瀬崎さんに気持ちを伝えた日は、飲み屋に2件行きました。
まずは1件目のお話し。
私が個室の飲み屋を予約し、仕事終わりに瀬崎さんと現地集合しました。
先に着いて、予約した個室で待機していた私。
数分後、瀬崎さんが到着。
「静香さん、おつかれさまです~」
私の顔をにこやかに覗きながら、私の向かいの席に座る瀬崎さん。
「話って、何ですか? 今日は珍しく僕を呼びつける感じのLINEでしたね笑」
相変わらず飄々と軽快に話す瀬崎さん。
覚悟して来たはずなのに、瀬崎さんの顔を見るなり緊張して落ち着かない私・・・・
瀬崎さん 「お腹空いた~」
瀬崎さん 「何か食べません? サラダ頼んでいいですか?」
瀬崎さん 「静香さん、何食べます?」
一人で緊張度が増していく私。
私 「瀬崎さん、こないだあまり食べてなかったですよね? 今回も少なめにしますか?」
何とか会話する私。
瀬崎さん 「僕、最近『食べれる期』なんですよ。」
瀬崎さんはとても痩せていて、前回はほとんど料理に手を付けていなかったので、意外!
予想外の展開に、更に緊張する私
運ばれてきた料理に手を付けつつ、瀬崎さんは最後まで根気強く私の話を聞いてくれました。
私 「話したいことは、最後に話すのと中盤に話すの、どっちがいいですか?」
瀬崎さん 「うーん、早く聞きたいから、中盤かな。」
瀬崎さん 「どういう話なんですか? もしかして僕、怒られちゃいますか?笑」
私 「違います!笑 LINEの雰囲気で、何となく察しがつきませんか?」
瀬崎さん 「うーん、分からない。」
本当に話の内容に心当たりがないのか、とぼけたふりをしているのかは分かりませんが、フランクな雰囲気で私が話しやすくなるように配慮してくれている感じがしました。
本題に入るまで雑談。
最初は、瀬崎さんの転勤の話と私の4月以降の仕事の話。
瀬崎さん 「静香さん、LINEで『念願叶って良かったですね。』って書いてくれてたけど、僕、★★(瀬崎さんの異動先)に行きたいって話、したことありましたっけ?」
私 「え、希望先ではないんですか?」
瀬崎さん 「うん、違いますよ。異動になって、僕もビックリしてます。」
あれれ、私の思い違いだったのかな・・・・?
次に、瀬崎さんの仕事に対する姿勢や考え方の話になりました。真面目に語る瀬崎さん。改めてさすがだなと感心。
それから、瀬崎さんが若手職員達と交流している話に移りました。
職場では一定の距離を保っていて、勝手に「孤高の存在」だと思い込んでいたけれど、実は休日にスポーツを通じて交流していたことを初めて知りました。
私が仲良くなれていない同期のことを親しげな呼称を使って話す瀬崎さん。
若手職員や同期のグループに馴染めないことを気にしている私は、その話を聞いてかなり動揺してしまい、途中から瀬崎さんの話が耳に入ってこなくなりました。
瀬崎さん、すぐに私の異変に気付いたようで、話を中断して「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。
瀬崎さんのご栄転祝いとこれまでの感謝の気持ち、そして自分の気持ちを伝えるために来たのに・・・・。
途中から瀬崎さんが私の相談にのる構図になってしまいます・・・・。
瀬崎さん 「若手が集まってチームを組んで、○○(某スポーツ)をやっているのは知ってる?」
私 「知ってます。 私も前に先輩から誘われたことがあります。」
瀬崎さん 「知っていて、誘われたこともあるんですね。 誘われたのは、プレーする方?」
私 「いえ、応援する方です。プレーするのは男性だから。」
瀬崎さん 「そうだよね。 数日前に今年度最後の集まりがあって、静香さんの同期の男性も何人か来てましたよ。」
そこから私の同期の話になりました。他の支店にいる私の同期と瀬崎さんが意外なところで知り合っていたことが分かり、「面白いな~」としみじみつぶやく瀬崎さん。
瀬崎さん 「静香さんには、同期がたくさんいますね。素敵ですね。」
私 「・・・・うん。でも、私、職場に馴染めてないから・・・・。」
瀬崎さん 「馴染んでるじゃないですか。」
私 「・・・馴染んでますか?」
瀬崎さん 「馴染んでますよ。静香さんが『馴染んでない』と思い込んでいるんだと思いますよ。」
優しく諭すような口調でした。
私 「私、劣等感が強くて・・・・」
瀬崎さん 「・・・・うん」
優しく促すように、相づちを打ってくれました。
私 「・・・・うちの職場、私から見るとみんな優秀だから、自分に負い目を感じてしまって・・・・」
瀬崎さん 「静香さん、ちゃんと仕事してるじゃないですか。負い目を感じる必要なんてないですよ。とても丁寧に仕事してると思いますよ。」
この後も仕事の話を中心に、気さくに応じてくれました。
そろそろ本題に入らなければと思いつつも、なかなか勇気が出ない私。
瀬崎さんが「そろそろ中盤ですね。」と優しく促してくれました。
言おうとして、言えなくて、まごつく私。
途中でお会計の伝票が予想外に早く来て、焦り出す私。
「空いてるし、この伝票は退店を促すものではないと思いますよ。だから、気にせずゆっくりしよう。」
「何なら、2件目行きますか?」
相変わらず優しくて気が利く瀬崎さん。
私 「あの、今からお伝えすることは、聞くと多分瀬崎さんが返答に困ることかもしれなくて・・・・」
私 「だから、もし答えづらかったら、お返事はいいです。」
私 「本当は、私が今の自分の課題(対人関係のこと)を克服してからお伝えできればいいなと思ってたんですけど、瀬崎さん、予想外に早く転勤になってしまったから、もう今お伝えするしかない!と思って・・・・」
切り出そうと試みたものの、なかなかその先を言えず、まごつく私。
瀬崎さんは、この後も急かすことなく、根気強く、私が言えるまで待ってくれました。
私 「あの・・・・好きです。」(小声で)
優しい目で、その先を待ってくれる瀬崎さん。
でも、そこから先もすぐ言えず・・・・
私 「今の、聞こえました?」
瀬崎さん 「うん、ビックリした。」
微かに微笑みながら答えてくれました。
私 「未だ続きがあるんです・・・・」
またそこから時間を要する私(本当に申し訳ない・・・。)。
私 「現実的に難しいことは分かっているんです。でも、もし差し支えなければ、お付き合いしたいと思っています。」
やっと言えた!
瀬崎さん 「ビックリした。 でも、すごく嬉しいです。」
瀬崎さん 「僕、いつも自分から告白するから、告白されたことがなくて、戸惑っています。」
私 「ウソだ!笑」
瀬崎さん 「ホントホント!笑」
瀬崎さん 「僕のどこが良いと思ってくれたの?」
このとき何と答えたかよく覚えていません。
伝票が来てから数十分経ったので、とりあえずお会計を済ませる流れに。
瀬崎さん 「2件目行きます?」
私 「瀬崎さんが気まずくなければ・・・。」
瀬崎さん 「行きましょ!」
軽快に次のお店へ促してくれました。
1件目では、こんな感じでした。
瀬崎さん、この時点でビールを3、4杯飲んでいて、少し酔っているように見えました。
「僕のどこが良いと思ってくれたの?」と聞いてきた辺りから、いつもと様子が違うなと思いました。
2件目へ続きます。
(記憶違いもあると思いますし、詳細なやりとりを書くと更に長くなるので、(これでも笑)端折りました。)