一年半遅かったなぁと自分の能力の無さを悔やみますが、取り組むのに遅すぎるということはありません。
まさにイロモノのカラフルにんじんをスタンダードにしつつ、重要なポジションを真剣に狙っていくための取り組みですので、一番大きなインパクトを与えられる時を狙っていきます。
近所の鮨屋でおまかせの握りを頼むと職人さんが握った寿司を一貫ずつ提供するか、まとめて盛りにして提供するか選べるお店があります。
どちらも最終的にお腹に入る量とネタの種類は同じなんですが、与えるインパクトはやはり盛りのが大きく、パッと見た瞬間に豪勢で楽しく感じます。
一貫ずつ出てくるのも次は何がくるのかという楽しみがありますし、丁寧な職人さんの仕事を見つめながらゆっくり長く美味しい時間を感じられます。待つ時間も調味料というやつです。
大きな音楽フェスの出演アーティスト発表はこちらのやり方が多いですね。ワクワク感を感じます。
どちらがいいかは、誰と一緒なのか、どんなタイミングなのかなどその時々のシチュエーションで変わってくると思います。
ただ、どちらの演出をすればインパクトの最大値を叩き出せるかを真剣に見極めれば良いという事です。
まだ地元碧南市の方でも初めて見た〜!という方もかなり多くいるのでしばらくは大丈夫そうな気がします。
それに、見た目だけでなく栄養価や風味の違いなど野菜としてのパワーはかなり高いものがあるのも間違いないので、あとはより多くの人に興味を持ってもらえるような仕掛けをしていきます。
カラフルにんじんで日本の食卓を今よりほんの少しでも楽しくする、それを俺がやるんだ、鈴盛農園がやるんだという意気込みです。
数100ha規模で農業をやっている大手の農業法人がカラフル人参を作り始めたらもう物量ではまったく勝ち目が無いですし、
野菜ジュース原料用に輸入されているカラー人参が青果用として入ってきたら価格もどうなるかわかりません。
それに、年金生活の趣味的農家さんがカラフル人参を作るだけ作って売り方がわからず二束三文で棄てるように売るケースが各地の産直で多発していると聞きます。
前例を見てみると、カラフルトマトがこのような道を辿ってきたのではないでしょうか。
同じ波が人参に押し寄せるのは間違いないです。
そんな中どう立ち振る舞うかを考えて行動してきましたが、さらにギアを上げていきます。
量と価格の闘いの中、品質という武器を持ち、オンリーワンという優雅な馬に乗って戦場を駆け巡るような、そんな姿を目指します。
見てろよ、日本。