装置が弾き出したのは異常なまでの細胞密度。……この 6.8、鵜呑みにはできないわ」

2. 数値の裏にある「物理」

「PLTが 220万……。でも主任、6.8は見逃せません! 先生がカリウム抑制剤や緊急透析の準備を始めてしまったら……」

焦る青井を、陽子は静かな、しかし有無を言わせぬ口調で制した。

「いいえ。この 6.8 という数字には『巨大な嘘』が混じっている。……いい、青井くん。血小板 10 万につきカリウムは約 0.1 上昇する。220 万なら、上昇分だけで $2.2$。これに白血球 25,000 の増加分を加味すれば、乖離は 2.5 を超えるはずよ」

陽子は受話器を取ると、内科医・九条碧へ淡々と告げた。

「九条先生、赤星さんのKは 6.8と出ていますが、これは典型的な『偽性高カリウム血症』です。血小板が 200 万を超えています。凝固の過程で細胞から溢れ出した成分が、見かけ上の数値を押し上げているだけです。患者さんに抑制剤を打つのは待ってください。今すぐ血漿検体で真の値を出し直します」

3. 剥がれ落ちた「偽物」

数分後、陽子の指示通り、凝固させない「ヘパリン血漿」を用いた再検が行われた。

遠心分離機から取り出された検体は、通常よりも細胞成分の層(バフィーコート)が異常に分厚く、血液の組成そのものが変貌していることを物語っていた。

再検結果:カリウム 4.1 mmol/L

「……真の値は、完璧な正常域。2.7 もの『嘘』がデータに化けて、真実を隠していたということですか」

「ええ。前回の健診でも血漿で測っていれば、もっと早くに異常に気づけたはずよ」

陽子は再び顕微鏡の前に座り、赤星さんの末梢血液像を映し出した。

「この 220 万という血小板は『本物』よ。九条先生、カリウムの心配は不要ですが、至急マルク(骨髄穿刺)の準備をお願いします。放置すれば全身で血栓が作られ、取り返しのつかないことになるわ」

4. 巨核球の咆哮

翌日、陽子が作成した骨髄標本を顕微鏡にセットした。接眼レンズを覗いた瞬間、そこにはミクロの怪物がひしめき合っていた。

「……ひどい過形成。これが本当の姿ね」

視野のあちこちに、赤血球の数十倍ものサイズを誇る、不気味にうねった核を持つ巨大細胞――巨核球(きょかくきゅう)が鎮座していた。本来なら、一つの視野に数個あれば多い方だが、赤星さんの骨髄では、これらが群れをなし、狂ったように血小板を産生し続けていたのだ。

「これが本態性血小板血症(ET)の正体。カリウムの数値という『悲鳴』を借りて、この怪物たちが自身の異常を、ずっと訴え続けていたのよ」

5. 陽子の夜:骨付きの美学

仕事を終え、すっかり夜の帳が下りた街。陽子はスーパーで骨の太い立派な豚スペアリブをカゴに入れた。

「主任、夕食まで『骨』繋がりですか?」

別れ際に呆れた顔をしていた青井を思い出し、陽子はふっと口角を上げた。

(骨の周りが一番美味しいのよ、青井くん。そこに一番、濃い真実が詰まっているんだから)

帰宅し、スペアリブを焼き上げると、香りに誘われた夫と娘が食卓に集まってくる。

「しっかり『髄』まで味わい尽くさないとね。今日の検査は、本当に骨が折れたんだから」

「……お母さん、その『骨髄』ギャグ、本当にお腹いっぱい」

娘の苦笑いと、肉の焼ける芳醇な香り。

陽子は深い碧色の夜を窓の外に眺めながら、自分の中に流れる「技師の誇り」を、スペアリブと共にじっくりと噛み締めるのだった。

最近ちょっと体調がゆらいで、病院へ。

 大したことはなさそうだけど、念のためお薬をもらった。 


で、用法を見たらこう。


 「夕食前 午後5時に内服」


 ……5時?ピンポイントすぎない?

 この時間、いつも何かしらしてて、気づいたら平気で通り過ぎてるんだよなぁ。


最初はちゃんとやる気あったんです。

 「よし、今日からだ。5時に飲むぞ」って。 


でも現実は 18:12に「完全に忘れてた」という黄金ルートで服薬。

1時間遅れならまだカワイイ方で、ひどい時は夜9時に気づく次第。

そんなわけで、現在のところ午後5時服薬チャレンジ、成功率0%


なのに不思議なことに、症状は悪化してない。むしろ安定している。


ここでふと思った。


もしかしてこの薬、5時に飲むことより“5時を意識すること”が効能なのでは?今日もアラームをセットした。 そしてきっと鳴る。——その音を聞きながら、「はいはい、知ってますよ」と思うところまでがワンセット。


たぶん私は明日も元気です(5時は無理)。




セブン&アイ・ホールディングスから株主通信が届きました。
パラパラとページをめくっていた私の目に、一瞬で飛び込んできたのは……

​「株主様限定企画」のお知らせ!



