カーボンニュートラルに向けての課題と展望 | 七転び八起きの爺さん

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カーボンニュートラルに向けての課題と展望

温暖化ガス排出量、増加傾向に歯止めがかからず

2023年、世界の温暖化ガス排出量は過去最高を記録し、このまま推移すれば、地球温暖化による深刻な被害は避けられない状況です。特に、新興国の経済発展に伴う化石燃料消費量の増加が排出量増加の主要因となっています。

先進国は排出削減に向けた取り組みを進めるも、目標達成は困難
先進国では排出削減に向けた取り組みが進められており、一定の効果が出ています。しかし、IPCCが掲げる2035年60%削減という目標達成には程遠い状況です。

日本における課題として66%削減という高いハードル
日本も35年度の排出削減目標策定に着手しましたが、IPCC目標である66%削減は非常にハードルが高い状況です。特に、日本の排出量の大部分を占めるエネルギー由来のCO2排出量を削減するには、電源構成の転換が不可欠となります。

再生可能エネルギーの大量導入と原子力発電の再稼働が鍵
再生可能エネルギーの大量導入と原子力発電の再稼働は、日本の排出削減にとって重要な鍵となります。しかし、洋上風力発電の法整備や原子力発電所の再稼働問題など、様々な課題が山積しています。

エネルギー基本計画の見直し
これらの課題を克服するためには、中長期的なエネルギー政策の方向性を示す「エネルギー基本計画」の見直しが必要不可欠です。再生可能エネルギーと原子力をどのように活用していくのか、具体的なロードマップを策定し、迅速な実行に移していくことが求められます。

官民一体の取り組み
カーボンニュートラルの実現は、政府の政策努力だけでは成し遂げられません。企業による省エネ・脱炭素化への取り組みや、国民一人一人の意識改革も不可欠です。官民一体となって取り組むことで、初めて実現可能となる目標と言えるでしょう。

まとめ
カーボンニュートラル実現への道のりは険しいですが、地球温暖化という人類共通の課題を解決するためには、今こそ断固たる決意と具体的な行動が必要です。技術革新や制度改革を積極的に進め、官民一体となって取り組むことで、持続可能な社会を築いていくことが重要です。

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【日経より】温暖化ガス、止まらぬ排出増 昨年世界で最大 新興国が押し上げ 日本「66%減」糸口見えず https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81757920Z20C24A6EA5000/