櫻 舞ふ頃 vol.128 【潤翔・翔潤】 | 山風妄想 ~BL小説~

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翔担で最近は翔潤にどっぷりなので、翔潤話し(&チョイチョイ大宮を放り込みます(笑))ばかりです

不定期更新ですが、読んで頂けたら嬉しいです♪





俺が見たいのは、翔さんの笑顔とタクトを振る姿

それは何があっても変わらない

だから一人で出来るだけやって行こうと思った

でも、今、目の前に居る翔さんは苦しそうで俺が一番見たくない顔をしてる

良いのか、それで

考えろ、俺!

今、笑顔とタクトを振る姿が、天秤に掛かってる

どっちも大切だけど、どっちかを取らないと…

そんな風に考えてる時だった



「あのな、潤

俺が積み上げて来たモノはちょっとやそっとじゃ崩れない

そういう風にやって来た

だから、今、潤を優先させたからって何も変わらない

そこは心配するな

それよりも潤が何も言ってくれない事の方が、俺にとっては重大問題だ」


言われて

確かに翔さんの仕事振りは見事で、海外からも声が掛かる程だ

それを信じられなかった…と言うか、それを壊したくなかったんだ、俺の為に

だけど…だけど…

気付いたら俺は翔さんに抱きついてた

そして、この前より沢山の涙を流した

病気への恐怖心もあったけど、それより翔さんの気持ちが嬉しくて…



暫くして何とか泣き止むと、翔さんは優しくキスをくれて

それから促されるまま、今までの経緯を全て話した

恐らくは翔さんが思ってたより俺の状態が悪かったのだろう

どうしたら…と言う様にその瞳を潤ませながら泳がせ、言葉を探してる様子で

俺もどうしたら良いか分からず、ただ翔さんを見詰めてた



暫しの沈黙の後、俺の方から口を開いた

「翔さんが傍に居てくれるのは心強いし嬉しいよ

でも、今すぐどうこうなる訳じゃない

だから、今受けてる仕事だけはやりきって?

それだけはお願い…

決まってる仕事を反故にすれば、いくら実績があっても、評判は悪くなっちゃうから

それが終わったら、後は翔さんに任せるから…

ね…?」


翔さんはそれでも迷ってる様で

多分、手術が有るからだろうと思う

やっぱりやるなら早い方が良いもんね?

治療を始めるなら、今後どんなスケジュールで行くのが良いのか、もう一度話を聞いてみようか…

そう思って翔さんにも言ってみる

当然の様に付いてくる気満々だったけど、確か仕事が入ってたんじゃ…

そう思って翔さん見ると、既に誰かと電話で話してて

ドイツ語?か何かで話しててハッキリ分からなかったけど、病院に行こうとしてる日は予定を開けようとしてる様だった

仕事はちゃんとしてって言ったばかりなのに…

それでも、どこか嬉しいと思ってる自分も居て、何だか複雑だった



vol.129 




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今年もまたやって来たんですね、3・11が

あの日から暫く続いた緊急地震速報に怯えて泣いてた息子も成人して

時の速さを感じると共に、あんなに強烈だった災害の映像も記憶から消えかけてる事に驚いてしまいました

まだまだ忘れてはいけない、被害にあって未だに苦しんでる人も沢山居る…分かっているのに…

今日は被災地、被災された方々に思いを馳せ、少しでも早く癒されるよう祈りたいと思います

合掌…



今回も読んで頂き、ありがとうございました❤️💜