集英社文庫、かなり久しぶりだな、と思いつつ読み始めた短編宝箱。

短編○○シリーズの最新刊は、またまた売れっ子作家が筆を並べていて、ありがたいお箱となっている。

 

伊坂幸太郎、奥田英朗、朝井リョウ、浅田次郎、萩原浩、西條奈加、桜木紫乃、島本理生、東野圭吾、道尾秀介、米澤穂信という外れなしの顔ぶれ。

島本理生以外は、馴染みのある作家のなので、表紙を見た途端いいね、クリックしっぱなしの読みゴゴロ万端となり、早速寝る前に一遍ずつ読んでみよう、と予定していた。

なのに、不覚にも、一晩で4遍ほど読んでしまった。

トップバッターに持ってきた伊坂幸太郎、迷いもなく読めてしまい、まずいかも、となる。

かなりのサクサク感満載の作品を宝箱に詰めたらしい。

もう一遍、もう一遍、とページをめくりつつ、気づけば午前1時過ぎ。

翌日の体の不具合の調整を己のチカラで始末できなくなる時間帯となり、ようやくページを閉じた。

目も閉じるけれど、眠れない。

不覚にも不眠。

不眠のムーミンを思い浮かべながら、腰枕の位置を調整し、やっと眠りについたのだが、やはり翌朝は予感的中の一日となってしまい、日に2遍までと心に誓った。

しかし、意外にも大御所東野と浅田が色あせた読後感となり、読み好みも変わってきたらしい。

 

馴染みのある作家たちなので、勿論読んだことのある作品もあったが、それなりに再読でき、とうとう読んだ作品を忘れられる年齢になったのかと、ここもお宝再発見。

やはり宝箱なるもの、ふたを開けてみないとわからない。