私にはお父さんとパパがいる。
どちらも血は繋がっている。違うのは血の濃さだけだ。
お母さんと結婚しているお父さん。
その弟であるパパ。
世間では、それを「おじさん」と呼ぶのよ、と言われるけど、おじさんは自由業で在宅勤務、それなりに稼いでいるけど私たちと暮らしてて、私のお世話をしてくれた。
だからパパなんだ。
私が成長して家を出て、お金を稼ぐのにこんなに大変なのに三人は私の面倒を見てくれてたのかと、三人に感謝の気持ちでいっぱいになった。
お父さんとお母さんはもちろん優しくて尊敬できる素敵な人たちだ。
でもおじさんも優しくて厳しくてでもちょっとだらしなくて、ずっと私を見てくれた。
久しぶりの里帰り。
変わらない家。
玄関のチャイムを押すのが私の変わったところ。
チャイムが鳴って複数の足音が聞こえて扉が開かれる。
「「「おかえり」」」
そこには変わらない三人の笑顔
「ただいま!」
お母さんとお父さんが料理をしてて、パパが私の相手をしてくれる。
もうおじさんの年なのに全然若くて変わらない笑顔で私の話を聞いてくれる。
私の話を聞いていたパパが話を聞いてほしいと言ってきた。
パパは子供が持てないらしい。
それでも付き合ってた女の人がいたみたい。
だけど随分早くにその人を亡くして、落ち込んでいたところをお父さんとお母さんが代父になってくれと家に入れて慰めてたんだって。
そして、私が生まれて、私は良く病気を拾ってくるやんちゃ娘で目が離せなくて、そうしてお世話してたら落ち込むどころじゃなくなってたらしい。
パパは言う。
それでもな、お前が風邪を引いた日、氷枕を変えたり、汗を拭き取ったりとお世話してる時にーー
お前が、咲き誇る向日葵みたいに笑うんだよ、そんな笑顔に、俺も釣られて笑ったんだ。
「お前の笑顔は昔から変わらない、俺の大切な娘だ」
私はその言葉が嬉しくなった。
「私にとっても大好きなパパだよ!」
この家は変わらない、
よそから見れば、少し変わった家族かもしれない
それでもーーー
私達は変わらない
変わらない場所。
この家が、私の帰る場所だ