『アルバイト・アイ 最終兵器を追え』(2004年)

六本木の廃墟となったクラブから、かつて“サムソナイト モーリス”と呼ばれた武器商人の白骨死体が発見されます。


“サムソナイト”は、スーツケースやバッグのメーカーのことで、モーリスが武器調達のためにスーツケース1つで世界中を回っていたことからつけられた通称でした。



サムソナイト・コーポレーションは、1910年にアメリカで設立され、1941年「ストリームライト」シリーズが大ヒットして有名メーカーとなりました。


(サムソナイト  ストリームライト)

1969年には世界初の射出成形(加熱して柔らかくなったプラスティックを、射出して金型に押し込む)したスーツケース「サターン」が大ヒットしました。

(サムソナイト  サターン)

現在は本社をイギリスのロンドンに置き、世界100ヵ国以上に約400の直営店を置いています。

日本では1964年から大阪の鞄メーカー「エース株式会社」とライセンス契約を結んでいましたが、『アルバイト・アイ』が発売された年にエース社との契約を終了し、日本製サムソナイト・スーツケースの製造も終了しました。

2005年には、現地法人となる「サムソナイト・ジャパン」を設立。 スーツケース以外にもバッグやキャリーバッグ、バックパックなどを販売しています。