大沢在昌さんのデビュー作『感傷の街角』(1982年)の主人公であり、大沢さんの分身キャラといわれる佐久間公。

青年期は法律事務所の失踪人専門の調査員で、現在は麻薬中毒患者の厚生施設においてアドバイザーを務めています。


『新宿鮫』シリーズや『アルバイト・アイ』シリーズなど、時代が流れても主人公の年齢があまり変わらないキャラも居るなか、彼は若者から中年になっていく姿がシリーズで描かれてきました。

若い頃は熱い感情とタフさを持ちながら、ドライさも同居した性格。抜群のイケメンではないが、女性には結構モテる。
そこそこ遊び人(笑)

中年になってからはニヒルな傾向が強まり、職業としてではなく「生き方」として探偵を続ける姿は哀愁すら感じさせる男。

調査員時代の青年期を映像化するなら、スマホもインターネットも無い時代設定や現代の若者像の直しが必要かと思いますが、山崎賢人さんに佐久間公を演じて欲しいです。

(現代の若者は顔が幼いので、設定より歳上の俳優さんで考えてみました)



正統派イケメンの山崎さんですが、ナイーブながら見た目に反してタフそうなキャラクターと演技力を買って、現代の佐久間公として選んでみました。


『雪蛍』(1996年)や『心では重すぎる』(2000年)の壮年期編なら岡田准一さんがいいと思います。