要チェックすべき今年の秋ドラはなし、ときっぱり思っていた10月の初め。

でも、なんか、見たい、やっぱりちょっと覗きたい、とソワソワし始めるドラマゴコロ。

 

秋の夜長、夕食後のスィーツタイムの罪悪感を薄めるために不可欠なもの、それはやはり、ドラマのお供たちでしょ、となる。

お供たちの前評判はスルーしつつ、とりあえず、地デジのゴールデンのドラマ4作品のみを録画する。

「silent」、「トラベルナース」、「アトムの童」、「エルピス」という順番で視聴を始め、2作品までみた途中で恒例朝日夕刊の記者座談会の記事を目にした。

 

ダントツ1位はまさかの「エルピス」。

「コンフィデンスマン」以来ご無沙汰の長澤まさみを少し見たいかな、と思ったくらいの業界ドラマで、ソソラレ感、実はゼロに等しかった。

が、記者たちの入れ込み力に期待して、「アトムの童」は後回しにして早速視聴開始する。

始まり10分はどうでもいい感じだったが、中盤から結局あれよの1時間で、セリフ展開に思わず引き込まれていた。

実は深く重そうな筋のようだが、滑り出しはテレビの世界、さすがに軽い。

長澤まさみと眞栄田郷敦のビッグコンビのやりとりもありがちなのに、スムーズにインできる。

ありがちなセリフで進行するが、なぜか謎の展開で、確かに希望あるいは災いの副タイトルの意味がうっすらと浮き出てくるような1話目であった。

 

川口春奈の目ヂカラがさらに増した感たっぷりの「silent」でまったりした後は、トラブルナースともいうべき「トラベルナース」。

テレ朝の得意分野のちょっと笑えてちょっとマジ、の医療モノだが、これも2話目を見てみようか、となった。

TBSお決まりの敗者復活もの「アトムの童」のキャストも豪華である。

根拠もなくジャニーズ出身かと思っていた山﨑賢人だが、身長の高さで違うかと思い始めた頃、映画「キングダム」を見て以来、注目していた俳優のひとりで、嫌いではない。

他に岸井ゆきのや松下洸平、オダギリといった主役級を粒ぞろえして、高視聴率狙いだったのだろうが、IT飛び交うゲームの世界に興味がない世代をどれだけ虜にできるのかは2回目以降のお楽しみではある。

 

こうして並べてみると、寒々としそうだった秋ドラ、結構、秋の夜長を短くしてくれる? かものおばさんゴコロと秋の夜、なのであった。