ムーランルージュは19世紀パリのお話 | よっちゃんのさくらいろの日々

ムーランルージュは19世紀パリのお話

ムーラン・ルージュを観て感動していることで浮かれてしまって、

全く、物語の内容に触れていませんでしたね。

 

 

 

こういう、豪華絢爛なステージで、美しい踊り子さんたちが、

紳士や淑女を魅了する劇場

「ムーラン・ルージュ」

を舞台にした、愛と命の輝きのものがたりです。

 

 

 

 

 

アメリカから、自分探しにやってきた青年クリスチャン。

作詞も作曲も歌唱力もあるクリスチャンは、

モンマルトルでボヘミアンの芸術家、トゥールーズとサンディアゴと出会う。

 

ボヘミアンの精神

真実 美しさ 自由 愛

 

 

音楽を取り入れたお芝居を作り、

ムーラン・ルージュの看板歌姫 サティーンにプレゼンし、

ぜひ公演を実現させよう!という、芸術への志が彼らを動かしていく。

 

 

 

 

しかしながら、ムーラン・ルージュは火の車。

いつどうなるかわからない崖っぷちに立たされ、

サティーンは、侯爵デュークに売られることになる。

サティーンは歌います。

「まるで私 紙切れみたい」

 

 

 

 

でも。でも。でも。

 

デュークと出会う直前に、クリスチャンに出会ってしまったサティーン。

二人の間に、恋が降ってきてしまった。

 

クリスチャンとサティーンは歌う。

「なんてすばらしい 君のいる世界」

 

 

 

 

 

熱い恋に溺れながら、デュークを受け入れるサティーン。

 

サティーンの輝きに嫉妬しながら一緒に踊るニニは、

デュークの残酷な一面をもってサティーンに警告する。

 

ニニはニニで、サンディアゴと熱い愛に生きる。

ツンデレのニニと無我夢中で愛するサンディアゴ。

 

 

 

 

 

クリスチャンはサティーンをデュークから取り戻したくて、

でもできなくて嫉妬に苦しむ。

 

劇場のダイヤモンドとうたいながらも、所詮は娼婦。

最高級の娼婦。

仕事は歌ったり踊ったりのステージの上だけじゃない。

ベッドの上でもお仕事が待ってる。

 

そんな恋愛は、そもそも、叶わないものなんだと、

仲間はクリスチャンに忘れさせようと試みるが・・・

 

映画ではオープニングに登場してた緑の妖精が

ミュージカルではここで登場します。

 

 

 

クリスチャンもサティーンも気づいてる。

愛し、愛される、それが本当の愛だし本当に幸せだし

何よりも自分が求めているものなんだということ。

 

情熱的に歌い上げるこの曲が、魂の叫びに聞こえてきます。

 

 

 

 

デュークという侯爵の残酷な愛よりも、

クリスチャンの純粋な愛よりも・・・

 

それよりも何よりも先に、

サティーンの命が燃え尽きてしまうのだ。

 

命の炎が燃え尽きる直前に、娼婦としてではなく、

一人の女性として純粋に愛し愛されることができた、

その一瞬の幸福を胸に抱いて、

サティーンは光に導かれて逝ってしまう。

 

 

 

 

 

ムーラン・ルージュの舞台は続く。

 

 

 

 

 

 

私が観たムーラン・ルージュは、こんな感じでした。

 

 

 

平原綾香さんの演じるサティーンは、とても気品があって美しい。

歌の世界にどんどん引き込まれます。

 

井上さんのクリスチャンは、なんだかお茶目でかわいくて目が離せない。

子供のような、子犬のような?純粋な瞳でサティーンを見つめる姿は、

アメリカから来た自由を求める青年そのまま。

 

加賀楓ちゃんが演じるニニは、しなやかで激しくて、力強い。

実年齢は23歳なのに30代のニニを演じているから、

40歳の井上さんが演じるクリスチャンより年上の役。

 

それでも全然違和感がないんだよな。

スピード感のあるアルゼンチンタンゴで力いっぱいニニを表現してる。

 

そのニニの恋人のサンディアゴは中河内さん。

中河内さんはもう、アルゼンチンダンサーにしか見えない!

ムーラン・ルージュの世界を刺激的に味わえるスパイスみたいな存在。

 

デュークは伊礼さんとKさん、どちらも素敵だった。

徹底的にいじわるになってくれていました。

平原さんのサティーンしか見ていないけど、

サティーンをかばいたくなるほどのいじわるさに、

作品にのめりこんでる自分がいることを思い知らされる。

 

レッツダンスという楽曲で、ベイビードールが踊りながら前に出てくるんだけど、

その笑顔がとってもかわいいの!

 

どのシーンを切り取っても見逃せない。

 

 

はぁ。

 

あと100回みたい、と言っていた方の気持ちに同感。

私もあと100回みたいです!