私はドラマ好きで民放の連続ドラマを何本か観ていますが、2017年以降大沢作品の映画・ドラマ化が無いのは寂しいところ。


作品を映像で観てみたいという気持ちはもちろんですが、大沢作品を読んだことのない方に知っていただくきっかけとなって欲しい気持ちもあります。


想像ですが、ドラマ化が少ない理由は

①視聴者のメインが女性や若者中心となり、ハードボイルド作品が好まれない。

②テレビでは様々な規制や自粛があり、作品世界の映像化が難しい。

③大沢作品の主人公向きな俳優が少ない。

④中国人やロシア人のキャラが多く、キャスティングが難しい。さらに作品世界を再現できる演技力が求められる。



私の偏見ではありますが、連続ドラマ化したら面白そうな作品ベスト3



『極悪専用』(2015年)

主人公の不良少年が極悪人しか住んでいないマンションの管理人助手となり、さまざまな事件や住人との交流により成長していくストーリー。

大沢さんの作品が一話完結スタイルになっている点や、毎回さまざまなマンションの住人が登場するので、ゲスト俳優を招くスタイルをとれば面白そう。


難点は作品の舞台がマンションの内外だけで場面の変化が少ない展ですが、深夜帯の30分枠ならイケると思います。




『魔女の笑窪』(2006年)

シリーズ初期の短編の不定期連載をまとめてある作品であり、映像化しやすい。

作品のタイトルが秀逸。タイトルだけでは内容が想像できず、何かを期待して観る男性が居そう(笑)

深夜帯向きのストーリーではありますが、主役の水原役に演技力と魅力のある女優さんをキャスティングすれば、面白くなりそう。

難点は、終盤に登場する「地獄島」のセット撮影にお金がかかりそうな点ですね。




『北の狩人』(1996年)

青年誌で劇画連載されたこともあり、面白さは保証付き。

映画や2Hドラマでもいいのですが、主人公の雪人と恋人となる杏の関係や、極道の宮本と近松の関係、それぞれのキャラが成長していく過程は連ドラで描いた方が面白いのではないかと思います。

 


次回は2hドラマ編をやってみたいと思います。