​中身はなんと、セブン‐イレブン オリジナルソックス & NO COFFEE カートバッグのセット。
​これを見た瞬間、私の心は完全に鷲掴みにされました。

何を隠そう、私は自他ともに認める「コンビニエンスウェア大好きっ子」

今年の元旦も、朝からファミリーマートの福袋を買いに走ったほどです(笑)

(愛用中のファミマの靴下🧦)

​そんな私に、この企画をスルーしろというのは無理な話。

でも、当選人数はわずか 711名。
​「当たるかな……いや、当てたい!」

​気づけば今日、勢いあまってセブン&アイの株を買い増ししてしまいました!
(200株以上で応募権、株数に応じて口数アップ……というルールに、見事に乗せられました)

​711名の枠に滑り込める保証なんてどこにもないのに。
「私、一体なにやってるんだろう?」と自分でも笑っちゃいますが、これも推し活の一種(?)ですよね。

​5月の応募開始を楽しみに待ちたいと思います。

当たれ、私のコンビニ愛!

​あ、最後になりますが……
みなさん、当選倍率が上がっちゃうので、絶対に応募しないでくださいね(笑)

あと、セブン&アイホールディングスさま、711名なんて言わず、7110名いや71100名でもいいんですよ。よろしくお願いします。

前回の記事で薬は「もらう」ものではなく「決済」するものだと書いたが、そもそもあの場所の呼び名についても、私はずっと喉に小骨が刺さったような違和感を抱いている。

 

「ドラッグストア」

 

これ、冷静に考えて相当物騒な名前ではないだろうか。

 

以前、イギリスから研修に来ていた検査技師さんと話をしていた時のこと。 彼女は、外科医の彼氏の日本研修に(婚前旅行を兼ねて!)ついてきたという、公私ともに絶好調な医療系カップル。

 

そんな医療のプロである彼女に対し、私は薬のことを伝えようとして、つい口を滑らせてしまった。 「……drug(ドラッグ)……」

 

その瞬間、彼女の顔が凍りついた。 「この人、職場で何を言い出すの……?」という、専門職ならではの鋭い警戒の眼差し。

 

英語圏で「drug」は、どうしても「麻薬・違法薬物」のニュアンスが強烈だ。 善良な市民がア○キにネギを買いに行く場所を指す言葉としては、刺激が強すぎたのである。

 

「違う、変な意味じゃないの!」 パニックになりかけた私が掴み取ったのは、そこにあった『ステッドマン医学大辞典』。

 

私は必死にページをめくり、重厚な辞典の権威を借りて指し示した。 「これ!私が言いたいのは、この medicine(医薬品)のことなの!」

 

大辞典に書かれた正式な用語を前に、ようやく彼女の表情が緩んだ。 「ああ、そういうことね!」と。 婚前旅行中のドクターの彼氏に、「日本での研修先、ヤバい薬の勧誘があるんだけど」なんて報告されたらたまったものではない。

 

看板には堂々と「ドラッグ」と掲げ、国際的な誤解の種を撒き散らしながら、その実態は「3割負担の精算」と「卵とお肉の特売」に勤しむ場所。

 

ア○キさん、そろそろ「ア○キ総合決済兼よろず屋(たまにmedicine)」あたりに改名してはいかがだろうか。 少なくとも、ステッドマンを持ち出さなくても買い物ができるくらいには、平和な名前であってほしい。

最近、どうにも納得がいかない言葉がある。

 本屋で見かける『医者からもらった薬がわかる本』 とか、 テレビから流れてくる「♪病院出て ア○キに寄って 薬をもらって帰りましょ♪」というあのCM。

あの……。 医者からもらうわけじゃないよね?

 

いや、わかってる。言葉の綾だってことは重々承知している。 でも、私の心の中の「ツッコミ担当」が黙っていないのだ。

 

だって、タダで譲り受けているわけではない。 こっちは病院で「処方箋」という名の、いわば「薬を買うための許可証」を発行してもらい、それを持ってドラッグストアへ行き、お財布からしっかりとお金を出している。

 

これは「贈与」ではない。紛れもない「売買契約」だ。

もし、この世の中が私の脳内くらい理屈っぽくて、正直すぎる世界だったら、あのCMはきっとこうなっているはずだ。


【実録:正直すぎるクスリのア○キCM案】

(BGM:いつものメロディを、あえて無機質な電子音で)

診察、お疲れ様でした。 さて、お手元の処方箋には『4日間』というシビアな有効期限がございます。 期限が切れて再発行手数料を払う羽目になる前に、ア○キに寄りましょう。

お薬手帳はお持ちですか? 持参の有無で数十円の加算が変わる、この緊迫感。 保険証を提示し、法定の自己負担額を速やかに精算。 所有権を店側からあなたへと移転させましょう。

ついでにポイントも付与して、微々たる生活防衛。 さあ……

『♪病院出て ア○キに寄って 処方箋に応じた薬を買って帰りましょ、クスリのア・○・キ♪』


……うん、情緒がこれっぽっちもないアセアセ

 でも、これが真実(リアル)なのだ。

さて、これから医療機関を受診し処方箋を持った私はア○キのレジで「もらう」のではなく「決済」をしてくる。 ポイント、しっかり貯めさせていただきます。

最近、ちまちまと進めているのがこれ。
お気に入りの商品のキャンペーンマークを切り取って、台紙にぺたぺた…。

そのうちやろうと思っていたら、丸美屋が期限間近。
あわてて、ちまちまやっている。


​気づけば肩はガチガチ、目もしょぼしょぼ(笑)

​苦労して作ったこのハガキたち、どうか素敵なご縁を運んできてくれますように!

