多部ちゃん、いつぶり~、と幾多りら風に呼びかけてみたいそんなドラマ「いちばん好きな花」。
松下くん、今田さん、パスカードの俳優なのだけど、神尾くんもやっとゴールデン解禁になったのね、と2対2の引き分けキャスト、ということで初回スイッチオン。
モノローグで4人の自己紹介が始まり、それからも淡々とした呟きが続くのだけれど、これ、脚本家、坂元裕二を師と仰ぐ生方美久の脚本なので、予想はついていた。
「silent」でホップステップまで駆け上がった感の生方さんの脚本なのだが、なぜか個人的にsilent、見切れずだったので、今回もやや不安シグナルは点滅している。
やっぱりドラマは作家さんが描くセリフがかなり気になるのである。
前半、赤田役の仲野太賀くんと多部ちゃんのやりとりまではすんなり。
相変わらずそつなくうまいねぇ、の太賀くんの役柄も妙にはまっている。
男女関係ではなく、性別を超えた友達というのは普通にあり、だと思う派なので、この二人のやりとり、もう少し伸ばしてほしかった。
去年のドラマ「悪女」の時は、全く光ってなかった美桜ちゃん。
彼女の演技力がなぜか開眼している?
もしかして、元々実力派?
おめめの大きさに度肝を抜かれ、演技を見損なっていた?
俳優にとってビジュアル良すぎるのも、誤解されやすい点になりうる?
とにもかくにも、パスカードが一枚抜けて、よい兆候なのである。
しかし、問題の松下くんは問題のままドラマは進む。
どうにも苦手な松下くん、歌わせれば心地よい声なのだけれど、セリフとなるとインパクト減なのである。
そして、さらに問題はテーマ、なのである。
テーマは「男女間の友情、もしくは別の感情」らしい。
4人の男女の関係がこれからがどうなってゆくか、ということらしいのだが、はじまりから「ふたりぐみ」「ひとりがいい」とかの言葉が飛び交っていて、男女というより4人のタイプ別生き方を描きます、と言ってくれたほうがすんなり受け入れられうな気がする。
あり得ないでしょの韓ドラ的偶然で4人が集合。
ここで、お茶するか、と突っ込みつつ、この突っ込みは韓ドラでは日常茶飯事なのでワタクシ的には全く問題ない。
あり得ない偶然が、必然みたいに起こる、それがドラマで、それが面白い。
この先もあり得ない展開を切に期待したいのだが、このドラマ、やはり好みが極端に分かれそうなドラマだな、と30分過ぎたあたりで膝を抱えてしまった。
果たして、何話まで見続けられるか、の50分なのである。
しかし、多部ちゃんの化粧が、結婚後、濃くなってゆくような気がしているのワタクシだけなのだろうか。
その反対に、どんどんシンプル化粧になっていく菅野ちゃん。
「ゆりあ先生の赤い糸」で見かけ、しっかり主婦感漂ってるなぁ、と思いつつ第一話を全部見切って、こちらも秋ドラカードの一枚として、多少の期待と共に録画決定なのであった。