11月の歌寒いという言葉が体を走り抜けまるごと冬を受け止める乗り換えの駅で見上げるひとりきり柿の実色の天空の人いつもなら眠りたくなる2時間を母と過ごすことの深き眠り巻き戻し不可能なんだと過去形の水無月のわれ思い出す荒川を渡り終えたら制服の15のわれがふりむく桟橋からんでた糸をほどいて友の名が友から飛び出すびっくり箱