【余談1】
伊藤園のは、本当に切るのも貼るのも大変。
もう今回が最後だな悲しい

【余談2】
丸美屋は「丸美屋2(麻婆豆腐)」と「丸美屋よ(麻婆茄子)」に分けてみた(笑)
懸賞の担当者さま、このこだわりに気づいて〜ひらめき



宝くじ買う派or買わない派

 

 

 

 

 

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「宝くじは基本、買わない派」の私。 でも、去年の年末は違いました。

たまたま通りかかった宝くじ売り場。 なぜかその日は、吸い寄せられるように足が止まってしまったんです。


宝くじ、買わなきゃ絶対当たらない!

(心の俳句)


売り場のお姉さんに「好きな袋を選んでいいですよ」と言われ、 「これだ!」と直感で選んだ運命(?)の1袋。





先日、実母と一緒に「もし7億円当たったらどうする〜?」なんて 捕らぬ狸の皮算用で盛り上がりながら、ようやく開封しました(遅すぎですね。笑)

 

1等、1等組違い、2等…… ドキドキしながら番号を照らし合わせた結果。

 

 

 

 

 

 

安定の300円。

 


「まぁ、そうだよね」と二人で苦笑い。 7億円の夢は一瞬で消えましたが、母とあーだこーだ言いながら楽しめたので、これも一つの「当たり」だったということにしておきます。




宝くじの期待値、120円ぐらいだったよなぁ。

(つまり、300円でゲットできるのは120円ということ)

うん、知ってる。大半の人は元が取れないって…

知ってる…

でも、なんか買っちゃったんだよ。



1. 検査データが示す「奇妙な矛盾」

​彩虹中央病院の血液検査室に、30歳の女性、赤木さんの検体が届いた。主訴は「長年続く倦怠感と貧血」。他院で鉄欠乏性貧血と診断され、数ヶ月間鉄剤を服用しているものの、一向に改善しないという。

​新人技師の青井は、自動血球計数装置が弾き出したデータを見て、首を傾げました。

「主任、赤木さんの再検データです。やっぱり数値がバラバラなんです……分析機の調子は悪くないと思うんですが…」
新人技師の青井が、自動血球計数装置の結果を陽子の前に置いた。
​RBC(赤血球数):550万/μL(高値)
​Hb(ヘモグロビン):9.8 g/dL(低値)
​MCV(赤血球平均容積):59.5 fL(極度の低値)
​「Hbが低いのにRBCが多い……。青井くん、この違和感の正体を計算した?」
陽子は電卓を叩いた。
「メンツァールインデックス(Mentzer Index)よ。計算式は 
Mentzer Index = MCV/RBC
彼女の場合、59.5/5.5= 10.8。この値が 13 未満なら、鉄欠乏ではなくサラセミアを強く疑うべきなの」
 

​2. 顕微鏡の中の「標的」

​そこへ内科部長の白川が通りかかり、顕微鏡を指差した。「青井くん、理屈がわかったら次は細胞の『顔』を見なさい」
陽子が引いた塗抹標本を覗くと、そこには真ん中と縁に色がつき、中間が白い「標的赤血球(ターゲットセル)」が点在していた。
「ああ、典型的なサラセミアだ。鉄がないんじゃない。ヘモグロビンの設計図、グロビン鎖の合成異常だね」

​3. 九条医師の「碧(あお)い」決断

​陽子はすぐに内科医の九条碧を呼び出した。
「九条先生、赤木さんは鉄欠乏ではありません。フェリチン(貯蔵鉄)の値も上限に近い。このまま鉄剤を続けさせれば、鉄過剰症で臓器を壊します。すぐに服用を中止してください」
九条は眼鏡を押し上げた。「危ないところだった。白川部長、陽子主任。彼女のルーツを確認し、精密検査に切り替えます。見事なスクリーニングだ」
 

​4. 陽子の夜:名前の残響

​無事に診断がつき、適切な指導が行われた日の夕暮れ。
仕事を終えた陽子は、スーパーへ向かいながら頭の中で今日の症例を反芻(はんすう)していました。
​「サラセミア……サラセミア……。……よし、今日の夕ごはんはサラミの乗ったピザにしようかな」
​その呟きは、碧い夜風に溶けて消えていきました。