住環境が培った思いやりと自制の心 | 建築やさん

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地元で愛される会社でありたいです。

この50年間に日本人の気質が変化してしまったのと同様に、日本の住宅も変わってしまいましたね。いかがでしょうか?

 

かつての日本の住宅は、木と草と土を建築素材として、間仕切りは商事とフスマ、外壁は土壁という、まったく素朴な有機質でした。???

 

 しかし今にも壊れそうな構造物でありながら、中には今でも自然の脅威(雨、風、台風等)に耐えて数百年の耐久性を誇っているものもあります。社寺・仏閣等

 

 障子と襖の間仕切り壁は、開放すれば家の中が一つの部屋になる【オープンシステム】として利用することを可能としました。

 

 又、壁と違って遮音性が低い為、子供たちは、隣室にいる両親の寝息を襖越しに聞きながら、安らぎを感じることもできました

 

 そうしたオープンで、安らぎのある環境の中に、社会のルールが自然体に確立していったと思いませんか?

 

例えば、見て悪いことは見まいとし、聞いて悪いことは、聞くまいとし、言って悪いことは、言うまいとする自尊心と分別が身につき、相手に対する思いやり、自制、協調性、協調が日本人の美徳になっていったのではないでしょうか?

 

【子は親を見て育つ】というのは、現代にあっても変わらないのではないでしょうか?親は子供にとっても身近な人生の先輩です。。。

 

その先輩を真似るのは当然のことですよね。その大人の社会で今、政治、経済、教育のあらゆる分野で腐敗とごまかしがまん延していませんか?

 

家庭の中で、子供の人生の先輩たる親が、外見の豊かさのみを追い求め、利己的な生き方をしていたらどうでしょうか