櫻 舞ふ頃 vol.126 【潤翔・翔潤】 | 山風妄想 ~BL小説~

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翔担で最近は翔潤にどっぷりなので、翔潤話し(&チョイチョイ大宮を放り込みます(笑))ばかりです

不定期更新ですが、読んで頂けたら嬉しいです♪





「名医がいる」そんなウワサを聞いて、少し遠いけど訪れた病院

今まで回った幾つかの病院と、また同じ事を言われたら…

胸が潰れるように苦しくて

翔さんが傍に居てくれたら…なんて思わなくは無いけど

でも俺は指揮台に立つ翔さんが一番好きだから

目を瞑って、あの譜面台をカツカツと叩く翔さんを思い浮かべる

そしてタクト構えると皆が注目するんだ

うん…やっぱりカッコイイ!



「松本さん」

不意に呼ばれて、現実に引き戻される

俺の不安を他所に、看護師さんがニコヤカに診察室へと案内してくれる

ゆっくりと部屋に入ると、割と年配の医師がじっと画像を見てて

俺に気付くとイスを勧めてくれた

そして…

「えー…まあ手術が出来るか否かで言えば、可能ではあります」

医師の言葉に信じられない思いで伏せてた視線を医師へと向ける

「ただし…リスクは高く、安全、とは言えません

幾つか病院を回ってる様なので、色々と説明は受けてると思いますが…

脳は言わば司令塔です

そこを弄る訳ですから、何らかの影響が残るかも知れません

そして、切ってみなければ分からない部分が有り、切除不可能と判断すればそのまま閉じる事もありうります

また手術が無事終わったとして 、抗がん剤なども使わなくてはなりません

それでも手術を希望なさるかどうか、しっかり考えて頂いてからお返事下さい」




しっかり考えて…か…

カズには「時期が来たら」なんて言ったけど、それっていつなんだろう?

もし何も言わず、ここで手術とか受けたら、翔さんはきっと探し回って仕事どころじゃなくなる

分かってはいても、治らない可能性もある事とか、抗がん剤で苦しむ姿とか見て欲しくない

第一、そこまでして治療を望むのかも自分では分かってない

周りはきっと治療して欲しいんだろうけど…

考えてる内に、よく分からなくなって

取り敢えず数日間、もっと落ち着いて考えてみようと思った



自分の為に料理する気にもなれず、帰りにコンビニで弁当を買って帰った

「ただいま」と呟いたところで、返事がある訳はなくて

でも、それがかえって落ち着く感じがしてしまう

弁当をテーブルに置いて、身を投げ出す様にソファーに座って

今日、医師に言われた事を整理する

俺は一体どうしたいんだろう…



vol.127 




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この前見損ねた「新空港…」を見てたら、息子も隣で何気なく見てて

終わったら「面白い」と言うので、そーだろそーだろと「大病院…」から見る事をお勧めしておきました😁

だって、せっかく見るんなら…ねぇ?😂



今回も読んで頂き、ありがとうございました❤️💜