何事もなかったように
今日の雨
何事もなく過ぎたように
身づくろいして
16本の骨を開く

隠し続けた真実は
隠し続けて幸せの破片になるのか
流された真実はいつか
海に還ってゆくのだろうか

もてあました感情を
垂直に落として今日の雨

重ならないように歩きだす
ほころびのような交差点
また日が暮れて
あふれるような灯りが瞬く