『小説ルパン三世』(2005年)収録の短編『拳銃稼業も楽じゃない』の主人公・次元大介の愛用銃。


アメリカ、スミスアンドウェッソン(以下、S&W)社製。

.357マグナム弾か.38スペシャル弾を使用し、装弾数は6発。


1955年に「コンバットマグナム」という名称で発表され、57年にモデルナンバー制導入によりM19と名称変更されましたが、コンバットマグナムという呼称は現在も使用されています。


S&W社は小さい方からJ→K→L→N→Xの順でフレームサイズがあり、M19は小さい方から2番目のKフレームになります。


S&Wの各フレームリボルバー(全てモデルガン)上から

JフレームのM36(2.5インチ)

KフレームのM19(6インチ)

LフレームのM586(4インチ)

NフレームのM29(6インチ)


銃身の長さは考えず、中央の木目を見ていただくとフレームの大きさの違いが分かるかと思います。


Xフレームは狩猟用でマイナーな存在であり、モデルガンも無いので除外しました。



.357マグナム弾と.38スペシャル弾は弾丸の直径が同サイズであるため(全長は異なります)、.357マグナム弾用リボルバーのM19は.38スペシャル弾も使用できます。

  

本来.357マグナムはLやNフレームでの使用が適していますが、日常的に銃を携帯する者にとって銃のサイズや重量は大きな負担となります。


小型・軽量なフレームに攻撃力を持たせたリボルバーがM19の立ち位置であり、確実な作動と操作性の高さも評価されています。


第7回で取り上げた、コルトとS&Wのリボルバーのいいとこ取りをした「スマイソン」のフレームがM19の物である事も、それを裏付けるものです。



M19の銃身の流さは2.5インチ・4インチ・6インチがラインナップされています。


(2.5インチモデル)

(6インチモデル)


銃身は短い方が軽くて扱い易く、長いほど命中精度が高くなり、発射時の反動は軽くなります。


フレーム、使用弾、銃身の長さの組み合わせはユーザーの用途と好み次第… 

次元は中間の4インチモデルをチョイスしています。