珍しく地デジのドラマを観続けている。

3本キープしているが、そのうちの1本「下剋上球児」は夫との茶の間タイムに観るお付き合いドラマ。

下剋上とは程遠い、展開が読めるドラマなので、所用で席を外して展開が進んでいてもあまり気にせずにすむ。

変態仮面のパンツマンから見事な変身を遂げた鈴木亮平くん、嫌みのない演技で主役力を全うしていてるのだが、大柄なだけに演技も大柄で時々画面からはみ出しそうな勢いに引き画面したくなる。

 

さて、気になるかも、と思うドラマはひとりで気ままに観たい派である。

そんなドラマが秋ドラで珍しく2本も収穫でき、韓ドラ閑散期の隙間を埋めてくれている。

 

その2本、共に低視聴率路線で最終回を迎えそうな気配なのだが、薄々これは視聴率はとれないだろう、と予想していた。

好みがくっきり分かれそうなキャラたちと、「とりとめもなく日常」のドラマ展開。

自分でもなぜ見続けているのか、とふと我に返りたくなるような放置シーンもあり、ここはカットでいいよね、と思いながらも見続けている。

やめてもいいけど、やめられない。

飲み忘れていたヤクルトみたいな・・・。

今週もちょっと覗いてみるか、となるそのふたつのドラマとは・・・。

 

2回目あたりから面白くなってきた「ゆりあ先生の赤い糸」と3回目あたりから早送りなしで観られるようになった「いちばんすきな花」のふたつ。

因みに見れば良かったかなとかなり後悔しているのは「セクシー田中さん」。

パン好き木南さんが役者としても超熟したらしいので、その発酵ぶりは必見だったかもしれない。

 

ゆりあ役の菅野ちゃん(彼女をなぜか「ちゃん」と呼びたくなるのはなぜ?)。

いまだに、この人、役作りがうまいんだか、下手なんだか、わからない。

予想外に見惚れて、新鮮だったのがリク役、鈴鹿央士のガチ演技と伏兵配置で初見のユウヤ役、木戸大聖なる俳優。

地デジはほぼ見続けられないので、最近ドラマを見ると、この人、どこの誰? と異次元モードとなる。

ジャニ族が排除されつつある業界で、身長制限のないどこの誰? 的俳優が出てくるのも頷ける。

 

出演する4人がほぼ主役級の「いちばん~」。

このタイトルのつけかたも抽象画みたいで深いのか、浅いのか。

出だしはなかなかだったのに、どうにも終盤がちぐはぐなパッチワークになっていて、早送りしたくなるけれど何とか耐えている。

 

溜息セリフの松下君、このドラマのセリフ回しにどうにも違和感マシマシ。

wacciの「恋だろ」歌ってる時の彼の方が言葉が沁みてくるのはなぜだろう。

生方脚本を意識しすぎて、4人全員が生方さんになってるけど、と三点リーダーばかりつけたくなる。

ドラマというより、毎回、小説を読んでいるようなこの一行一句がやや面倒になってきてしまったこのドラマ、響く人には響くのだろうか。

 

飲み残したヤクルト、はたして飲み干せるのか、はたまた味わいは化学変化を起こしてしまったのか、と迷いの師走を迷走中である。