「伊丹(いたみ)君ってほんっっと優しいよね」
「え、なになに急に」
「だってさぁ、自分も仕事で忙しいのに、私のダイエットの筋トレ、付き合ってって言ったら即答でイイヨッて・・・・普通は面倒くさくて悩むじゃん?普段から痒いとこにも手の届くサポートとか皆の相談役だし本当に優しすぎ!疲れない?」
「どうだろう、僕は僕にできることをしてるだけだからなぁ」
「そんなもの?」
「そんなものだよ、さぁ、ジムについたよ、ここ、プールと温泉もあるんだ帰りにスッキリして帰れるよ、じゃ頑張ろうか!」
「うん!よろしくお願いします!」
時はたち筋トレ中
「さぁ頑張って!後15回だよ!辛いけどここを超えれば後2セットだよ!」
「ふっん!はぁ、ふぬぬぬぬぬ!伊丹!くん!こ、これ、本当にビギナーレベル?め、めっちゃき、キツイんだけど」
「ビギナーだよ、ほら、しゃべると体力もってかれちゃうよ!大丈夫、岩志(いわし)さんならできる!頑張ろう!僕も頑張るから!」
「ふっ!ふっぬぬぬぬ!た、確かに、伊丹君も腹筋して、はっは!私を超えてもう100回以上してるけど!ふぬぬ!ビギナー!腹筋50回は!やっぱ違うと!ふぬぬぬ!」
「大丈夫、岩志さんならできるよ!だって岩志さんガッツあるからね!がんばれ!あと5回!」
「よ!んじゅう、ろく!よ!んじゅ、なな!よ!んじゅう……ふん!はち!よ!んじゅ…く!ご、じゅつううう!!はああああああ」
バタッと倒れる音
「頑張ったね!岩志さん!水飲んで!」
「あ、ありがとう、」
「岩志さんすごいよ!こんなに頑張れるならすぐに今以上にスタイルよくなるよ!」
「ほ、ほんと?」
「うん!うん!岩志さんは今も美人だけどもっと美人になっちゃうね!休憩終わったら後2セットしてバイク30分行こうか!」
「へえ?まだあるのぉ!?!?!?きつすぎない!?優しくしてぇぇぇ」
「岩志さん、優しく接することはできるよ、でもね、メニューを易しくすると岩志さんの目標にはたどり着けないかもしれない!だから僕はメニューは厳しく行くよ!大丈夫!岩志さんなら乗り越えられる!岩志さん頑張り屋なこと知ってるからさ!」
「頑張るけど、頑張るけど…………このメニューは厳しすぎるよぉ!」
「厳しいよねぇ、でも岩志さんのためだよ!頑張ろう!」
「ひえええええ!!」
それから月日が経ち
「伊丹君ありがとう」
きらーん
「伊丹君のおかげで私」
ムキ
「ボディビルダーになれたよ!」
ムッキーーーン!
MUSCLE☆
「鍛えすぎちゃった、てへ☆」