書くことなんて、全部AIがやってくれる時代になるのに
わざわざ勉強したい人なんていないんじゃないの？
先日、こんなことを言われました。
ちょっとした雑談の中での出来事です。
悪気はないのでしょうが
やっぱり悲しいなあ……
確かに、冗談抜きで
ここ数ヶ月のAIの進化は、もう、驚くばかりです。
2023年8月に初版が発売されたこの本。
こちらにも、AIが文章を書いてくれるとしても、不自然さが残り、確認し手直しする必要があるといった記載があります。
chatGTPが話題になった数ヶ月前、初めて使ったときには、確かに文章に不自然さがありました。
ところが、今では、驚くほど滑らかな日本語になっています。
数ヶ月でこの進化。
10年先の未来が全く読めない時代に、私たちは生きています。
そう考えると、書くことなんて必要ないのかもしれません。
作文にしても感想文にしても
書き方そのものを教えるのではなく、
プロンプトの書き方を教える人が出てきたりするのでしょう。
でも、
書くことは、自己表現でもあります。
自己表現の手段までも
AIに預けてしまっていいの？
自分が自分であるということに
こだわらなくてもいいの？
また、
書くことは自分を理解するために
最適な手段でもあります。
「嬉しい」
という気持ちを表現するにも
何パターンもの表現があるんです。
それは
似合う髪型にしたり、
好きな服を選んだりするように、
自分を表現する手段だと思うんですよね。
書くことで
自己プロデュースや自己ブランディングができてしまう。
たとえば
「食べる」を使うか「食う」を使うかで
与える印象って変わってきますよね。
自分らしい表現ができる場なのに
それを全てAIに任せてしまっていいの？
私はそう思うんですよね。
冒頭の言葉に話題を戻しますね。
私は、人間の微細な感覚までAIに明け渡したくないんです。
長く言葉の教育に携わってきた身として
自分にできる努力は、誠実に続けていきたい。
仕方ないよね
と諦めるのは簡単だけれど
そんなふうに思考停止してしまうのは嫌。
きっとそんな自分のことは、何も誇れなくなるから…
諦めません。
書くことを
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ひとりでも多くの子が
書くことで自分の資質に気づいたり
自分を表現する楽しさを知ったり
自分の夢を意識したりできるといいなあと思い
日々、作文教育に携わっています。
