9月の歌左手のあなたの海に沈み込む ひとりだとしてもふたりの波間 刈り取られた夏草の匂いみたいなあなたの髪 掬う時だけ旅人の目 ゆうかぜがとわのちかいをつれてきてあなたの初めを思い出す白 縦の糸 君のぶんだけ伸びすぎたオカリナで吹く「糸」青のラソファソ むきかけの梨やさしくて むきだしの感情流すためにある静かな距離 わかりあう月日の余命 雨音にかき消されたままで あなたの背中