動物行動研究家であり、過激な意見が心地よい竹内久美子さんの著書に初めて触れたのは昭和の終わりか、平成のはじめでして、実社会に出たてのほやほや、バブル時代の証券マンのころでした。
同時に学生時代の友人に誘われて文芸同人「言語道断」の立ち上げに参加したころでもあり、「そんな、バカな」とか「賭博と国家と男と女」といった著書であらわされている「利己的遺伝子」の存在と主張に大きなショックを受けたのを今でも覚えております。
「人生は遺伝子の乗り物(ヴィークル)でしかない」という心境、それから平成の初期から皇室の危機を訴えられ、「今こそ皇太子(当時)に側室を用意すべきだ」と時代に逆行するような過激な主張(でも、生物学的に言えば至極正当)など、小説のネタにもさせてもらいました。
時代が令和になってざっと30年ぶりに接した女史の著作、Twitterでその存在を知り、STAY HOMEが強要されたコロナ自粛の暇つぶしの意味もあり、AMAZONにて購入したのですが、「ざんねんな生き物辞典」を意識したのかどうかはわかりませんが(私はその本は読んでおりません)、そのアダルト版?を習っていたのでしょうか?という感じが素人目にはいたしました。
動物の行動のかなりの部分がに自己が生存競争に残ること、生殖して自己の遺伝子を後世に残すことに根差しているわけで、彼らにとっては必死のパッチなんですよね、人間にとってはエロな行為でも。
まあ、人に置き換える必要も程度に寄るけれども、最後の方に少しだけウイルスについての記述があったのには興味深く読ませてもらえました。細菌やウイルス、などについてはこれからもっと研究され、その悪用などに抗する知恵を人類としては身につけなくてはならないと思うのですが、著者の今後の研究、あるいはその志を受け継ぐような研究者が出現してくるのが待たれるであろう、問題によっては早急に、と思うのですが。
さあ、コロナによる緊急事態宣言も緩和されつつある時だからこそ、これを克服した後にわれわれは何を目指していくべきなのか、その答えそのものにはここでは触れてはおりませぬが、その指標の一つでも感じ取ることができれば、収穫があったのではないか、とわしは思っております。
