『やぶへび』(2010年)の主人公・甲賀悟郎が、友人の佐々木から借りて使用。


(写真はウィキペディアより)

日本、トヨタ自動車製4ドアセダン。
作品に登場したのは、年代的に二代目モデルではないかと思われます。

1989年、日本に先駆けて北米向で発売された「レクサス」モデル。
その上位モデルの「レクサスGS」を日本車仕様に変更し、1991年から国内で販売されたのが初代「アリスト」でした。
「アリスト」(英語)は「最上の・優秀な」を意味します。


初代モデルはデザインをイタリアのイタルデザイン・ジウジアーロ社に依頼し、クラウンマジェスタとシャシーやメカニズムを共有していましたが、1997年に発表された二代目モデルは自社デザインの新規のプラットフォームを導入していました。

また、エンジンも初代モデルではV型8気筒と直列6気筒NA(自然吸気)、ターボの3タイプだったものを、二代目では直列6気筒のNAとターボのみに変更され、高級セダンでありながら、上級モデルには当時最新のツインターボエンジンを搭載し、「国内最速セダン」と呼ばれました。

その反面、高級車でありながら盗難防止のイモビライザー装置の搭載が遅れたため、イモビライザーが標準装備ではなかった二代目モデルは、2004年度警視庁の「盗難被害車種1位」となったりもしました。

 
2005年より「レクサス」モデルが国内でも販売されることになり、ブランド名統一のため「アリスト」は2004年末に製造を終了し、トヨタのラインナップから姿を消しました。