今まで何度となく、このブログでも取り上げてきた笠間市にある「秘湯 ぶんぶくの湯」。
ネットでの評判は様々ではありますが、その中で「看板にはひのき風呂」と書かれているのに、実際はそうではないという意見が結構目につきます。わしも今まで何度となく入浴させてもらったことがありますが、確かに風呂のふたはひのき製だと思われますが、結構くたびれて香りもしなくなった、というのが現状なのでしょう、と「ひのき風呂はいわゆるオワコン」と受け止めておりました。が、4か月ぶりに訪れて、女将に500円を支払い、鉱泉を汲ませてもらった後に目にしたのは、じゃーん

 

 真新しいひのきの蓋でありました。写真のように独泉入浴する際は、肩幅分だけ蓋を外して、蒸し風呂のようにしてぼっち浴を楽しんでいるのですが、今日は檜の香りが無茶苦茶心地よくて、心身ともどもリフレッシュさせてもらいました。たかが風呂蓋だけのことかもしれませんが、感激してしまいました。外見は運動部の合宿所のような飾り気のない昭和スポコン的施設にしか見えませんが、今日の味わいはほんまもんの「秘湯」と言ってええやろと、ほくそ笑んでしまいました。

 

 風呂に満足した後にいただいたのは、「麦とろ定食」700円です。ぬか漬けと言い、がんもどきと言い、郷愁誘う日本の味です。
普段からやたらと濃い味、脂っこい食事に慣らされた胃腸をやさしく癒してくれるかのような、しかも滋養に富んだ懐かしき良き日本を内側から感じるのもまた良きかな、でございます。とろろご飯、おいしゅうございました。

 

 さて、献立帳に寄せられた効能の数々です。ここは飲泉の効果が抜群みたいですね。特にアトピーなど皮膚の荒れに効能が表れているようです。興味があればぜひ、訪れてみてください。
 外観の昭和くたびれ感ばかり強調しているようですが、ちゃんとWi-Fiも通じておりますし、スマホ決済など電子決済にも積極的に取り組んでおられます。そこは女将の人柄から来ているのかもしれません。
 最後に今日、笠間を訪れた理由に昨年応募したクラウドファンディングの応募者として名前が表示されているのを確かめたくなったというのがあります。わしの末の弟は、「この世界の片隅に」というアニメ映画の協賛でスクリーンロールに名前が載っておりますが、わしのは施設の掲示板で、いつでも見に行けます。大したことではありませんが、わが町の市会議員の方も同列に記されておりました。