ビジネス勧誘の現場を見たよ | よっちゃんのさくらいろの日々

ビジネス勧誘の現場を見たよ

 

 

久しぶりに、部長補佐とスパゲティを食べに行きました。

 

お箸で食べる、五右衛門です。

 

案内された席の隣には、若い男子が二人。

 

先輩らしき男性と、後輩らしき男性で、

どっからみても二人とも 20代。

 

若いなぁ、声がでかいなぁ、と思っていました。

 

声が大きいから、なんでもかんでも筒抜けで(笑)

必死に説得しているのも良く聞こえてきました(笑)

 

どうやら先輩は、後輩の子を自分たちのビジネスに勧誘しているらしい。

 

ずいぶん昔に 「定説です」 とか流行りましたよね。

 

すごくわかりやすい、マルチ商法の勧誘でした。

 

 

 

なんか、先輩が言うには、

お金を振り込むと、5年後には100億円になっているそうだ。

 

ここで気づけよ、と思うんだけど(笑)

 

そのお金がどうやって100億円になるのかは、全くわからない(笑)

 

何を売っているのか、どういう商売なのか、

組織形態は、創業は、福利厚生は・・・

 

というお話は一切出ない。

 

なんか、20代だけど2億動かしてるんだぜ、とか言っていて、

まさか箱に入れて右から左に移動させる運送会社の一員とかじゃないわよね、と思ったら笑っちゃいました。

 

リーダーシップがどうとか、俺はもっと上の仕事があるから、とか、

差別意識も強いみたいです。

 

だいたい、職業や職務に差別を持っている人は、

絶対ダメだよね。

 

なんか、成功 成功 いうから、変だなと思った。

 

成功って何だろうね?

 

まだ若かった頃、ある会社に講師として応募したことがありました。

若い社長さんで、今日の彼と同じように

「成功」「成功」と何度も言っていました。

 

私は一度、その社長に

 

「社長にとって、成功って何ですか?成功の定義は?」

 

と聞いたんですね。

 

 

するとその社長は、

「実績。契約を取れなかったとしても、良い関係を結べたとか、今回の目標は達成できなかったとしても、次への何かをつかんだとか。」

 

というようなことを答えてくれました。

 

成功の定義ってなんだよ?

 

これができたら成功、というのが成功なんですよ。

目標は達成することですね。

 

電話かけることができた。成功!

今日もおふとんから起きられた。成功!

 

それでも成功。

 

卵焼きうまくできた!成功!

 

大成功じゃん!

 

成功 という言葉を乱用する人は、何かに洗脳されているね。

 

今日のその先輩の彼も、きっと誰かに洗脳されて仲間に入っちゃったんでしょう。

或る意味、被害者なんですよ。

 

こういう被害者をたくさん出して、

もう後には引けなくなったころには、

もしかしたら

腕にお縄をかけられているかもしれないよ。

 

まだ間に合うよ。二人とも。

 

なんて思いながら、そっと帰って来たのでした。