仕事のある日は普通のサラリーマンなので、あまり書くことが無いのであった。
借りてきた本を通勤中に読む。地方に住んでいた頃(といっても10年近く前)は車通学/通勤で、その当時はラジオが移動中の友達だった。公共交通が使えると移動中にいろいろ出来るのは良いことだ。やはり便利なのでついついケータイを触ってしまいがち。なので、敢えて別のものを、ということでこういう試みを年に数回ほどしている。大抵は仕事が忙しくなってきて疲れて寝てしまうようになって終わるのだけど。
通勤中に読む本は小さな章立てで細かく割られているものが良い。乗り降りで中断することになるからだ。今読んでいるのは舞台の裏方(衣装・装置・照明・音響等)の方たちへのインタビューをまとめたもの。ここ数年間でちょこちょこと舞台でのお芝居や歌を拝見する機会が増えた。僕は、自分がそうやって見ているものが、どういう人たちのどういうお仕事の上に成り立っているかということに興味があるので、少しずつこういった話を取り込んでいくようにしている。
興味深かったのは、衣装や装置とは違い、照明はどうも事前に多く打合せを行わないらしい、ということ。勿論それは演出家やカンパニーのやり方によって異なるのだと思うけれど、他のセクションからすると、照明のお話は「何番がどこどこ」といった感じの技術的な話になるので、打合せではイメージがしづらいようだ。また、照明という仕事は舞台と役者を光で演出する仕事、と捉えると、他のセクションが組みあがってみてからでないと、最終的なイメージが取りづらかったりするのかもしれない。何日か公演のある舞台などを見ていると、日を追うごとに照明の演出がだいぶ変化していたりすることがあるけれど、それはこうしたことが、もしかしたらあるのかも知れないなと思った。
通勤中に読む本と、帰宅してから読む本は別のものにしている。なので買ったり借りたりするときは必ず2冊以上をセットにしている。のだけど、今日はそれは置いておいて、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観る。フォントワークスの藤田重信さんだ。フォントというのは日ごろ軽視されてしまいがちなものだけど、実際に版を組んでみたりすると、「ここはこういうフォントを持ってこないとダメ」みたいな事が多々あって、その中でも使いやすく、バランスよく印象的、みたいなものは本当に限られる。勿論、部分使いで敢えてバランスを崩してあるようなものを入れたりすることもある。触ってみると奥の深い世界。この回はとても面白かった、日を置いて見返したいと思う。