高原HSV3発逆転 勝利に貢献
ドイツ杯

 ドイツ杯2回戦の8試合が26日に行われ、日本代表FW高原直泰(26)が所属するハンブルガーSVはレバークーゼンと対戦。前半は0―1で折り返したが、後半に3点を奪って3―2で逆転勝ちし、3回戦に進んだ。公式戦4試合ぶりの先発出場を果たした高原は、得点を挙げることはできなかったが、後半27分に交代するまでキレのある動きで勝利に貢献。レギュラー獲得へアピールした。


 ハンブルガーSV  3 0-1
3-1
2  レバークーゼン 
▼得点者[ハ]バンブイテン、バルバレス、ビッキー
      [レ]ベルバトフ2

正位置取りへチャンス演出

 高原が、積極的な動きでレギュラー獲得をアピールした。開始直後から何度もチャンスを演出。前半36分にはペナルティーエリア内で後方からチャージを受けたが、ホイッスルは鳴らなかった。「おれが最初に触ってたからPKじゃないかと…」そんな怒りもエネルギーに。後半に入ってからは3トップの右サイドで守備でも貢献。「そこまで体力が持たなかった」と振り返ったものの、後半27分に交代するまでチームの勝利のために走り回った。

 ハンブルガーSVは、バルバレスと2トップを組むFWのレギュラーが固まらない状態が続いている。この日、途中出場したFWラウトは不発。23日のドルトムント戦で先発したFWムペンザも地元紙「ビルト」から最低の6点を付けられた。高原にとっては、なんとしてもモノにしたかったチャンス。ゴールこそなかったが、動きでは十分にアピールを果たした。

 「前半からいい感じでプレーできた。またチャンスをもらったら同じようにプレーできればいい」高原は納得の表情を浮かべた。

大久保マジョルカ最下位脱出
スペインリーグ リーガエスパニョーラ

 【マジョルカ(スペイン)26日=柏木千春】日本代表FW大久保嘉人(23)が所属するマジョルカは26日、ホームでセルタと対戦し、1―0でリーグ戦6試合ぶりの勝利。最下位を脱出し、17位に浮上した。大久保は後半14分から途中出場したが、得点には絡めなかった。前節、ホームでバレンシアに敗れたレアル・マドリードは、アウエーでラコルーニャと対戦して1―3の完敗。2連敗で5位に転落した。


 マジョルカ 
勝ち点 8
1 0-0
1-0
0  セルタ 
勝ち点 16
▼得点者[マ]ドーニ(後1分)

 マジョルカがようやく長いトンネルを抜け出した。後半1分にMFドーニが先制点を挙げると、同8分にはセルタのDFコントレラスが退場する幸運もあり、そのまま逃げ切って6試合ぶりの白星を挙げた。

 しかし、久々の勝利も、大久保にとっては手放しで喜べるものではなかった。大歓声に迎えられての途中出場も、ボールコントロールのミスが目立つなど精彩を欠き、FWフートスとの連係も今ひとつ。苦境を脱する勝利にも「相手が悪かった」と素っ気なかった。試合後には選手とスタッフがピッチ中央に集結し肩を抱き合って喜んだが、大久保は「まだ早い。調子に乗ってたらガクンといきますね」と気を緩めなかった。

柳沢、左足首ねん挫 全治2週間
イタリアリーグ セリエA

 【パルマ(イタリア)26日=垣内一之】メッシーナの日本代表FW柳沢敦(28)は26日、アウエーのパルマ戦で左足首をねん挫。全治約2週間の見込みで日本代表の親善試合対アンゴラ戦(11月16日・国立)出場が微妙となった。柳沢は0―1の後半25分に途中出場。相手DFのタックルをよけたときに足首をひねり、同31分に退いた。試合は1―1で引き分けた。


 パルマ 
勝ち点 6
1 1-0
0-1
1  メッシーナ 
勝ち点 5
▼得点者[パ]シンプリシオ(前36分)、[メ]ムスリモビッチ(後31分)

途中出場3分後に…

 0―1でメッシーナが1点を追った後半25分、柳沢にリーグ戦3試合ぶりの出番が回ってきた。しかしそのわずか3分後、アクシデントに見舞われた。左サイドでDFアロニカからボールを受け、ドリブルでタッチライン際へ持ち込んだ柳沢は、タイミングを見計らってアロニカへボールをリターン。そのパスを出した瞬間、相手MFデッセナにタックルされ、跳び上がって着地したときに左足首をひねった。

 後半31分に足をひきずりながらも歩いてピッチから退いたが、試合後は松葉づえ姿。「ねん挫です。痛い。腫れてます」と苦笑しながら話した。チームドクターの診断では「左足首ねん挫で全治2週間」。来月16日のアンゴラ戦に出場できない可能性も出てきた。タックルで体ごともっていかれ、着地の際に全体重がかかった形となった。アイシングとテーピングを施して2~3日様子を見るが、患部はかなり腫れているという。ムッティ監督(51)も「とにかく、とても痛がっていた」と同情した。

