前回からの続き

先生の見解から

おそらく非浸潤性乳がんだろう

と言うことで、通常なら、確定には組織を少しとって検査をしますが、それをやることで、がん細胞が広がってしまう可能性もあるので、

同時に怪しい部分は全部とってしまいましょう

と言う事になりました


非浸潤性の場合は、しこりを作らず乳腺の中をはうように広がっていくタイプです


なので、大学病院など大きな病院では、全摘と言われるケースが多いと言う先生のお話でした

でも、

部分切除で大丈夫ですよ

と言う先生の言葉を信じて、私は部分切除をすることにしました


手術はそれから10日後ぐらいでした
これは大きい病院の場合は、まれな早さでの手術なのかもしれません

手術自体は日帰りで、寝てる間に(1時間半くらいだったようです)あっと言う間に終わりました

乳がんは表面のがんなので、ケースにもよりますが、全身麻酔は必要ないとのことでしていません

私は、部分麻酔と、眠らせてもらいましたが、意識がある状態で手術する方もいるようです

ぱっと目が覚めて、ん?今から手術?なんて思ったら、終わってました

手術後はしばらく切った部分が痛かったですが、1週間かそこらで、ピアノも弾けるくらい回復しました

最初、3〜4センチくらいの広がりかな、と言われていたのですが、結局6センチくらいは広がっていたので、8センチ四方くらい摘出したようです


ただ、先生は周りの脂肪などで形を綺麗に整えて手術後も綺麗にして下さる先生なので、見た目それほど変わらずにすみました

一番辛かったのは、手術後、生検結果が返ってくるまでの時間でした

ほんとに乳腺内にとどまっている非浸潤性なのか、

一部でも乳腺の外に出ていたら 転移の可能性が出てくるので追加の治療が必要になります

待ってる間 あまりのストレスで色々な症状が体に出ました

今後の自分の人生についてもいろいろ考えました

万が一 広がっていて他に転移していたら、と、最悪の事態までも考えました

結果を聞きに行くその日は、今までの人生で最大の緊張だったと思います

今、ピアノのコンクールで緊張しまくっている時に、この時の気持ちを思い出し、あの時に比べたらこんなことで緊張するなんてバカバカしい、と自分に言い聞かせる時もあります


生検の結果は、乳腺内にとどまっている非浸潤性がんということで、手術で取った部分の端にもガンは残っておらず、 全て 取り切れたのではないかということでした

ただ、見えないがんが残ってる可能性はあるので、その後放射線治療をしました

薬は飲まないことにしたので、今は定期的な検診のみです

生検の結果を待ち、
申し込みが始まっていたピティナピアノコンクールにまだ空きがあったので、急いで申し込みました

一時は目の前が真っ暗になり、朝起きても絶望しかなく、自分の人生の終わりまで頭を巡り、世の中が違った世界に見えました


それが、
また今年もピアノコンクールに変わらず挑戦出来る!
以前の日常に戻れた!
朝起きてなんの心配もなく通常の生活が出来る!

それが当たり前ではないと言うことを本当に認識した出来事で、これからも忘れてはいけないと思っています

やりたいことは、後回しにしないで今やる!!


こう強く思った出来事でした