なぜかひと月程前から、絶賛味覚障害発生中のワタクシ。
この「なぜか、○○症状発生中」はここ数年よりどりみどりに出現するのだが、今回の味覚障害はちょっと長くて辟易している。
ある日は、ニガヨモギの口内、ある日は燃えるトウガラシの口内、またまたある日は渋柿の口内、と七変化し、舌先はピリピリ唇にまで被害が及ぶ日もある。
ひどくなると、咽頭も痛くなるのだが、炎症は起きてないらしい。
この七変化は朝の白湯一杯から始まるので、朝の一杯がかなり怖い。
今日は何味? と舌先が震える。
大抵、白湯の三口目あたりから症状が出現し、白湯ごときになぜ味覚が反応するのか、とうなりたくなる。
白湯だけではなく、日常飲んでいる豆乳やココア、珈琲などでも、口内がピリピリツンツンするのだが、ここは飲みたい気持ち優先で飲む。
とにかく、日々、大好きな生姜やニンニクなどをはじめとする刺激の強いものが含まれている食事はほぼ食べられなくなり、食のストレスをため込んでいる。
そんなある日、夫が職場からバイトさんの東京土産なるものを持ち帰ってきた。
食べるたびに顔をしかめるワタクシを憐れんでか、最近、これはどうか、あれなら食べらるれるのではないか、と色々なお味を進呈してくれる。
さて、このお菓子、東京駅では売り切れ続出で中々手に入らないらしい。
しかも、ワタクシ好みの味、だという。
夫も食べて、土産にしてはなかなかのレベルだという。
テーブルに3コ置かれたその姿を一目見る。
ちっさい。
先日兄の土産で食べた「萩の月」の1/3ほどの個包装。
大好きなBAKEのプレスバターサンドよりちっさい。
ニガヨモギ口内になる前に、いつも食べていたルヴァンのクラシカルクランチ北海道チーズと同じくらいのサイズ。
名前にも同じチーズかぶっていて、その名は「NYパーフェクトチーズ」。
今頃、知ったの? とスィーツマニアさんにはあきれられそうだが、最近スィーツ情報をくれる女子がテレワーク人になったので、本当に初見のお菓子である。
黒と金で包装のデザインは高級感たっぷり。
開けてびっくり、ともいえなくもないチュイルのようなラングドシャ―サンド。
真上から見ると、リボン状のラングドシャ―のカーブはかなりお見事。
売り文句では、ゴーダチーズを練り込んだラングドシャ生地で、ふわふわのミルククリームとデンマーク産のチェダーチーズ入りホワイトチョコレートが包まれたひと品と長たらしい。
とりあえず、この日は唐辛子の口内で、実食。
チーズ、正統派に感じる。
クリームの甘味、やわらかく感じる。
周りのクッキー生地、チュイルの薄さなのに、かなり感じる。
しかも、このサクサク感が素晴らしかった。
白い恋人にチーズ載せました、みたいなお味だったけれど、唐辛子が激辛にならずにすんだこのおもたせ、土産の出尽くした東京土産の一品として、認定、なのである。