さあ、夏休み!現役最後のお盆をエンジョイしたいものだ、と意気込んでみるものの、毎年毎年貧困な発想でゴロゴロだらけまくって時間だけがむなしく過ぎてしまうってパターンの繰り返しでやってきたわしですが、今年こそは、いかに。

 というわけでいきなり千葉県は銚子にやってまいりました。犬吠埼の灯台も映えちょります。

 

 そして「犬吠埼観光ホテル」の源泉でしょうか?成分濃さそうな変色ぶりに心ときめくものを感じました。

 

 しかし、お目当てはそこではなくて少し離れた灯台の近くにある「犬吠埼ホテル」の温泉スタンド。「観光」の二文字のない方です。

2020年にコロナ禍で開設された温泉スタンドですが、如何せん、この料金です。よほど泉質に自信があると見えるのですが、わしの家から一番近い「霞ヶ浦温泉スタンド」の3倍します。ゆえに今回も「最初やから一度は試すが、これっきりやで」と一度限りの記念訪問のつもりでやってまいりました。

 

 はい、これが成分分析表です。細かいことはわかりませぬが、「高張性」って、すごいと思いません?もっとも、太平洋に面した温泉では少なからず見受けられ、たとえばいわき市の「二子浦」がそうだったと記憶しておりますし、鉾田市の黒湯「とっぷさんて」も古い分析書ではそうだったはずです。過去ログ引用しておきましょう。

 

 

よく、グンマーさんや栃もんさんたちが茨城や千葉県を「温泉貧県」と見下したかの書き方をしているのを見かけることがありますが、それに対して「お前ら、太平洋の大きさも知らんくせに」と口にしたがる負け惜しみ交じりの捨て台詞も実は良質な温泉資源が裏打ちされているのですよ!

 だからと言って群馬栃木の温泉資源の豊かさを微塵も疑っているわけではありません。

それはそれとして、わしの道楽「お持ち帰り温泉」のカテゴリーの範疇の中で語っているのですよ。

要は貴重な天地の恵みである温泉資源を、金を出して道楽旅行感覚で楽しむか、生活の一部として身の丈にあった日常の一部分として味わうかの違いです。「ハレ」と「ケ」の違いと言えばわかるでしょうか?

 

 

 さて、コインタイマーに百円玉三枚(しか使えません)を投入すると、3分間で20リットルの温泉が出ることになっております。

 

 この蛇口です。なんだか微笑ましいですね。グンマーでよく見受けられる太めのホースぶった切りではなく、このやさしさが千葉県の魅力なのでしょうか?

 実は、もう少し汲めそうな感じでした。興味を持たれたら実際現地に行ってみてご確認してみてください。心持ちお得感を味わえる可能性大です。

 最後に源泉にて洗顔いたしましたが、ああ、しょっぱい。塩分濃厚な、言い換えれば保温効果のよさそうな湯ざわり感でした。

 

 さて、高価な温泉スタンドとは別に、無料の足湯も設けられております。屋根がないのは、風が強いからだと勝手に思い込んでいるのですが、結構大きくてこの日も幾人かかわるがわる味わいに来ておりました。開放的で気持ちの良い空間です。

 結論として、思っていた以上の素晴らしい温泉資源です。また、銚子と言えば撮り鉄の集まるローカル電車も走っております。

さらに見落とされがちですが「水郷筑波国定公園」の一部でもあります。妙な親近感も覚えたりして、大好きなスポットとなりました。おまけに行く途中各所に「スーパー・タイヨー」も存在します。ええとこやんけ、また来るわ、と感慨を深めて帰途につきましたとさ。