WWDジャパン7月24日号【2017年EC特集】は、昨年来話題のファッションあるいはいわゆる「ラグジュアリーブランド」のEC最新事情をとってもわかりやすく整理してくれました。
この1年の「年表」で特に重要なのは、私の感覚では;
昨年
4月にメルカリ新社長が小泉文明さんになった
4月に「グッチ」はファーフェッチと提携した
5月にLVMHはお酒に特化した clos19 を開設した
今年
6月パリのボン・マルシェのECサイトが開設された
メルカリの執行役員に元フェイスブックの役員が就任した
ファーフェッチは「スタイルドットコム」を買収した
ここ半年、アパレルECはまさに劇的にいろいろな連携、買収、人事異動、新規ローンチ・・・と、動きが激しいです。
その中でも、注目すべきはLVMHグループの、2つのECサイトでしょう、別格というか。
Le Bon Marche(ボン・マルシェ百貨店)が開設したサイト。
https://www.24sevres.com/en-jp/
LVMHはもともとモエ・ヘネシー社をグループ中核企業にしているわけですから驚くことではないとはいえ、お酒に特化したサイトもローンチ。
「その先」が本当になってきました。
グッチを傘下にもつケリング・グループはファーフェッチと連携。
そのファーフェッチは、コンデナスト社の傘下にあった「スタイルドットコム」をすでに買収。
もう1つのラグジュアリーブランドのコングロマリット、リシュモンは、ネッタポルテを傘下にしましたが、アリババが、そのネッタポルテに出資している・・・
先週、欧州最大の学術雑誌出版社の日本の代理店さんが私のゼミに来てくださいまして、英語で書かれている学術論文を読まされる心境を学生から聞き出していらっしゃいました。実は、マンモス授業でも、私は英語の学術論文を使わせるのです(笑?)。こういう時代のファッション・マーケティング論を、いったい、日本の本だけ使ってどうやったら教えられるのか?最新の学術電子ジャーナルを使うのはあたりまえでしょう・・・・・・・という思いを強くしています。