スズキ、浜松工場で省エネと蓄電池導入を推進、脱炭素へ一歩前進! | 七転び八起きの爺さん

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スズキ、浜松工場で省エネと蓄電池導入を推進、脱炭素へ一歩前進!

スズキ、脱炭素を浜松で先行 二輪工場に省エネや蓄電池

スズキは浜松市にある二輪車および二輪向けエンジンを製造する工場において、脱炭素を目指した先進的な取り組みを進めています。特に、2027年度までにカーボンニュートラルを達成することを目標とし、省エネルギー対策と蓄電池の導入を中心に取り組んでいます。

省エネルギー対策
スズキは浜松工場において、加工用機械や関連設備の使用電力削減を徹底しています。具体的には、以下のような取り組みを行っています。

1、待機電力の削減
2021年から切削加工用のマシニングセンターの待機電力を抑えるため、関連の排気浄化機器も含め不要時に停止し、年間電力使用量を3%削減しました。

2、エアーコンプレッサーの停止
2022年にはエアーコンプレッサーを停止できるようにして2%の電力を削減しました。

3、エアー漏れの対策
工場内配管のエアー漏れを探して処置し、省エネに繋げています。

4、エアー使用量の削減
塗装や溶接の工程で使うエアーの無駄を減らすため、配管にタイマー付き電動弁を加え、生産時のみ自動で流れるように改め、エアー使用量を3%削減しました。

5、排煙機の運転制御
溶接ラインの排煙機の運転をインバーターで切り替え、消費電力を減らしています。

蓄電池の導入
2025年夏には、浜松工場に容量8メガワット時の蓄電池を導入する予定です。この蓄電池は、工場が稼働していない間に電力を蓄え、稼働時に使用することで電力使用の効率化を図ります。蓄電池の導入により、ピーク時の電力需要を削減し、再生可能エネルギーの利用を促進することが期待されます。

再生可能エネルギーの活用
スズキは2023年から、静岡県内の全拠点で再生可能エネルギー由来のCO2フリー電気の調達を始めています。これにより、工場全体での温暖化ガス排出量をさらに削減し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。

今後の展望
浜松工場の取り組みは、他の国内工場への展開も視野に入れています。四輪車などを手掛ける他の国内工場のカーボンニュートラル達成目標は2035年度までとしていますが、浜松工場での実績を基に、さらなる削減努力を積み重ねる予定です。

これらの取り組みは、スズキが持続可能な社会の実現に向けた重要なステップを踏み出していることを示しており、今後の展開が注目されます。

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【日本経済新聞から】スズキ、脱炭素を浜松で先行 二輪工場に省エネや蓄電池  https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC291SB0Z20C24A6000000/