週末実家に帰ると、車で最寄り駅まで迎えに来てくれていた兄が、何故か全くしないマスクをしている。
60歳できっぱり仕事を辞めて悠々過ぎる生活。
日々のランニングで体重も10キロ絞って、体調、今が絶好調と、この冬も毎週不具合だらけの妹にこれみよがしの素足で薄着、を披露していた。
やはり、年寄のスキーで風邪でもひいたか。
やはり、年には勝てないのだよ、とひとことかける前に、スキーに一緒に行ったYがコロナになったんだよ、と。
えーっ、こ、ころなさん、久しぶりです、などと言ってる場合ではない事態発生ではないか。
Y君、兄より10歳年下の55歳の元同僚、しかも去年早期定年退職し、こちらはこの辺一帯の地主の本家一人息子さんでやはり悠々自適生活満喫中。
庭師に2日間で50万ぽーんと支払う、車は2年に一度買い替える、等々、庶民とはけた違いの生活ぶりで、我が家ではリッチなお話提供者の、あのY君が、コロナ!!!。
因みに、このY君、妹の高校の後輩で同じ部活だったということが後でわかり、我が家にとっては中々縁のあるY君なのであった。
上背もあり、体幹も鍛えていそうな、見るからに丈夫そうなY君が、コロナ!!!
多分、感染率の高い○○県のスキー場で感染したのであろうと言ってるらしい。
潜伏期間3日ほどで発症のY君から知らせを受け、兄、今更マスク、なのだが、狭い車中でマスクなしでずーっと一緒なのだから、行った仲間その他2人も兄もきっと感染している。
何しろ、感染率、半端ないのがコロナなのである、と3年前にコロナマンとなったワタクシも夫も脳にインプットされている。
家族全員で感染同時多発テロみたいな人も知っている。
隔離していたお父さんから、段々形式で妻も子も感染したという人も知っている。
なので、4日前、マスクなしでスキーから帰宅した兄と話していたワタクシや母も感染している確率はかなり高い。
母、90歳、かなりまずい。
今も、マスクをしてくれずに、兄と対面で話している。
コロナになったら大変なのだよ、入院したら会えないんだよ、と言っても例の如く、
「アタシは入院なんかしないし、ならないし」とどこ吹く風の又三郎なのである。
ワクチン歴も3回の母、90歳どうなるのやら、である。
しかも、3連休に突入で、近くの医者の駆け込み発熱外来にも行けない。
家族全員、一蓮托生の蓮の花、と身構えてはいるが、最早母の言うようになったらなった時のこと、なのだ、と折れそうな覚悟を決める。
願わくば、Xデーは連休明けに、と祈りつつ。