 チームでは主力FWザンパーニャ(30)がアスコリ戦(22日)で主審へ猛抗議したときに、自分の額が主審の鼻にぶつかり、4試合の出場停止処分が決まったばかり。MFイリエフ(26)もペナルティーエリア内でファウルを装ったとして3試合の出場停止処分中。これから確実に柳沢の出場チャンスが増えるという矢先に、この負傷は痛すぎる。

 今年最後の代表マッチとなるアンゴラ戦に欧州組をそろえて臨む予定だった日本代表も、構想を変更せざるを得なくなる。

俊輔、芸術25mFK弾
スコットランド プレミアリーグ

 【グラスゴー(英国)26日=豊福普】俊輔が本拠地初ゴールを得意のFKで決めた。サッカー日本代表MF中村俊輔(27)の所属するセルティックは、ホームでマザーウェルに5―0で大勝。俊輔は2点目の起点となり、3―0で迎えた後半22分には、ゴール斜め右約25メートルの直接FKをゴール右隅に決め、同34分には5点目をアシストした。得点は8月28日のダムファームリン戦(アウエー)以来、リーグ戦では7試合ぶりで、FKでは初のゴールとなった。


 セルティック 
勝ち点 29
5 3-0
2-0
0  マザーウェル 
勝ち点 14
▽得点者[セ]ペトロフ(前14分、前23分、後34分)、マロニー(前17分)、 中村(後22分)

 待ちに待った俊輔のFKがようやく決まった。3―0。後半22分。壁は6枚。左足で右回転のかかったボールを蹴った。壁の左から2人目と3人目の上。跳んだ2人の頭上約2メートルの高さをボールは越え、右にカーブしながら、ゴールの右隅に吸い込まれていった。飛び付くGKの手が全く届かなかった。実況アナウンサーは「ワンダフルゴール。フロム ナカムラ」と叫んだ。

 「FKは蹴り方うんぬんじゃなく、メンタル的なものだから。今までは入って当たり前という気があった。今日は普通にボールに集中して、入れることだけを考えた。そしたら、飛んでいった」と、振り返った。5万7388人のホーム大観衆の前での初ゴールに、右手で投げキス。チームメートが祝福に訪れると、胸に手を当てて「ほっとした」ポーズ。

 ストラカン監督は日本人MFのひたむきな努力を見ていた。「雨が降ろうが、風が吹こうが、毎日のように居残ってひたすら、FK練習をしている。だから得点できるんだ。いいFKだった」と感心しきりだった。

 FKだけじゃなかった。前半17分、チームの2点目の起点になった。ワンツーで中盤を崩し、右サイドのビーティーへパス。そこからクロスが出て、MFペトロフが押し込んだ。後半34分の5点目はラストパス。右サイドから前を向いたまま、左足アウトサイドで中央へ。ダイレクトで約30メートルのパスが通り、ペトロフの得点を生んだ。

 今季はFKは何度も蹴ってきた。だがポストに当たるなど惜しいものはあったが、まだ1本も入ってなかった。過去に大舞台で何度も決めてきた実績があるだけに、重圧があったという。そして、リーグ戦12試合目でやっと入れた。「FKは入る確率が一番問題。近くても、遠くても、決められる確率を増やしていきたい」

 ジダンが目標だ。「いつもあこがれて、プレーを見ています。ゲームによって出せる引き出しを彼のように、もっと増やしていきたい」。チームメートのボランチMFペトロフが2列目から飛び出して行くプレーが「勉強になる」と言う。「2列目から飛び出せば、相手のボランチもストッパーも見ることができない。自分も代表に行ったらそういう動きしたいんだよね」俊輔は世界のスーパースターに少しずつ、確実に、近づいている。

横浜立て直しへ守護神入れ替え
榎本達4か月ぶり

 4試合勝ち星から見放されている横浜Mの岡田武史監督(49)は26日、昨年まで正GKだった榎本達也(26)を27日のG大阪戦(万博)で先発起用することを決めた。4月の第7節・大宮戦以来となる先発に、榎本達は「出ることになれば、守備を整えることに集中したい。守備からリズムを作って攻撃につなげたい」と意欲を表明した。昨年のチャンピオンシップで浦和の猛攻をしのぎ、最後はPK戦でヒーローとなったが、今季はベンチを温めることがほとんど。V3はほぼ絶望的だが「可能性がある限りあきらめたくない」と勢いを失いかけたチームに守護神が活を入れる。
 

