↑前回の記事の続きです。

 

飲み屋2件目後半のお話し。

 

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告白した私に、「僕のどこが良いと思ってくれたの?」と聞いてきた瀬崎さんは少し酔っているようで、いつもと違う雰囲気に私はちょっと警戒していました。

 

それぞれ注文したビールを少しずつ分け合う展開になったり、ボディータッチ未遂(?笑)があったり。

 

ところが、途中から瀬崎さんは真面目な雰囲気になり、まるで遺言を遺すかのように、私の成長を促すような話をたくさんしてくれました。

 

先後関係はよく覚えていませんが、印象に残った話をいくつか。

 

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瀬崎さん 「静香さんも、同期や若手の職員と仲良くできると良いね。」

 

私 「苦手なんです・・・・同年代の人が。」

 

瀬崎さん 「どうして?」

 

私は、自分の根底に根強い劣等感があること、だから同期や若手職員と話すときは気後れしてしまうこと、そもそも私が関わっていいのかと考えてしまうことなどを話した気がします。

 

瀬崎さん 「静香さんが劣等感を感じる必要は全くないと思うけど、話を聞いていると、劣等感は静香さんの個性でもあるんじゃないかと僕は思う。その劣等感が謙虚さや向上心に繋がっているみたいだから、それは良いことだよね。」

優しく肯定してくれる瀬崎さん。

 

私 「でも、悪い面もあるんです。劣等感を隠せなくて、舐められることが多いから。」

 

瀬崎さん 「静香さんが舐められているなんてことは、絶対にない!僕は敢えて断言する!」

瀬崎さんは珍しく強い口調で、断定した言い方をしました。

 

瀬崎さん 「少なくとも僕の職種で静香さんのことを舐めるような発言をしている職員を見たことがないし、静香さんと同職種の職員からもそんな話は聞いたことがない。」

説き伏せるような強い口調でした。

 

瀬崎さん 「だから、気後れせずに、同期や若手の職員と仲良くできると良いね。」

 

瀬崎さん 「静香さんの同期の♦♦くん、とても良いキャラしてるよね。○○(若手職員がチームを組んで、休日に楽しんでいる某スポーツ)で集まったときに、僕、♦♦くんにいじってもらっちゃった。僕、ああいうキャラ好きだなぁ。」

私が抱く同期のイメージを変えるエピソードを敢えて話してくれたのかなと思いました。

 

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4月以降も係異動さえできず、周囲が異動で喜んでいる中、相変わらず不人気な繁忙部署に残留になってしまったことを嘆く私に対して・・・・

 

瀬崎さん 「静香さんは、謙虚で自分に厳しいから、どこまでも成長できると思いますよ。」

 

そして、以前私が議題に挙げたものの頓挫してしまった件について、

 

瀬崎さん 「▽▽課長だったら、話を聞いてくれそうだよね。この前挙げてくれた議題みたいなこと、変わらず続けてほしいな。」

 

・・・と、励ましてくれました。

 

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それから、瀬崎さんの趣味の話もしてくれました。

 

瀬崎さんはどうやら多趣味らしく、趣味を通じて職場以外にもコミュニティーを持っているようです。

 

瀬崎さん 「静香さんも、職場以外でコミュニティーを持てると良いね。」

 

私 「私、仕事にしている法律以外に、プライベートで別の専門分野を持ちたいと思ってて。その専門分野を通じて、コミュニティーに所属できればなと。今、その専門分野をじっくり探しています。自分の中に2本の軸を持つことで、思考の幅が広がると良いなって。」

 

瀬崎さん 「ほう、なるほどね。 何か具体的な候補はあるの?」

興味深そうに聞いてくれる瀬崎さん。

 

私 「うーん・・・・未だ全然固まってないんですけど、心理とか精神保健福祉とか・・・・」

 

私 「例えば、精神的な障害を抱えた人をボランティアで支援することに興味があって。症状でどのような思考回路になって、どういう言動に至るのか、専門知識として学べたらなと思っています。」

 

瀬崎さん 「そうなんだ。たしかに、それも良さそうだね。」

・・・・と一度肯定してくれる瀬崎さん。

 

瀬崎さん 「でも、それって、広い視野で見ると、『勉強系』という枠の中に2本の軸が立っていることになるよね。」

 

瀬崎さん 「僕は、静香さんには勉強とは関係のない、全然違うところにもう1本軸を立ててほしいな。」

また珍しく、少し強めの口調で言う瀬崎さん。

 

瀬崎さんは、仕事をバリバリこなす一方で、余暇にライブの入場会場で、ひたすら半券を切っているという先輩の話をしてくれました。

 

瀬崎さん 「勉強と全然関係ないでしょ? ただ単に趣味で、楽しいからやってるんだよ。僕は、静香さんにもこういう半券みたいなことを見つけてほしいな。」

 

瀬崎さん 「僕も転勤先で、◎◎(瀬崎さんの趣味)を再開しようと思っててね。昔◎◎を一緒にやっていた仲間が■■(転勤先の土地)にいるから、この前久しぶりに連絡して、また再開しよう!と声をかけたよ。」

 

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それから、瀬崎さんは転勤先の未経験の仕事に不安を感じていることを話してくれました。

 

酔って少しトロンとした顔で遠くを見つめながら、「俺に務まるかなぁ・・・・」とつぶやいていました。

 

いつもは飄々としていてポジティブな印象なので、ちょっとビックリしました。

 

私 「これまでの仕事ぶりで『務まる人』だと上が判断したから異動になったんだと思います。」

 

私 「瀬崎さんが務まらない姿を想像できない。最初の数ヵ月はバタバタするかもしれないけど、瀬崎さんならきっとすぐに慣れますよ。」

 

私 「新しい仕事で経験を積んだら、更に力が付くだろうし、将来の可能性もどんどん広がっていくと思います。楽しみですね!」

 

・・・・あまり気の利いたことは言えなかったけど、少しは瀬崎さんの気休めになったかなぁ。。。。

 

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結局、瀬崎さんは夜遅くまで付き合ってくれました。

 

遅くなったからと帰りは送ってくれました。

 

「自宅まで遠くないから大丈夫」「護身術の心得があるから気を使わなくて大丈夫」と途中で何度か伝えてお別れしようとしたのですが、「散歩好きだから」「最近、コロナでボクシング行けてないって言ってたしな~」「家までは特定しないから」とかわされてしまいました。

 

結局、自宅アパートの目の前まで送ってくれました。

 

最後に、お互いに腰を折りながらお礼を言い合って、お別れしました。

 

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瀬崎さん、最後までとにかく優しかったです。

 

帰宅後、LINEにて。

 

私 「遅くまで付き合っていただき、ありがとうございましたニコニコ

気持ちを根気強くしっかり聞いていただけて、幸せでした~ 満足ですウシシ

 

翌朝、瀬崎さんから返信がありました。

 

瀬崎さん 「こちらこそ本当にありがとうございました照れ

お気持ちやお褒めの言葉、とても嬉しかったです。」

 

これ以上の言葉はありませんでした。

 

一連のやりとりや、瀬崎さんが積極的に告白に対するお返事をしなかったことから、告白に対する答えはNOだと悟りました。

 

好意を寄せられるのは嬉しいけど、恋愛対象としては見ていない・・・・というのが本音かな。

 

心にぽっかり穴が空いたような感覚です。

 

気持ちに波があって、特に朝が辛い。

 

気持ちの整理に暫く時間がかかりそうです。

 

ガーベラガーベラガーベラガーベラ

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!