3年ほど前、夏みかんを食べた時に、種をとっておいて、植木鉢に埋めておいた。
5つか6つの種を埋めておいたが、どれも芽が出て、少しずつ大きくなったので、間引いて2本の苗を残して、ベランダで様子を見ることにした。
柑橘系の葉には、アゲハチョウが卵を産むことがあると聞いていたが、1、2年は何事もなかった。
今年の夏に、ついにアゲハチョウの幼虫を発見した。小さい黒っぽいのが、かなりたくさん。数日で、3匹ほどに減ってしまった。暑さにやられてしまったのかもしれない。
しばらくして、そのうち2匹がみどり色の、5令幼虫になった。1匹は室内の虫かごに入れ、1匹はそのままベランダの苗木に置いておいた。
数日後、ベランダの幼虫は、どこを探しても、いなくなっていた。ベランダに飛んできた鳥に食べられてしまったのだろうか。
ついに1匹となった幼虫は、さらに数日後、サナギになった。
さらに数日後、サナギから、きれいなアゲハチョウが羽化した。虫かごからベランダに離すと、ヒラヒラと飛んで行った。
また気まぐれに蒔いた夏みかんの苗に、アゲハチョウが戻ってくるかもしれない。
おわり