昨年からフル規格で再開された真鍋のお祭り(鹿島神社例大祭)。9町内の山車や獅子小屋が3日間(正確には2日半)、域内を巡り歩き、最後には勢ぞろいして共演を行う姿は壮観です。しかしながら近年の異常気象、およびお祭り構成者の世代交代もあり、いろんな意味で新時代を迎えているのも確かです。たとえば、今年気づいたのですが、若衆が着用する半纏も、速乾性の新素材にプリント地のものが導入されだしたり、各町のなおらいに使用される祭典事務所も畳にじかに座る座敷型からテーブルに椅子で座るものに変わったりと。
わが町でいえば、日中の熱い時間をさけて、午前と夕方の二部制にしたりとか対策も取られています。
しかし、時代を超えても変わらない部分も存在します。古き良き伝統を生かし、革新すべきは改めて新時代を切り拓いていくことは頼もしいことでもあります。
でもまあ、基本は幌獅子が一つあります。石岡の影響を受けたものから、土浦独自で発展したものから、各町独特の味わいを見せてくれます。
それから山車屋台。見るからに大変そうです。重たいので曳き手も多数必要になります。演題も「おかめ」「ひょっとこ」「狐」それから、と大掛かりで華やかです。よく見れば人形を載せているものもあります。
今回二つの動画を掲載してみましたが、これはほんの一例です。
いろいろな楽しみ方があるけれども、今秋還暦を迎えようとしているわしには体力的にかなりきつい体験となりました。飲み物が胃にチクチク刺さりだしたり、次の日まで寝ても覚めてもお囃子のサウンドや祭りの光景がフラッシュバックしてぐっすり休めずその上いわゆる祭りロス、熱狂から虚無に突き落とされるどうしようもない虚脱感に苛まれたりしました。まあ、これが日常になると躁鬱と言われる疾病になるのかもしれませんが、幸いにしてお祭りは「ハレ」です。日常生活を回復すれば、元に戻るのでしょう。二日酔いが覚めるように日常に帰ってまいります。
この写真中、左側の山車は石岡の某町から譲られた大正年間に作られたものという。甲子園球場より古い山車が今でも現役で働いているって一つの風格を感じたりもします。もちろん、時代に合わせて細部は変わっていくのだろうけれども。
なんだかんだ言っても、この町に住み続ける限りかかわっていくのかもしれませんね。