アタシがアタシに気づいた朝

空の色なんか関係なくて

うちゅうの引力とか

自然の摂理だとか

かりそめの君だとか

まぎれそうな夕暮れとか

関係なくて

関係ないことに気づいたら

あっけなく

アタシに戻って

地面に届いた足元にはミレイの枯れ葉

 

ひとさじのスプーンでぐるぐるにした日常を

こうして

ああして

生きていく人々の背中に

たそがれるイルミネーション

そんな季節がまたやってきて

そんなふうに見上げた

透明な夜空の三日月に

深まるタクトのメトロノーム

 

無敵の敵に会いに行こう