バレンシア、早大とパートナーシップ締結へ


早大の3選手(左から徳永、時久、兵藤)はアイマール(右)から記念の名前入りユニホームを贈られた
早大の3選手(左から徳永、時久、兵藤)はアイマール(右)から記念の名前入りユニホームを贈られた
 【バレンシア(スペイン)26日=佐藤岳】スペイン1部のバレンシアが26日、クラブハウスで会見し、早大とのスポーツ交流に向けたパートナーシップの締結を進めていることを発表した。交流の一環としてすでに早大の徳永悠平(4年)、GK時久省吾(3年)、MF兵藤慎剛(2年)が練習に参加中。会見は3選手に加え早大の堀野博幸助教授も出席した。

 同クラブのビクトル・オニャーテ・セレナ、マーケティングディレクターは「早大との交流を進められて満足している。この数年間でバレンシアのシステムによる選手の育成も考えていきたい」と話し、堀野助教授も「指導者の招へいや研修、生徒のインターンシップを柱に検討している」と展望を語った。今後は9月以降の正式な提携に向けて調整していく。徳永は今回の練習参加に関し「貴重な体験をさせてもらった」と感想を話した。
 
◆トップに“合流”徳永ら3人刺激

 徳永ら3選手は26日、完全非公開で行われたトップチームの練習に招かれた。27日にリーグ開幕戦のベティス戦を控えて緊張感が高まっており、練習への参加は見送られたが、選手は刺激を受けた様子。強化グループのルイス・ニージャ氏は「3選手はすごく印象がよく、正直驚いている。今は4日間の練習参加で、長旅で疲労もある中で戦術的にも肉体的にもこちらの選手に比べてまったく問題ない」と高評価を与えた。練習後、3選手はアイマールから名前入りのユニホームを贈られた。
 

平山、紅白戦で一発
28日フローニンゲン戦ベンチ確実

 【アルメロ(オランダ)26日=星野杏子】オランダ1部のヘラクレスへ移籍したU―20(20歳以下)日本代表FW平山相太(20)が、28日のフローニンゲン戦(ホーム)でベンチ入りすることが確実になった。平山は26日、当地で行われたミニゲーム形式の紅白戦で途中からレギュラー組に入り、痛めている右足でシュートを決めた。前日まで右足首に巻いていたテーピングは「巻いている方が痛いので」と、この日は外してプレー。「(右足で)蹴ると、痛いっすよ」と言いつつも「でも大丈夫」と回復をアピールした。デビュー戦で欠けた歯も、前日に歯医者で差し歯にする治療を受けた。ボス監督は先発起用については「様子を見て、その時がくれば…」と慎重に話し、フローニンゲン戦ではベンチスタートで後半途中からの出場になりそうだ。

唯一の日本人・柳沢アピール

 【メッシーナ(イタリア)26日=白田恵美】セリエAでただ一人の日本人プレーヤーとなったメッシーナのFW柳沢敦(28)が26日、「寂しいけど、いつも通りアピールする」とセリエA3季目の抱負を語った。ラツィオとの開幕戦(アウエー)を28日に控え、練習後、報道陣の質問に答えた。

 中村俊輔(27)がスコットランドへ、中田英寿(28)がイングランドへ移籍した。気が付けばイタリアには柳沢が一人だけ。「寂しさはありますけど、それぞれのところで自分のために頑張らなくちゃいけませんから」と話した。控えスタートが濃厚だが「またベンチみたいなので、出たときにいかにできるかってのが重要だと思います。いつも通りアピールする気持ちで頑張ります」と決意していた。
 
◆メッシーナ会長 本拠巡り市脅す

 メッシーナのフランツァ会長が本拠地サンフィリッポスタジアムの運営権を巡って、メッシーナ市に対し“脅し”をかけた。同会長はスタジアムを建設した市側に対し、6か月にわたり運営権獲得の交渉を続けてきた。1200万ユーロ(約16億円)の屋根建設の費用を出すことも条件に入れているが、いまだ合意に達していない。26日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙には「50年間、運営権を任せてくれなければ、すべての選手を放出してメッシーナの運営から手を引く」とコメントしている。

宮本セリエAからオファー
今季昇格トレビソ

 日本代表DF宮本恒靖(28)=G大阪=に今季、イタリア・セリエAに昇格したトレビソからオファーが届いていたことが26日、分かった。大阪・吹田市のクラブハウスでの全体練習に参加した宮本は「最近(代理人の方から)話は聞きました」と事実を認めた。

 この日、宮本の代理人・大野祐介氏もクラブハウスを訪れ山本強化部長と会談。だが、契約の中に夏の海外移籍は6月30日までに合意に達した場合のみ、7月からの移籍を認められるという条項が入っており、G大阪の佐野泉社長も「今の時期に出すことはない。向こうのクラブから正式にオファーが来ることもないと思う」と放出する意思のないことを強調した。

 移籍について「考えなきゃいけないところも色々あるんで」と言葉を濁した代表主将。本人の海外志向は強く、チーム内でもDFシジクレイとリベロのレギュラー争いを繰り返している状態。欧州の移籍市場を締め切られる31日まで交渉はもつれそうだ。(藤原 邦充)