『魔女の笑窪』(2006年)
同タイトルの第一章で、主人公・水原の友人、風俗嬢のみづえが何者かに殺され、水原はみづえの客であった漫才師のケンイチをマークします。
ケンイチの愛車は黒のNSXでした。
日本、本田技研工業製。
2人乗りの2ドアクーペ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240623/20/sakumakoh/1b/3d/j/o1080079115455133005.jpg?caw=800)
F1レースが大ブームであった1980年代、エンジン開発に携わっていたホンダが、「世界に誇るのHONDAの顔を持ちたい」と開発した車で、Newの「N」Sportsの「S」未知数を表した「X」から名付けられました。
1989年に発表されたプロトタイプでは「NS‐X」とハイフン有りでしたが、1990年の一般発売時には「NSX」となり、以後2005年の販売終了までの16年間、一度もフルモデルチェンジされることはありませんでした。それだけ完成度の高いモデルであったといえます。
V型6気筒DOHCの3.0L(na-1型)または3.2L(na-2型)のエンジンを、運転席後方に設置して後輪を可動させる“ミッドシップリアドライブ”方式で、市販車では世界初となる「オールアルミモノコック(車体の骨組みの代わりに、外板に加工をして強度を持たせる)ボディ」を採用。そのため機械を使用した流れ作業てはなく、手作業でボディ組み立てるという特殊な車種となりました。
また、外国のスポーツカーが車の構造やデザインを優先してキツい運転姿勢や貧弱な環境装備であったことに対し、NSXは広い車内や前方311°という広い視界が確保されていました。